マガジンのカバー画像

LIBRARIAN|川野芽生の小部屋

9
モーヴ・アブサン・ブック・クラブの司書、川野芽生の小部屋。小説家・歌人・文学研究者。
運営しているクリエイター

#短歌

LEO & MEGUMI|詩と短篇小説のZine『黎明通信』

 こんにちは。歌人・小説家の川野芽生です。  詩人・翻訳者の高田怜央さんと一緒にZineを作成しました。  造本・デザインは霧とリボンさんにお願いした、トリプルコラボ本です。  内容は詩と短篇小説(怜央さんとわたし、おのおの詩5篇、小説1篇)。  怜央さんが小説を発表するのははじめて。  わたしが詩をまとまったかたちで発表するのははじめてです。 発端 発端はおそらく約一年前、怜央さんの詩集『SAPERE ROMANTIKA』の刊行記念の高田怜央×永井玲衣トークイベント(代

MEGUMI|ご挨拶—幻想と言語—

 モーヴ街3番地、MAUVE ABSINTHE BOOK CLUBの司書として新たに就任しました、川野芽生と申します。司書とは申せ、一歩踏み入れば迷宮のごときこの菫色の庭をご案内することはわたしの手に余ります。いえ、モーヴ街を探検し尽くした者などいまだかつていないに相違ありません。  わたしがどういう者かというと、歌人・作家・文学研究者といったところでしょうか。ものごころついた頃から物語を書き始め、その後短歌を作るようになり、その間様々な文学形式に寄り道しながら今に至ります