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#ラストマイル【映画】
久しぶりに上映時間の2時間が終わって欲しくない!!と思えた大傑作だったので感想を書きます。
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大ヒットドラマ「アンナチュラル」や「MIU404」を手がけたチームによる
シェアード・ユニバース・ムービー……
とはなんぞや?という感じですが、
野木さん脚本×塚原あゆ子さん監督の
集大成のようで、各連ドラ観ていない方も十分楽しめる内容でした!
■あらすじ
“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。
やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へ――。
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。
誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?
世界に張り巡らされたこの血管(物流)を止めず、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?
すべての謎が解き明かされるとき、この世界の隠された姿が浮かび上がる。
■ネタバレはタブー!に尽きる!
野木さんのサスペンスものといえば、
最後の最後まで伏線と謎が行き交う
予測不能なストーリー展開が見どころですが、
この物語にも、最後の最後まで我々を楽しませてくれる仕掛けがたくさんあります。
過去作と世界線が繋がっていると聞くと、
少しばかり前情報を入れたくなりますが、
正直今回は公式サイトも・SNSも事前に一切見ない方が良いかもしれません。
日本の物流という多くの人にとって身近な舞台であるがゆえ、
それぞれのキャラクターの立場、
抱える葛藤や悩みがスッと理解でき、
作品の世界観に没入できるはずです。
ぜひ、まっさらな状態で劇場に入ってください!
■満島ひかりさんの圧巻の表現力…
アンナチュラルのミコトや、MIU404の伊吹や志摩、過去ドラマのキャラクターのカムバックもかなり注目されていますが、
この物語の主人公は紛れもなく満島さん演じるセンター長のエレナ。
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彼女を中心に物流業界、そして日本社会の闇を暴くプロットも素晴らしいし、エレナに憑依した満島ひかりさんの、喜怒哀楽、不安や恐怖、訴え、希望と絶望、そして苦しみ、すべての表現が本当に素晴らしく、心震えます。
彼女のお芝居を通して伝わるエネルギーは、
どの俳優さんにもない唯一無二のパワーであるなと、改めて感じました。
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他にも倉庫で働く社員と派遣スタッフ、
運送会社の人々、配達ドライバー、
そして消費者、医療従事者、警察などなど…
社会の歯車を回すあらゆる立場の人物たちにフォーカスを当てながら、複雑に絡み合う真実が徐々に明かされていきます。
個人的には、宇野祥平さんら演じる
ドライバー親子が印象的でした。
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この映画のタイトルの意味は、
彼らに宿っているのです!!
■台詞に凝縮されたもの
今回事件の謎と真相を紐解いてゆくのは、
センター長のエレナと、同じ倉庫で働く数少ない正社員の一人、梨本孔(岡田将生)。
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二人の会話シーンが多いのですが、
他の登場人物含め、台詞一つ一つにキャラクターの個性やその人の背景みたいなものが強く宿っていて、よりリアリティ感が増していたように思います。
例えばエレナは、海外勤務歴があり、ずっと会社に奉仕してきたハイキャリ社員なのですが、
使う用語、人の呼び方などなどその節々に彼女の職業柄やキャラクター性が表れています。
もちろん、満島さんはじめ、演じる役者さんの表現力もあると思うのですが、ここまで台詞にキャラが宿るのって、きっと野木さんの想像力・観察力、そして描写力なのだなぁ…と。
そしてその素晴らしい本から映像のイメージを掴んだ塚原さん、キャラクターを体現した役者さん、素晴らしいチームワークだからこそ生まれたクオリティーなのでしょう。
以上、今回は極力ネタバレは書かない方が良いと思い内容に深くは触れませんでしたが、
本当に素晴らしい作品だったので、スクリーン鑑賞をオススメします。
私も必ずリピします!!!
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