メタバース・アバターの定義は1つではない
最近、メタバースに関するニュースを目にしない日はありません。ですが、それらのニュースを見ると「うん? これは私の知るメタバースの世界ではない」というものと「これは私のよく知るメタバースの世界」というものがあります。例えば、「メタバースといえばヘッドセットが必要で〜」というニュースを見ると、「私はメタバースはやっているけど、ヘッドセットは持っていない」といつも感じます。
ニュースを見ると、よく「メタバース=ヘッドセット」と記されていますが、ヘッドセットがないとメタバースに参加できないわけではありません。ヘッドセットが必要なメタバースもあるのでしょうが、例えば「The Sandbox」の場合、ヘッドセットは必要ありません。
そもそもメタバース自体、世界で様々なサービスが展開されています。インターネットのショッピングサイトと比較して考えるとわかりやすいのではないでしょうか。例えばアマゾンのように世界に展開し、誰でも商品を購入することができるようなサイトがある一方で、特定の商品だけに特化したネットショップもあります。「物を販売するお店」も同じですね。お金持ちがたくさん買い物に来る超高級デパートがある一方で、その学校に通う学生だけを対象とした学内にある売店もあります。このように、一つのカテゴリーには様々な形態があります。
まだメタバースはスタートしてまもないビジネスですから、今後どのようになるかはわかりませんが、現時点では世界的なサービスから、社内限定のサービスまで色々あるようです。
これはアバターにも言えることです。アバターといっても色々あります。例えば、与えられたパーツを使い、無料で自分のアバターを作るサービスもあれば、The Sandboxのように、全て姿の異なるアバターをNFTとして販売しているサービスもあります。前者の場合は、特に資産価値はありませんが、後者の場合、NFTは資産として価値があります。言い換えると、「もういらなくなった」となった時、売却できるということです。
まだ、この世界は始まったばかりです。成熟した市場ではありませんから、誰もが手探りです。つまり誰にでもチャンスがあるということです。例えば、今私が挑戦している「Care Bearsアバターをたくさん保有すること」も今だから容易にできたのかもしれません。マーケットにアバターが売り出しているから買えるのであり、誰も売り出さなくなったら私は買うことが難しくなります。
将来アバター市場が大きく拡大することは、The Sandboxからも報告されています。
まだメタバースに参加しているユーザーは、ごくわずかです。弊社が2月に行った調査でも、アンケート対象の約7%しかメタバース経験はありませんでした。
メタバースに参加するためにはアバターが必要になります。つまり、メタバースに参加する人が増えれば、それだけアバターが求められるわけです。インターネットに参加するために、パソコンやスマートフォンなどが必要になるのと同じです。アバターは最低でも1人1つ必要です。「時々使い分けたい」ということなら複数保有することも十分考えられます。
メタバース業界のこれからが楽しみですね。
*Twitterより引用
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