結婚6年目に、主人に「生理1日目」の経血ナプキンを見せてみた。(後編)
私「ねえねえ、○○君。今いい?」
主人「ん・・・?」(パソコンから目を離さない)
私「あんな、今日生理一日目やねん。初日2時間くらいで出る生理の血の量を見たい?」
主人「(ガバッとパソコンから目をあげてこちらを見る)
え、あ、どうしよう、知りたいけど、どうしよう」
私「(あ、ちょっと困ってるな・・・)
別に見たくないならいいで~」
主人「それって、よく『嫁さんが旦那に聞いてほしい願望』みたいなやつに含まれる?見て欲しいってこと?なら、見る」
私「え?見て欲しいか見てほしくないかで言うと、見て欲しいわけではないけど、なんか、私への理解は促進するかなーと思って」
主人「んじゃ、見る」
主人はちょっと戸惑っているように見えたが、お手洗いについてきてくれた。ドアの前に二人で立って開けようとした時、
主人「え、ちょっと待って。ちょっと、えっと、前提条件の確認なんやけど・・・
それってどういう状態?」
私「え、ナプキンに血が付いている状態。」
主人「え、トイレの中は?」
私「え?トイレの中のは流しちゃった。」
主人「トイレの中を見るの?」
私「え?トイレにはもうないよ。ナプキンやで。」
主人「あぁ、そういうことか。なるほど。トイレの中を見るのかと思った。」
私「トイレは流しちゃった。水と混じってるから、そっちの方が見るにはマシやと思うけど・・・やめとく?全然、強制的に見て欲しいわけじゃないねん!」
主人「いや、そういうことか。ちょっとどういう状態かわからなかったから。」
私「え、全然いいんやで!ほんまに。」
主人「いや、見よう?」
私「え、ほんまに?」
主人「・・・・・・。」
私「・・・どうする?・・・見たい?」
主人は、一呼吸おいてから「見てみよう」と言った。私が「見たい?」と聞いてから、少々押し問答な感じではあったが、いろいろ彼の中で整理し、見ると決意してくれたようだ。
トイレのドアを開けて、二人で小さなトイレの個室に入って、ナプキンを見せた。
ほんの数秒だけ。
それで、私もすぐに折りたたんで、くるっと丸めて、生理用ナプキン用のごみ箱に捨てた。私もドキドキしていた。そして、主人はというと、
結構引いてたw
でも、主人は
「やっぱ、女性って大変なんやな。」
と、感想を言ってくれた。
正直、見せたのが良かったのか悪かったのか、今書いているこの時点でもあまり分からない。そのあと、なんだか気まずくて、そそくさとお互い別の部屋に入って仕事をした。もしかしたら、気分を害したかもしれない。特に何にも二人の関係は変わらなかったし、そのあと、生理について一言も話していない。
でも、少なくとも、書きたいと思った。(前編)でも書いたように、「人と人が理解し、リスペクトできる」ためには、やっぱり「知る」ことが大事だと日々感じている。自分の知らない相手のことを知って、相手の知らない自分のことを知ってもらって、お互いああだよね、こうだよね、と話すことは、相互理解を加速させると本気で思う。こういうのを、「ジョハリの窓」っていうらしい。
「結婚6年目に、主人に「生理1日目」の経血ナプキンを見せてみた」が実現したのは、私が「生理の経血ナプキン」を見せたいと思って、主人が「見てもいい」と思えたからだ。
例えば、あなたが明日「おい、お前の生理ナプキン見せてくれよ!」といったとしても、相手が「見せたい」と思っていなければ、完全にセクハラである。なので、私が、ナプキンを見せ合いっこしましょう、ということを推奨している投稿ではない。わかって頂けていると思うが、あえて書き残しておく。
でも、生理だろうが、なんだろうが、夫が妻を理解することで、世界は少し良くなると、私は本気で信じている。夫が妻を理解し、子供が親を理解し、上司が部下を理解し、わたしがあなたを理解すれば、なんだかさっきよりちょっと幸せな世界になるんじゃないだろうか。
現に、私は、昨日の私より幸福なのだから。
追記:この「結婚6年目に、主人に「生理1日目」の経血ナプキンを見せてみた」を書きたいと思ったとき、書きたいことが溢れてしまって、前置きがあまりにも長くなってしまいました。文字にして約5000文字。読んでくださる方がいるとしたら、これ以上読み進めるのは、結構しんどいのではないか、と考えたため、前編・後編と分けさせていただきました。初めてのnote投稿です。この私の「見せてみた」行動をすごく喜んでくださって応援して下さったforbesの井土さんには心から感謝します。井土さんが、その話、「すごく読みたい」と言ってくださったので、書くことができました。ありがとうございました。この投稿には、生理の話だけでなく、ワンオペ育児のこと、夫婦関係のこと、仕事のこと、そして、より深く紐解いていくと、生理が始まったあの日からずっと今までのことが、たくさん絡んでいます。今、大好きな人に言いたいことがあるけれど、言えていない、という方がいらっしゃるのであれば、勇気を出して言ってみることで少し明日の見える世界が変わるかもしれない、そう思ってもらえればと思います。例えば、それが、「ありがとう」の一言だったとしても。
謝辞:最後に、私の夫である○○君、私のナプキンを見てくれて、
ありがとう。
今度は妻が夫を理解する番やな。
とうことで、次回は、主人の○○君がその時に思ったこととか書いてくれるようです。もしご興味があれば、また覗きに来てくださいね。
↓ ↓↓9/1 主人のアンサーノートを公開しました。
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