命短し恋せよ私
恋愛って楽しいものですよね。
苦しいし、寂しいし、辛い時もあるだろうけど
それを凌駕してしまうような小さな幸せな時間が私たちを飲み込んでしまう。
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はじまりも、終わりも曖昧で先の見えないこと。
私は先の見えないことは嫌いだ。怖いし、壊れたら嫌だから。
けど、その人のためならちょっと頑張れる。それが恋。
いつも入れなかったお菓子屋さんに入れた。
素直に言葉にすることができた。
そういう一つ一つが私の心を照らしてくれる。
何もしてないのに胸がいっぱいで泣きたいくらいの満足感。
私の恋愛は泣きたいくらい幸せで眩しい。だから怖い。
始発があるなら終点がある。
私たちの乗っている電車は永久に終着点なんかいらないのに。
でも、大丈夫だと信じる。自分らしく生きる。
その先の答えは自分が求めたことではないかもしれない。
けど、それでもまたゆっくり歩いていくためには、それしかないの。
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相手を信頼して、自分を少しだけ認める。
そうすると、この人とこの人の隣で並んで歩く私のことを愛しく思う。
その時間を、その歩幅を、その声をそれに笑いかける私も。
すべてが愛おしい。なぜか許してしまうし、自分のことも許してしまう。
これが愛。私の愛。温かくて、くすぐったくて、甘ったるい。
でも、苦しくなるくらい詰め込みたいし、感じていたい。これが愛。
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この歳になって、恋をして自分の変化に気づくことが多い。
恋をすると強く真っ直ぐになれた。
自分に優しくできるようになれた。等身大の自分を抱きしめられた。
それ以上に、相手を信じて抱きしめる、受け入れることができた。
昔は同じ人が良かった。何かの趣味がとか考え方がとか、思想がとか。
でも、今は違うことに面白さを感じる。それを平気で受け入れられる。
違うことに悲しさはない。なぜかくすぐったくて、面白くて笑ってしまう。
ゆるやかで、心地よくて眠ってしまいそうな夢の中ような時間。
昔は、ジェットコースターみたいに感情が動きまくり、心臓がもたなかった。
息をするのも精一杯で、でもそれが楽しかった。
今も昔も恋愛は楽しいものである。結末なんかは置いといて、その時間は。
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今の恋愛が自分の思うような方向になるかはわからない。
けど、この記事を消すことはないと思う。
彼はよく「先のことなんて誰もわからない」という。確かにと思う。
未来を考えるのも私は大好き。夢いっぱいでキラキラできるから。
悪いことなんて考えないでしょ?
けど、この夢のような心地よい現実を捕まえるのに必死になってもいいのかも。
今彼の言葉を噛み締めてそう思う。今を必死に生きてみよう。
自分のペースでゆっくり笑って生きてみよう。
自分を許して、認めて、好きになろう。自分を力一杯愛しく思おう。
私はその先に、自分の世界が広がる気がする。どんな方向でも必ずいい方向に。
それでいいかもしれないと思えるようになった。
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「先のことなんて誰もわからない」最初はその言葉に少し傷ついた。
だって夢見たっていいじゃない。キラキラな未来を。夢見るのはタダだもん。
でも、今はそうじゃなくてもいいと思えた。
今握っていられる大きな手を、可愛く笑う顔を、心地よい声を
たくさん感じて、幸せに浸かってもいいかもしれない。
その中で、溺れず真っ直ぐに貴方に向き合いたい。
私の言葉で、優しく包んだり、傷つけたり。その中で私たち限りなく一つに。
境目なんてわからないくらい、たくさんの時間を過ごしたい。
今を真っ直ぐ一生懸命生きたい、貴方と。
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人生は瞬き。命短し恋せよ私。
但し、自分と誰かを好きになろう。自分のペースで生きよう。
全ての優先順位は「私自身にある」