[第四話]進路相談と受験。〜高校受験編〜
中1、中2とバレー部の活動優先にし、弓道は嗜む程度に続けていました。
そして、中3の1学期には部活を引退しました。
中学の弓道には引退という概念がなかったのと、私は高校受験ということを、秋くらいまであまり考えていませんでした。
もっというならば…高校に行くかすら迷っていました。
※結局、母親に「高校だけは、卒業してくれ」と泣かれたので、渋々模試だけ受けながら、自分の学力レベルで、そこまで努力せずとも行けるところの目星をつけていた状況です。
部活を引退したら、弓道の練習は少し真面目にするようになっていました。
弓連の練習は、あまり休まなくなりました。
中3の夏。
地元連盟としては初の試みで、中学生向けの外部講習会があり、2回参加。
入退場や坐射は、中1の時に教わっている。
跪坐多め。しんどかった……
そして、毎年恒例の小さな市民大会参加。
例年のごとく、下手くそなりに、楽しくやらせてもらっていました。
11月くらいになると、高校の推薦の希望調査や、県内の音楽高校の課題曲の発表があります。
…しかし……志望校がない。
みんな、中3になると、学校説明会に行ったり、興味のある学校のパンフレットを見るものですが、私はそういうものを見た記憶はないです。
しかし、”家から通える距離の公立高校”に行かないと、また母と大喧嘩する事になるので、それはとってもとっても、面倒くさい。
•高校でバレーボールを続けるつもりはない。
•将来やりたい事もない。
•お勉強もそんなにできる方ではないので、進学校はあり得ない。
•進学校以外の普通科に行く意味がよく解らないから、得策ではない。
•弓道は、続けたいとは、思う。(高校でやるのが得策?地元弓道連盟に通い続けるのもあり。)
その週の弓道の練習日、当時の地元弓連の会長(K先生)に聞いてみました。
その言葉に、K先生はもちろん、O先生も反応してくれました。
K先生とO先生に、茶化されながら。
少し考えたけれど、やはり当時の自分にはやりたい事が弓道以外にどうしても思い当たらず。
鉛筆転がしたり、”どれにしようかな”をしてみたり、あみだをしてみたり……
いろいろ試みましたが、母校であるG高校に行くことに決めました。
当時、3つ学科のある学校でしたが、正直、どの学科でも良かったです。
しかし、私は志望校のお隣の市の人間。
地元民を優先して採りたがる田舎の学校だと言う噂があった事と。
近年、私の地元卒業生が、志望校で不祥事を起こしていた為に、なおさら私の地元民は採らなくなってしまった、という噂があった事と。
毎年それなりに人気がある学校なので、学校の偏差値より1ランク〜2ランク上位の学校を狙うつもりで勉強しないと合格出来ないという噂を、受験すると決めてから知りました。
噂は噂でしかないので、本当か嘘かは分かりませんが
”ダメだった時に考えよう。”
と、高校進学のモチベーションは、あまり高くない感じでした。
しかし、進学そのものはどうでも良かったですが”大学受験やスーパー特進レベルならともかく、凡人レベルの高校受験程度で落ちるのもみっともないな……”とも、周りが受験ムードになるにつれ、思い始めました。
後は、私は併願受験はしておらず、公立高校1本だったので、何が何でも受からなくてはいけない…という空気感が、学校や家庭環境から感じていました。(プレッシャーにはなっていなかったですが、落ちたら面倒くさそうだな、とは思っていた。)
という事で、あまり努力をしなくても満点を狙えそうな科目に絞って、少しだけ勉強。
推薦の願書出願の直前になって、担任が
と、誘ってくださったので、推薦を受け。予定通り落ちました。
そして、あまり変わらないテンションで、弓道は続けつつ。
“弓道をやりたいからG高校に行く”と言ってから、担任や部活の顧問は”音楽、音楽”と言わなくなり、純粋に弓道をやる事を応援してくれる様になりました。
そして、一般入試でなんとか合格。
こうして、高校進学後も、弓道継続が確定しました。めでたし、めでたし。