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日々進化するテクノロジーの中で、私たちの生活に静かに、しかし確実に浸透してきているものがあります。
それのひとつが、「音声入力技術」です。

予想外の出会い:友人が見せてくれた未来

2年くらい前、久しぶりに会った友人が、スマートフォンに向かって話しかけている姿を目にしました。最初は独り言かと思いましたが、画面を覗くと、そこには彼女の言葉が文字となってあらわれていたのです。

私も半信半疑で挑戦してみると、私の言葉がほぼ正確に文字に変換されていきます。その瞬間、テクノロジーが私たちの表現方法を大きく変えようとしていることを、身をもって感じました。

正直、それまで音声入力の便利さは頭では理解していても、実際に使ってみようとは思っていませんでした。だって、スマホのフリック入力やパソコンのキーボード入力に何もひとつも不満がなかったから。本当に何も困っていなかった。音声入力ってどうぜ誤字脱字ばっかりで後からいっぱい修正しないといけない、そのほうがよっぽどめんどくさいと思っていました。

しかし、友人の使用を目の当たりにして、「え!うそ!速いし、正確!!」と驚きを隠せませんでした。私の想像をはるかに超えた現実でした。そこから私の音声入力生活が始まりました。
この、実際にいつも音声入力を使って文章を書いている人が、やっている姿を目の前で見たというのは、私にとってとても大きなインパクトになったのです。

音声入力技術の進化:AIがもたらした革命

私が初めて使った頃と比べても、音声入力技術の進歩は目覚ましいものがあります。AI技術、特に深層学習の発展、大量の音声データの蓄積、コンピューティングパワーの向上、自然言語処理技術の進歩。これらの要因が相まって、音声認識の精度は飛躍的に向上し、誤認識率も大幅に減少しました。さらに、ChatGPTなどの生成AIの登場。これにより、音声入力後のテキスト処理や文脈理解の能力も格段に高まっています。例えば、話し言葉特有の言い回しや、文脈に応じた適切な句読点の挿入など、より自然な文章生成が可能になりました。

驚きの生産性向上:思考の速度で言葉を紡ぐ

音声入力の最大の魅力は、その圧倒的な速さにあります。キーボードでの入力に比べ、音声入力は私たちの思考のスピードにより近い形で言葉を紡ぎ出すことができます。

こんな記事も見つけました。

つまり情報を出力する場合「話す」方が「書く(タイプする)」よりも4倍以上速いのです。

https://irnote.com/n/nad1771b74997

音声入力をすることで、「スマホで打つのより4倍、パソコンで打つのの2倍」くらいに入力のスピードは上がった。

https://www.businessinsider.jp/post-160228



単に速度が上がるだけではありません。より自然な言葉の流れ、より豊かな表現が可能になったのです。キーボード入力では失われがちだった、話し言葉特有のリズムや抑揚が、文章に生き生きとした息吹を与えてくれます。

世代を超えたコミュニケーション:父との新しい絆

音声入力技術がもたらした思わぬ副産物は、家族とのコミュニケーションの変化でした。特に印象的だったのは、新しいテクノロジー活用に苦手意識を持っていた父との関係性の変化です。スマートフォンの小さな画面で文字を入力することに四苦八苦していた父に、音声入力の使い方を教えてみました。すると驚いたことに、それまで素っ気なかった父からのメッセージが、急に長文に、そして高頻度になったのです。

教育現場での可能性:子どもたちの創造性を解き放つ

音声入力技術の可能性は、教育の分野にも及びます。
我が家の小学5年生の息子は、毎週の日記の宿題に頭を悩ませていました。鉛筆を持つと、まるで頭の中が真っ白になってしまうかのように、何も書けなくなってしまうのです。その姿を見るたび、親としてどうしたらよいかなと考えました。

そこで試しに、音声入力を使って日記を書いてみることを提案しました。正直にいうと、鉛筆からタブレットに持ち替えたところで、最初は全く言葉が出てきませんでした。しかし次第に変化が起こったのです。普段は数行で終わっていた日記、豊かな表現が少しずつ増えてきたのです。書くことへの苦手意識から解放され、自由に言葉を紡ぎ出しつつあるのです。
一人ひとりの子どもが、自分に合った方法で学び、表現できる世界。そんな可能性を、息子の成長を通じて感じています。



課題と展望:より自然な対話へ

もちろん、音声入力技術にも課題はあります。公共の場での使用には周囲への配慮が必要ですし、騒がしい環境下では認識精度が落ちることもあります。私自身、電車の中やカフェで使用しようとして、周りの目が気になって断念したことがあります。また、交通量の多い道路脇を歩きながら使用したときは、車の音で誤認識が多発し、全く使えないわとフリック入力に切りまえました。

それでも、やっぱりまだ使ったことがないという人にはぜひ、「音声入力」挑戦してもらいたいなと思います! 



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