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はつメモ#10『R.O.D番外編』聖地巡礼

この作品でここまで細かく聖地紹介する人は居ない(笑)
前回、2000年初頭における最高の第1話と銘打ちたいOVA
「R.O.D-Read Or Die-」について食い気味に語りました。

書いている時にふと「そう言えば神保町近いな」と思い、行って参りました(笑)

意図して聖地巡礼をするのは初めてかもしれない。

R.O.Dは本にまつわるお話しなので、本の聖地神保町がOVAでもTVでも一部登場します。

舞台としては1話では神保町とワシントン、ニューヨーク。
2話はインド。3話は架空の建造物です。

基本、背景は資料を主に参照します。
国内であればアニメであってもロケハン(下見)をしてカメラアングルを確認する事があります。

実際行ってみると、さすがに約20年で変わっているものこそありましたが「そのままの場所」「恐らくここだろう場所」があったのでご紹介します。

他の方のR.O.DのOVAでよく取り上げられているのが、ある本屋のエレベーターの階層ボタンの組み合わせで「秘密の地下書店に行ける」シーン。

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ここです。ほぼそのまんまでした(笑)
遠巻きにしてみると、

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こんな感じ。ちなみにこの店の近隣も"らしき場所"がありました。

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このシーンは、神保町にいくつかありました。

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ここ、なのかなぁ。

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この真ん中のお店は間違いなく、

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これでしょうね! そのまんまだった(笑)

1話の冒頭ほんの1分そこらの尺ですが、主人公読子リードマンを印象付けるシーンなので意外と覚えておりました。


続いて、本を手に入れ、巨大昆虫が襲ってくる場面。

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位置取り的にはたぶんこの辺。先程のエレベーターの店はこの真裏辺りにあります。

一旦奪われて取り返す時のアングル、この道は靖国通りです。

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さすがに路上なのでアングルはご勘弁を。

そして昆虫撃退後、ぶつかるビルはこの道の先。

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そこそこ距離がありました…。

ちなみに昆虫(バッタ)の前にハチが襲いかかってくるのですが、その時に時代を感じるものがありました。

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この左上の看板。世代ドンピシャの方でしたらすぐお分かりかと思います。

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これです。
2000年3月リリースとの事で発売後も暫くは置いてるでしょうからかなり春先にロケハンしている事が分かります。

時間の都合で回れたのはこの一帯だけです。
割とスムーズに見つかって、逆に良かったです。

R.O.Dは神保町の他にも「ここ見た事あるんだけどなぁ」と云う場所があります。
あとは海外じゃね? と思うでしょう??

いやいや、あるじゃないですか『OP』が。

R.O.DのOPのモチーフはサザエさんのOPと言われています。サザエさんって名所が映ってますよね。
※恐らく背景会社がサザエさんも描いてる草薙だからと云うお遊び要素もあるかも。

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どう見てもピザの斜塔です(笑)

これじゃ無くて僕が気になるのは…

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この2箇所なのですよ。
見たことがある、いや知ってるはずなんですが…思い出せない。

上の左右対称の作りは、きっと。

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横浜ランドマークプラザです。

見過ぎだろってツッコミが飛んできても仕方ありません。
飽きるまで観てる自負があります(笑)

こうやって見ると、色々調べるのも楽しいものですね。

以上、番外編として「ヒくほど細かい聖地巡礼」でした。


作品を作るにあたって、それがアニメでもゲームでも映画やドラマでも、時に「オマージュ」として遊び心の一環で"何かのシーンを切り取ってる"って事は結構あります。

もちろん図らずも似てしまい、パクリだと言う声も往々にしてあります。でも製作者だって「子どもの頃に印象に残るものを見て、そう云う世界に飛び込んでる」訳ですから、傾向が似通い結果的に画が似るのは必然です。

R.O.Dの脚本の倉田さんはかなりの映画好きだそうで、きっと好きな世界に自分のキャラを住まわせたい気持ちもあったかもしれませんね。

この作品は(特に1話は)遊び心と情熱とが相まった「男たちの文化祭」だったように思えます。
※スタッフの9.5割が男なので特に(笑)

結局、作品制作と言うのは「子どもゴコロ」の先にあるロマンなのかもしれません。

少なくとも僕は物作りに対してそう云う気持ちを忘れない事をこの作品で学び取れてこそ今があるのだと思います。

是非、ご覧になってみてください。



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百舌鳥(もず)
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