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一旦、あわしまマリンパークでした
またしてもなくなってしまう施設の見納めの記事なのですが、今回は「一旦」が付きます。なぜなら園長さんはじめスタッフの皆さんが再開園を諦めていなくて、場内にも閉園のお知らせは全くなく、私もここは閉じたままにしておくべきではないと感じたためです。
2月3日に。
沼津市のほんのちょっとだけ沖にある淡島という小さな島の外周全体を敷地とする水族館を中心とした施設あわしまマリンパークは1月22日、施設の老朽化が原因として2月12日に閉園すると発表しました。
【重要なお知らせ】 pic.twitter.com/hVJXbrXxBV
— しまたろう【あわしまマリンパーク公式】 (@A_shimatarou) January 22, 2024
ただし、この記事によると園長は開園を諦めておらず、閉園当日以降も新しいオーナーを探し続けるということです。
……この記事だと広告が多すぎて読み進めるのが大変なのでこちらの署名ページの要約でも大丈夫です。
さて内容につきまして。
離れ小島に水族館があってどんな感じなのかというと、イルカ・アシカ・アザラシ・ペンギンはまあいるものの他は淡島の周りの海にいる生き物・駿河湾の深海にいる生き物・そして世界の両生類です。
設備としては淡島を海沿いに取り巻く通路にイルカスタジアム、海獣やペンギンの各施設、「淡島水族館」、「世界のカエル館」、そしてレストランやカフェ、ホテル、釣り堀などが並んでいます。イルカのみ海をネットで仕切ったところに暮らしています。
海生哺乳類達は昔ながらの海のレジャー施設らしさを担保しているいっぽうで、地域の生き物にかけてはすぐそこの海の臨場感を、ウニや深海生物にかけては奥の深さを、カエルにかけてはたぐいまれなる飼育技術を発揮しています。
設備こそ古いものの場内や水槽は手作りで綿密に飾り付けられ、レトロさより先に丁寧さを感じさせます。
四六時中生き物と向き合っている飼育員だからこそ気付いた生き物の魅力を少しでも多く伝えようとするものです。
動水博にとって「そこで見られるもの」は人を驚かせるためのハッタリではなく「野外の自然」と繋がっているのだということは強調してもし足りないものだと私は思っているのですが、あわしまマリンパークではその二つは繋がっているどころか境目のないものです。淡島水族館にいる限り私達は水槽の中にいるのと同じ生き物に囲まれているのです。そしてそれは駿河湾のもっと沖の深海や、様々なウニの世界、カエルの世界へと広がっていきます。
そして各施設を離れ島の周りを一周し、海の中や岸辺、島の大部分を占める山を眺めてみますと、展示では触れられていない島の姿まで読み取ることができます。今回改めてあわしまマリンパークのこうした面を認識することができました。
閉園したら人間がこうした島の自然に触れる機会は激減してしまうでしょう。もしかしたらそのせいで島の生態系に変化が及ぶ可能性もなくはありません。島と人間の歴史の幕切れが運営会社の経営の都合で決まってしまうのは実に惜しい。私が「閉じたままにしておくべきではない」と考えるのはそういうわけです。
私が今回より前に最後にあわしまマリンパークを訪ねたのは2014年12月、なんと10年近く前です。
上記のような唯一無二の魅力のある施設をそんなに長いこと放っておくとはなんとうっかりしたことでしょう。私の足の鈍いことを反省せねばなりません。
といってもこれは8年ほど前に長距離の引っ越しを含む私の生活環境の変化があったせいもあるので、むしろその頃にあわしまマリンパークに辿り着いていたことを喜ぶべきでしょうか。
……当時といえば、生活上の心配事に心が囚われていた頃です。そんな中でも私は世界の魅力を求めてもがいていたんですね。最近は当時の自分がそうやって踏ん張っていて本当に良かったと思っています。
……ところでヘッダ画像の船や上の記事のサムネイルがなんだか賑やか、というかあからさまに「ラブライブ!」って書いてありますよね。
あわしまマリンパークは2016年ごろから沼津市を舞台とするアニメ「ラブライブ!」の舞台の一部、つまり聖地になっていたのです。
私がラブライブ!に特に触れずにいるうちにもあわしまマリンパークとラブライブ!の結び付きは思いのほか強固になっていましたので、今回若干のアウェイ感を味わうことになるのでは?という心配はありました。
しかしそこはすでにけものフレンズやVTuberの世界で非実写寄りのアイドル関係のコンテンツとそのファンの感じに慣れていた自分のこと、むしろ自分がさぼっていた間にあわしまマリンパークを温めてくださっていたラブライブ!そのものとラブライバーの皆さんに感謝して過ごせました。
とはいえラブライバーの皆さんを主とする混雑は驚くべきものでしたが。よく「普段から分散して来ていれば」と言いますが、どこの施設も閉まってしまう前はこうなるものなので、まあ、不可抗力かと思います。
場内に閉園のお知らせは全くなく、来園者の皆さんの雰囲気も明るく、色々な発見もあり……、正直、このままだと本当に閉園する、ということが信じられないくらいです。
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できる限り早く着いたつもりではありましたが、切符売り場にはすでに長蛇の列ができていました。
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すぐそこにある山のように見えますがこれが淡島です。好天に恵まれました(なんだか富士山のところだけピンポイントで曇ってましたが……)。
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駐車場の横のトイレや絵皿の絵付け体験コーナーなどが集まっている空間で、元々は静かな空間ですが、まさかここに2時間並ぶ日が来るとは。
ラブライブ!のお歌が流れていました。特に触れていないコンテンツなのでほとんどは知らないお歌でしたが、「コットンキャンディえいえいおー!」だけは分かってしまいましたね……この「可哀想に!!」さんがのびのびと作ったPVは見ていたので。
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自販機もこのとおり。特にあわしまマリンパークと縁が深いキャラのグループがあしらわれているようです。
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しかし実はあわしまマリンパークの公式キャラクターなのはこちらです。ウミウシを擬人化した「淡島うみね」ちゃん達。
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さあやっと乗船です。この船内にも(実はここまで来る東海バスの車体にも)ラブライブ!出演声優の皆さんのサインが。
淡島がすごく近いことが分かると思います。
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桟橋に降りるとすぐそこにイルカのスペースがあり、水族館も見えます。
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仕切り網にはマガキ、
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海中にはオヤビッチャやキビナゴ、
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海面にはユリカモメ。生き物の気配が多いです。ユリカモメの後ろにキビナゴの群れが海面を突いているのが見えます。
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桟橋の向かいにはフンボルトペンギンのプールが。やはり泳いでいるペンギンは良いものです。
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さっそく淡島水族館に入りましょう。古いながらも綺麗に飾られ、募金箱もちょっと面白い感じになっています。
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近海の大型魚のプール。
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こちらを餌を持った飼育員と混同しているようで、アカエイが近付いてきます。
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こうした近海の様々な魚を集めた水槽が並んでいます。
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一つひとつに飼育員の皆さんならではの目線からの解説が。
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各々の凝っているものについて標本や道具で解説するコーナーです。
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あわしまマリンパーク唯一の化石展示。互いの思いやりがうかがえます。
……ちょっと調べてみますとこのScutella属、ハスノハカシパンが属しているヨウミャクカシパン科Scutellidaeのタイプ属(科の代表)なのですが、ハスノハカシパンなどが現生している科なのに化石属がタイプ属になっているということは、うっすら「生きた化石」なのでしょうか。少し不思議な感じがして印象に残りました。
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有明海では普通に食べられてきたのに今や貴重なタイラギがこの淡島に……?
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ウニの殻の展示も多いですが生きているものももちろんいます。
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ラブカやチョウチンアンコウといった駿河湾の深海生物の標本も。
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まだ小さなハコフグをクリーニングしようとするホンソメワケベラ。生活が垣間見えます。
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しかしなんといっても淡島の海を再現した大水槽です。沿岸設備のロープが垂らされ、背景は岩になり、外にいるのと同じくオヤビッチャの姿があります。
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普通に食べられる魚が多いですが、生きて泳いでいる姿は美しいものです。
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たまに見覚えのある魚でもその色彩に見とれることがあります。タマガシラ。
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この水槽で群れをなしている姿が特に目立つクロホシイシモチも、以前そうやって繊細な鰭や鱗のピンクに目を奪われたのでした。
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水槽の上から躍り出すトラウツボの模型。
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壁には飼育員の皆さんの発見が綴られています。
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駿河湾の深みにいる赤い魚達、クルマダイと、
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サクラダイ。そういえばかつて中部近辺の水族館を中心に周っていた頃サクラダイは特に馴染み深かったです。
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館内は沖縄産と思われる貝殻やビーチグラスや流木、たまにウニの殻で飾られています。
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キホウボウの仲間や、
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ミドリフサアンコウやワヌケフウリュウウオといった深海の変わった姿の魚が惜しみなく展示されています。
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もちろんウニも。オーストンフクロウニ。
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このセンジュエビはジュラ紀のエリオン類の生き残りです。標本を背側から見ていては分からない腹部の突起がまるで脊椎のよう。
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マニアックかと思えばこうして人の目を引きつけることも辞さない姿勢を見せます。
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いっぽうで、地味なので展示が難しいものをあえて集め「地味だけど面白いから」と宣言することでかえって注目を集めるという技まで。
……と言いつつ、周囲に擬態しているから地味なはずが単体では色鮮やかに見えてしまうものを選んでしまいました。色の不思議。
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大型深海生物の水槽。こんなに立派なタカアシガニは東海地方ならではです。
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2階奥のスペース、中央のタッチプールをウニ中心の展示が取り囲んでいます。ウニについてこんなにくわしい展示は他にないでしょう。
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「ランタン」と呼ばれる口器まで並んでいます。
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コシダカウニが管足を出しています。
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ウニらしからぬ姿のジンガサウニも実は変わっているのは棘の形で全体の構造はウニそのものだと分かります。
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多種多様なウニランプ。皆様もお手持ちのウニ殻でぜひ。
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冬のあわしまマリンパークといえばこの後退のネジが外れたヌタウナギのタッチプール。
ぬめりがあるというより、触っても全く反発してこない不思議な感触です。
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冬のタッチプールではこのイガグリガニも印象的。棘は鋭いですが丸みがあって可愛らしいです。
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オオグソクムシにも触れます。正面は噛まれるようですが。
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イルカの公開トレーニングは落ち着いた雰囲気ながら展開が止まらず飽きさせません。個人的にはこういうのがいいショーだと思います。
対岸にかつて淡島とつながっていたロープウェイの設備が見えます。
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イルカプール前の座席の陰に淡島の自然の解説がひっそりと掲示されていますが、今回重要になった内容でした。
伊豆半島自体が元々もっと南で形成された火山岩の島で、インド半島のように北上して本州とつながったものなのですが、淡島もその一部のようです。
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再開園するとしたらいっそここももうちょっとなんとか、と思っているアシカ・アザラシ舎です。
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ただアシカのことが気になっているので観察はしっかり。カリフォルニアアシカのオスのガリバーさんです。
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ゴマフアザラシはショーに参加しなくなったのもあってか大きいプールがありました。こちらを見に来たのはしらたまさんでしょうか。幼獣の頃の毛が抜けたものがガシャポンになっていました。
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時系列は前後しますがアシカの公開トレーニングの様子を。こちらがオタリアで、
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こちらがカリフォルニアアシカのメスです。体型の違いが分かりますね。
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種によって得意不得意があるのか、それとも個体差に比べれば小さな違いなのか。
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たくましい野生動物が人間との取り決めを守って暮らしているのは当たり前のようですが不思議なことです。
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ここから施設の集まったエリアを離れ島の外周を辿っていきます。
公園のような広場の隅、柵の向こうに今はかえりみられなくなった「あわしま自由学習パネル」があり、その後ろの岩肌に見られるとおり、地衣類が植物より先に岩の表面に進出し植物の足がかりとなることを消えかけた文字で伝えています。
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伊豆半島を対岸に見ながら海べりを進みます。
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立ち上がった岩の上に木が生えています。このようにして淡島が木々に覆われていったのでしょうか。常緑広葉樹が多いです。
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あわしまホテルです。あわしまマリンパーク自体は小規模で泊まりがけで見学するようなことはありませんでしたが、それでもちょっと泊まってみたかったですね。
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ホテルの敷地を迂回するトンネルです。
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中にはイルミネーションが灯っていますが、星の飾りが中程ではマリンパークの生き物に変わるので、出口側の星もヒトデに見えてしまいます。
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トンネルを抜けると沖まで開けた静かな海にでます。この桟橋はスタッフさん専用の釣り場のようです。
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岩肌も様々な表情を見せます。溶岩が冷え固まったものなので柱状節理も。
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おや……、そんな山の上を、葉の付いた木の枝らしきものをくわえたカワウが飛んでいます。
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崖の上に見える木々にカワウのコロニーがあるのでしょうか。
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これは「獅子岩」、今より温暖で海面が高かった時期に侵食されてできた形状です。
対岸が見えるところまで戻ってきました。
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何かの生簀が。淡島水族館の展示生物のストックでしょうか。それともここで何か養殖しているのでしょうか。
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海の中にはやはりウニ姿がいくつもあります。
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よく見れば色鮮やかな魚も。
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そろそろ施設の多いところにもどるというところで、山の中から何かキュイキュイという音が聞こえてきました。
設備の作動音かのようですが機械類はありません。どうやらカワウを中心とする海鳥の鳴き声です。以前琵琶湖博物館で嗅いだ、カワウのコロニーの匂いがかすかにします。
この島には人間や周りの海の魚だけでなく、木の上をねぐらにするカワウや、森の生き物も暮らしているということをこれまでかえりみていませんでした。
閉園したら彼らを観察する機会も失われ、ここの自然についての知見は人間にとって接点のない場所の話になってしまうのでしょうか。
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さて、カエル館に入館しましたが、情けないことですがカメラの替えの電池を家に忘れてしまっており……、ここからはスマートフォンの写真です。
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アカメアマガエル。缶バッジガチャでもカジカガエルとともに出てくれました。
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カエルとのかくれんぼの勝率は5割くらいでしょうか……。何匹いると書いてあるので「いないね」などと言われることもなく、見付けて嬉しくなれる施設です。
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お昼を食べていなかったのでうみねCafeに入りはしましたが、お食事メニューのラストオーダーが過ぎていたのでポテトだけ。前にもこんなことがあった気がします。
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うみねちゃんで擬人化前後を同時に写真におさめられるとはおもいませんでした。
お土産屋さんでこだわりのウニグッズなどを買い込んだら、そろそろ島を離れる時間です。
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桟橋でもまだ諦めていないスタッフさんのお話を聞きました。やはりまだ閉園するとは信じられない気分です。私は船後方の開放されたデッキに乗り、まだ島を観察しようとしてみました。
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山の中腹に、木々が白く粉をふいたようになっているところがあります。ウやサギが巣をかけているところの特徴です。
あそこがカワウのコロニーなのでしょうか。周りを飛ぶのに便利な山の頂上でなく中腹なのは、トビなどの猛禽から巣を守るためでしょうか。
最後まであわしまの住民のことを考えることができましたが、再会できることを願っています。