見出し画像

木の家に住まう 10(平屋について)

平屋について
今回は「平屋」についてです。
敷地にゆとりがあれば、平屋に住みたいと言う方も増えています。
地方では土地も広く伸び伸びとしていて広い敷地も多いので、
その需要が伸びる理由もうなづけます。

平屋は割高か?
さて、平屋は割高になるよ、と言う話をお聞きになったこと、おありでしょうか?
これ噂ではなくて現実の、お話です。

では、具体的にどのような原因で割高になるのか?と言うことですが、平屋と2階建ての建物を比較する場合、どちらも延べ床面積(2階建ての場合、1階と2階の床面積を足した面積)が同じで、屋根や基礎の形状が同じなら屋根と基礎の面積及び体積は、平屋が2階建ての場合の2倍になります。
即ち、これら(屋根と基礎)のコストが2倍になります。

増える事ばかりでは無い
但し、増える事ばかりではないのですが
例えば階段が不要になる分、その分の材料費と加工手間は減らせます。又場合によっては足場は無くせると言う職人さんもいますが、近隣へのゴミの飛散防止(養生シートを足場に括り付け建物を囲う)、高所作業される職人さんのリスクなどを考えれば足場を省略するのは相応しくはないように思います。

平屋の魅力
それでも、それを超えるに足る魅力が平屋の建物にはあるように思います。
先ずは地面が近い分、地に足がついた生活が出来ます。
庭と一体となった計画を心掛ければ、最高に気持ちの良い建物となるでしょう。

回遊できる動線を確保出来れば、家の中をエンドレスに動き回れます。
立体的に動き回る必要が無い分、もしかしたら家族の一体感を得やすいのかもしれませんね。
そして、バリアフリーに動き回ることが出来れば、年配の方にも優しいと言えます。

今日の写真
今日の写真は、昨年神戸に完成した「バイクガレージのある平屋」と名付けた平屋の住まいです。写真ではバルコニーの左側半分が木製ルーバーで覆われていますが、左側半分は、サービスコートと位置付け洗濯物を干すことを想定しています。そこで外からの視線に対応できるように目隠しをしながら風は通るようにと考えたものです。右半分はリビングの延長上にあるバルコニーで深い軒に守られた空間となっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?