見出し画像

感想文の思い出

夏休みの読書感想文。思いっきり短縮されて確か12日ほどしか夏休みのない我が子たちにも、読書感想文が必修の課題として出されるそうです。

先生からは、早めに準備をしておきましょう、と。

うーむ。まあ、一番下の子も小学四年生。自力で読書感想文が書けても良い年代になってきました。本を読むのは好きですし、文章を書く力をつけるには、ちょうど良い課題です。これが小学校低学年から課題として出されている現状は意味が分かりませんけれど。

書けるわけないじゃん。親の手伝いを前提としているにしても、共働きが増えた現在、悪戯に親の負担を増やすのは得策では無いように思います。

私の感想文の思い出は、読書感想文についてはほとんど覚えておらず、高校生の時の演劇鑑賞感想文が記憶に残っています。学校で演劇鑑賞をしたその日の宿題として出されていて、思いつくまま勢いで書き上げたものなのですが、国語の先生が気に入ったらしく、少し手直しをして持ってこい、ということになりました。何かの冊子に載せる、と。

それで手直しをしたわけですが、感想文の最後の、個人的に一番お気に入りだった文章の勢いがなぜか削れてしまい、どうしても元の勢いを出せず、そのまま提出となりました。文は変わっていないのに、そこへ持っていく過程で何かが失われてしまったようです。

先生からは差し戻されることもなく、それがそのまま採用となったようですが、私としては手直し前の文章を読んでもらいたかったと、いまだに思う時があります。

ただ、あの時に先生から「評価された」という経験が私のマインドに及ぼした影響は絶大で、文章を書くということに対して前のめりで取り組めるようになったのは間違いなく、あれがきっかけ。

いまだにこうして駄文を書きつづけているのも、あれがきっかけ。

だから子どもたちにも、どこかのタイミングで先生に褒めてもらえる文章が書けたらいいなと願っています。

読書感想文を書くにあたって、何をどう書いていいか分からないというのはよく聞く話です。子どもに指導するにしても、なかなか難しい。私の場合は勝手に文章が出来上がります。難しいと感じたことは高校生のあの一件以来経験がないもので、でもそれを子どもに伝えても何の役にも立たないわけで。

子どもたちと感想文について話題を持ちながら、「いないいないばあ」で読書感想文を書いたらどうだろうと提案してみました。1歳の頃に読んであげた絵本です。超有名ですよね。

原稿用紙3枚か4枚ぐらい。書けるでしょうか。

ちょっと考えてたら、書けそうな気がしてました。もちろん、それが学校の先生のお気に召すものかどうか分かりませんが、世の中には時刻表を読んだ感想文というのも存在するそうです。コンクールでは大賞だかなんだか取れてしまったという話を読みましたが、同じようなものを書いて先生から怒られたという話もまた、見かけました。

6年生の娘に、どうせだから先生が「ふふっ」て笑いながら読みたくなるような感想文を書いたら?と提案しがてら、いないいないばあで感想文をというのも話してみましたが、やはり難しいと感じるようです。

それ面白そうだからやってみよう、と捉えられるようになるには、どんなきっかけがあればいいのでしょうか?

私のように、なぜだか分からないけど自分でも上手く書けたなと思えた文章を、タイミングよく、信頼している先生に評価してもらえるという経験があれば、どんな人でも文章を書くのが好きになると思います。けれど、それは本当にラッキーな出来事で、子どもたちにも同じ経験をと思ったも、難しいですよね。

はてさて。どうにかならないものか。

——————————

基本的に毎日noteを書いてます。
何か共感できる内容がありましたら、ぜひSNSでシェアしてください。喜びます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?