成功する人は、苦労なんてしない。【斎藤1人】
日本人は、世界でも1、2を争うほどの真面目な民族です。人生は苦労するのが当たり前で、努力や我慢なしには生き残れないと思っている。
幸せになるためには成功して豊かになるためにって、自分に高いノルマを課すの。じゃあ聞くけど、苦労すれば本当に幸せになるか?
残念ながら、違います。
だってそれが本当なら、日本は幸せな成功者ばかりのはず。なのに、この国は疲れ切った人たちで溢れかえっているよね。納税日本1の斎藤1人さんは言う。私を日本有数のお金持ちとか言う人がいるけど、自分にムチなんか打ったことがないし、努力も我慢もしたことがないの。本当だよ。
それでいて経済的にも豊かだし、日本で1番幸せなんです。つまり成功するのにも豊かになるのにも、幸せになるにも、苦労はいらないってことだよ。
本当に幸せな成功者って自分に無理なんかさせません。仕事でも何でも自分の「好き」を優先的に考えるし、人生を沢山の遊びで満たしているんです。
幸せな成功者は総じて楽しく働いているし、プライベートも充実しているんだ。世間では、「遊んでばかりいると幸せになれない」「厳しい世の中を渡っていくには我慢が必要」なんて言われるけど、それって事実とは真逆だよ。この世の真理とは、こうです。
”好きなことを楽しんだ人ほど成功する”
この仕組みを知っていれば、人生から難題が消え、何があっても成功できます。反対に、この仕組みを知らないと苦労ばかりで報われない人生になっちゃうんだ。「自分を大切にして人生を楽しむと、想像以上の未来が手に入る」ということを、ここでしっかりと意識に刷り込んでおいて下さい。楽しむことに目覚めると、人生は驚くほど好転します。それも、思いもよらない形で、次々と幸運が舞い込んでくる。あなたの人生は、今ここから大きく変わるんだ。
※1人さんは、神様が大好きなので、この本には”神様”という表現が繰り返し出てきますが、ここで言う神様とは、特定の宗教の神様ではなく、この世を創造した大いなるエネルギーのことを指します。
人間はジグゾーパズルみたいなもの
この世は「ワンネス」と言って、あらゆるものがひとつの神様から生まれている。つまり神様たちは本来は1つの大きい神様で、元を辿れば皆同じなんです。それから人間や動物、植物、鉱物、といった全ての存在も神様と同じもので作られているんだよね。
この世は「個」の集まりなんだけど、表面的に個に見えるだけで、本当は皆繋がってます。分かりやすく言うと、僕たちはジグゾーパズルみたいなものなんだ。形はそれぞれ違っても、みんな同じ素材でできている。ピースを組み合わせると、ピタッとはまって、ひとつの作品が出来るの。
ジグゾーパズルって、どのピースが欠けても作品は完成しません。つまり人はみんな違うけど、誰もがこの世に必要で、意味のある存在なんだということ。皆凄い能力を持った神様なんだ。
でね、それぞれが自分らしく本来の形でいられる場所にいると、パズルのピースがピタッとはまるの。そうすると、ものすごくしっくりくる。私の人生はこれしかない!っていう幸せを感じられるんだ。ワクワクや感動で満たされた楽しい世界でそこに苦労は一切ない。
その反対に間違った道へ進んでしまうと、自分の本来とは違う場所に行き着くから、そこに順応するためには、自分の形を変えなきゃいけなくなります。自分を押し殺したり、自分らしくない姿になったり…。本来の自分でいられないから、当たり前だけど辛くなるの。だから苦しい時は、そこは自分のいるべき場所じゃないという神様からの「あなたにふさわしい場所へ行って下さい」というお知らせなんだ。
あなたの違和感が、周り中に迷惑をかける。
パズルって、似たような形のピースが沢山あるでしょ?それと同じように、人間の世界にも”自分にふさわしい場所”のように見えるけど、本当は違う場所がいくつもあるの。だけど自分の本当のピースに似た形だから、皆んな「ここが自分の居場所だ!」って飛びつくんです。もちろん実際には自分の居場所じゃないから、「何かおかしいぞ」「居心地悪いなぁ」って違和感を抱くんだけど、形がよく似ているからグイグイと体を押し込めちゃえば何とかなるわけ。
明らかにおさまりが悪ければ、「ここは自分の居場所じゃない」とわかるけど、ちょっと無理すればおさまるだけ。違和感があっても気のせいだと思ってしまう。で、違和感がありつつも何とかなれば、「やっぱりここで良かったんだ」って。この勘違いが、大問題なんだよね。
皆は、少々間違った場所でも何とかなるんだったら、いいんじゃないか?って思うかもしれないけど、あなたがそこに居座っていると、他の人に迷惑なんです。まずあなたがいるせいで、本来そこに入るべき人が入れなくなるよね。あなた自身も違和感のある場所で苦労しなきゃいけないけど、それと同時に、他の誰かにも犠牲を強いることになるんです。それから、あなたがどんなに我慢しようが努力しようが、その場所にぴったり合う自分にはなれないの。
必ずどこか窮屈だったり、隙間が出来たりする。例えば、あなたが窮屈だと、どうしても隣の人をギュウギュウに押すことになるよね。
そうすると、押された人も窮屈になるから、さらに隣の人にも押す。まるであなたを起点としたドミノ倒しみたいに。不快感が連鎖していきます。あなたが間違った場所にいると、周りの人まで不快にする。それって神様がものすごく嫌うことなんだよね。なぜかというと、人間は地球でめいっぱい楽しむために生まれてきたから。
この世に生まれる前ー、魂がまだあの世にいる時に俺たちは神様にこう言われてきました。「うんと幸せになりな。」
その約束を果たすという義務を持って、皆んなこの世に生を受けたんだよ。あなたは神様との約束を果たすためにその命を頂いたんです。その神様が俺たちに苦労や我慢を強いるはずがない。
神様はあなたにここが私の居場所だって確信できるような自分らしく楽しい人生を望んでいるんです。そうやって皆が自分のやりたいことをすれば。他人とぶつかることはないし、辛いこともなくなる。誰も幸せになれるよね。
神様はジグゾーパズルのピースを組み合わせた時に、完璧な素晴らしい絵が完成するように、この世を作りました。つまりこの地球は、自分らしくいれば輝けるし、ありのままの自分でいることが1番幸せになるっていう世界なの。
皆が楽しく生きることで、完璧な素晴らしい世界が完成するんだよね。にもかかわらず、人間はすぐに自分の居場所じゃないところへ行ってしまう。その理由は、子供の時から「楽しいことばかりしているとダメになる」「我慢できない人間は社会で生きていけない」って教わるからです。
本当は自分が楽しくいられることをしたいのに、皆に自慢できるような会社に就職しようとか、人に凄いって言われるような趣味を持とうとか、自分の意見じゃなくて、人がどう思うかで行動するようになってしまうんです。我慢や努力が当たり前の、苦労が前提の人生になってるの。それと世間では、自分より人を優先する「自己犠牲」が正しいと教え込まれるんだけど、1人さんに言わせたら自己犠牲なんてとんでもない話です。
自分にすら優しくできないのに、どうやって人に優しくするんだろう。不幸な人が人の幸せを願うことなんかできるわけがない。人に優しくできるのは、自分に優しくできる人だけだよ。人に優しくしたいんだったら、まず自分自身を可愛がらなきゃいけないんです。
だからあなたは堂々と我慢や努力のない人生を歩んでいいんだ。あなたが好きなことを思う存分楽しめば、それが結果的に周りの人のことも幸せにするし、社会のためにもなるからね。