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20241004-1010 続いてほしい日常と滅したい日常のあれこれ
華金ごはんは、ファミレスだった。ファミレスに行くのは1年以上ぶりで、パートナーとは大学卒業以来だった。ただのファミレスなのに、大学時代のファミレスでの時間にいろんなものが詰まりすぎていて、終始二人で「懐かしいなあ」と呟き続けノスタルジーに浸った。そのファミレスにはサラダバーがあって、種類も豊富で満足感が高く、「もうサラダバーメインでいいじゃん!」と二人でウハウハして何度もサラダを取りに行ったり、セットにしていたスープバーでお腹がたぷんたぷんになるまでコーンポタージュを注ぎに行った。美味しいお酒やある程度値の張るコース料理もいいけど、ファミレスでしか得られない栄養がある。定期的にまた行きたくなりそう。
昨晩から「明日はヴィッキーに行く」と宣言され、二人して意気込んで眠りに就いた。ヴィッキーとは、パートナーの地元にあるたこ焼き屋さんで、大学進学までの間はとてもお世話になっていたらしい。歩いたら1時間以上は掛かるので、行きはバスで最寄りのバス停まで乗車して10分ほど歩いて目的地を目指した。はちまきを巻いた大きなタコのオブジェが目印だ。
各々好きなたこ焼きとサイドメニューを選んで、パートナーの実家の近くの公園のベンチで食べた。生地はしっかりめで満足感があるし、ソースの程よいジャンキー感がたまらない。
食べた後は散歩がてら帰路に着きながら楽器屋に寄ったり、ドラッグストアで日用品を買ったり。2時間ほど歩いてさすがに疲れたねと言い合いながら家に到着した。その数分後に30分先のケーズデンキに行きたいというので、少し休んで再出発。用事を済ませた頃には21時を過ぎていて、さすがにお腹も空いたので軽い気持ちでコメダ珈琲店を話題に出すと、そのまま入店。久しぶりのコメダにテンションを上げながら、それぞれコーヒーとバーガーを頼み、嬉しいメニュー詐欺を久々に受けた。
よく歩いたこの日。車なしだからこそ億劫になりにくいのもあるし、歩いている時間を共に楽しめることに感謝したい。
「車だとただの移動になっても、こうして歩くことでイベント感が出て楽しいよね」と話したパートナーの言葉が忘れられない。きっと彼の持つ暮らしの中で大切にしたい価値観の一つかもしれないと思ったから、私もその感覚を抱きしめて過ごしていきたい。
日曜だというのに珍しく仕事だった。約6時間のミーティングで、こんなに長いミーティングに参加するのは大学時代ぶりである。来年度参加する事業を理解するのを目的に参加したのだが、頭からは煙が出そうで、ギリギリ集中力を保持して最後まで参加できたことにまず自分を褒めたい。
夕飯はコチュジャン鍋。最近寒いともっぱら鍋になってしまった。パートナーの反応からも早くも飽きていることは分かっているのだが、温かくて楽ちんだからどうしても疲れたときやメニューが決まっていないときは鍋にしてしまう。
もっといろんな料理を作りたい。ちなみ最近の作りたい料理ナンバーワンはタコス。
8:30から朝活をしようと2号(三つ子次女)と約束をしていたのだが、私はどうしても起きれなくて、2度目のコールで起きた。ほんの少ししか眠れていないというわけでもないのに頗る眠くて、お昼までうつらうつらしながらDiscordで互いを監視しながら作業をした。
お昼から夕方までミーティングが2つ。何とか必死にしがみついたというのはこういうこと。格好が悪いにもほどがあるしがみつき方だけど、こういう日もあるんだなと少しだけ許してあげることにした。少しだけ。
夕飯を作り始める前にソファで体力が底尽きた。起きたら日付を越えるギリギリで、食べずにそのまま寝続けることもできずに、そこから作り始めて夕飯ができたのは日付を越えて30分後だった。ご飯の匂いに釣られて起きてきたパートナーに「ごめんね」と言いながらウスターソース炒めとお味噌汁を並べた。食べた後もまたすぐ寝た。どうしてもこうもぷつんと切れてしまうのか。なぞ。
一晩風呂に入らなくても死にはしないスタイルの私とは真反対に絶対にお風呂に入らないと気持ち悪いパートナーは風呂に入る前にベッドで寝落ちた私のせいで朝までソファで過ごすことになったそうだ。それは本当にごめん。
冷蔵庫の食材がスッカラカンだ。パートナーが帰宅してすぐに各々空っぽのリュックを持って最寄りのスーパーマーケットならぬシティマーケットに行った。いつもは片道20分ほどのスーパーに行くのだが、そんな気力はないし、外は寒くてもっとモチベーションが下がるので、家の近くの商店街の中にあるシティマーケットに頼ったのだ。安いものもあるが、気持ちいつものスーパーよりは高い。お肉やお魚はどうも満足いかなくて買うのを断念した。しかし、隣でパートナーは「いつもより安いんじゃない?!」と本当は大して変わらないか少し割高な商品たちを手に目を輝かせていた。近いという利点を取るか、遠くても安く済ませるか。価値観の違いで感じる魅力の度合いが違うよなとやや不完全燃焼の私は、ただ「そうなのかしら」と呟いた。
仕事をしつつ夜更かしをし過ぎてしまい、この日起きたのはお昼。随分呑気な生活を送っているよなと我ながら思うが、時間に縛られない働き方をしている者の特権だと言い聞かせる。
しかし、溜まっているゴミ袋を見て、朝に起きないということは部屋がゴミに脅かされるということを自分の胸に刻んだ。1LDKの間取りだ。一丁前に大きなテレビとソファは置いているし、コンパクトに二人で住んでいるのだから、ゴミを置いておける場所なんてない、というかそんなスペースを持っておくのももったいない。幸い、曜日さえ考慮すればどの時間に出してもいいアパート備え付けのゴミステーションがあるので、もう自分のことは信じずに夜にゴミを出そうと誓った。
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![屈橋毬花 | 【紙に月】](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103109830/profile_af854e1babfe371e1934ff3beae9fb83.png?width=600&crop=1:1,smart)