Belle des Poupee|永遠になくならないデザートを
「妖精にお願いするものは決めた?」
「食べたらお菓子がなくなってしまうのが悲しくて泣いたことはなかった? あたしは泣いたわ。あんなにきれいで、かわいらしくて、胸踊るようなものが、口に入れるとほろほろと溶けて甘い思い出に変わってしまう、その悲しみを言葉にできなくて。
だからね、あたしは、永遠になくならないデザートをくださいってお願いするつもり」
「たとえば、どんな?」
「たとえば、そうね。凝ったお菓子もいいけれど。
毎年春になるのを待ちわびて、あたしたちはこの森