発達障害の薬物療法まとめ。
薬物療法がかなり安定してきたのでまとめます。
薬物療法は補助的なものなので、同時に認知の歪みを改善したり、薬では対処出来ない様々な事の対策は必要になります。
それでも困り事が無限にでてくる発達障害な人にとって、1つでも2つでも症状が緩和される事はかなり心強い事です。
それなりに副作用や身体への負担もあるので、親や他人に無理強いされて使用するものではないと言うのが個人的な意見ですが、選択肢のひとつとしてはあってもいいと思っています。
あくまでも私の症例ですので、試してみる方は主治医と相談しながら上手く利用してみてください。
※2024年4月現在で使用している薬は「★」をつけています。
1.ADHDの薬
現在、日本で認可されているADHDの治療薬は、インチュニブ、コンサータ、アトモキセチンの3種類です。
これらは根本的治療ができるものではなく症状を緩和し、日常生活においての困り事を少しでも改善させる事を目的としています。
私はインチュニブを使用した事はないので、言及する事を控えます。
★コンサータ
コンサータは、メチルフェニデートという有効成分を含む薬物です。
中枢神経系に作用して注意力や集中力を向上させ、衝動性を減少させる効果があります。
18mg、27mg、36mgの3種類があり私は全種類試しましたが、現在は18mgか27mgを体調に合わせて週2〜5日。朝に服用しています。
一般的には1日1回の投与で済み、持続時間は8〜12時間です。この持続時間の長さが、一日中の活動や学習に対する継続的な効果をもたらします。副作用は不眠、食欲不振、不安などが報告されています。
依存性がある為、主治医からMAX週5日の服用に留めておく様指示を受けていることと、流通管理があり患者側は30日分までの所持が認められています。
かなり強い薬で、比較的早い段階で効果を実感することができます。
しかし集中力が上がったところで、自分の元々持つキャパシティが大きくなっている訳ではありません。
私の場合は薬の効果があるうちは殆ど副作用はないですが、効果を実感するほどに私の場合は特に27mgの翌日の疲労感が酷いです。
週5日までの服用を認められていますが、疲労感が残れば残るほど薬の効果も薄くなっている感じがするので、私の場合は、普段であれば現実的には週2〜3回が体力的な意味で限度かな?と思っています。
それでも効果は感じるので、コンサータが使えるかどうかの違いは社会生活における安心感が違うと感じています。
・アトモキセチン(ストラテラ)
アトモキセチンは、一般的には商品名ストラテラで知られています。
アトモキセチンはセレクティブノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)として分類され、中枢神経系においてノルアドレナリンの再取り込みを阻害することによって作用します。
この作用により、注意力や集中力を向上させる効果が期待されます。
ストラテラは一日一度の投与で十分な効果が得られ、効果の現れるまでには時間がかかることがありますが、その効果は持続性が高く、24時間続きます。副作用としては、不眠、頭痛、消化器系の不快感などが報告されています。
コンサータと違い薬の量の微調整がある程度可能で薬価が安いです。
40mgから開始し、2週間後に80mg…さらに2週間後に120mgにして薬の量の調整をする様です。
私の場合は120mgにしたところで、脊髄がゾワゾワして鳥肌が立ったり。
長距離移動中に頻脈と呼吸のしづらさや血圧の低下、意識を失いかけてしまい、使用は中止となりました。
使用中止と言っても離脱症状を避ける為、一気に辞めることはできず、医師と薬剤師の指示の下、2週間くらいかけて薬の量を減らして0にしました。
私の様に相性が悪い人も居るそうですが、相性が良ければジワジワ効果を感じることのできる薬らしいです。
2.副作用を抑える薬
★モサプリドクエンサン
胃の不快感、吐き気などを抑える薬です。
コンサータもアトモキセチンも副作用に吐き気や胃の不快感があるようなので、処方されています。
私の場合は胃の不快感や吐き気は稀なので、使用頻度は極めて低いのですが、念の為にADHD治療薬と同量を常備しています。
3.その他精神薬系
精神薬系は入れ替わりが激しく、体調や他の服薬状況にもよるところなので、今後も入れ替わりは見込まれます。
•リスペリドン
感覚過敏の症状緩和が期待されているとして使用されます。
また統合失調症や双極性障害などの精神疾患の治療に使われる薬です。
主成分はリスペリドンであり、神経伝達物質の働きを調整して症状を軽減します。
一度使用してみましたが、効果よりもふらつきや吐き気と言った副作用が強く出てしまい、私とは相性悪かったです。
•ロラゼパム
主に不安や緊張を和らげるために使用される薬です。
ベンゾジアゼピン系の薬物で、中枢神経系の活動を抑制することで鎮静や筋弛緩を引き起こします。一般的には、不安障害や不眠症の治療に処方されることがあります。
私の場合は感覚過敏に付随するストレスや緊張状態になった時、全身がピリピリとしてしまったり、イライラしたりしてしまう為処方されました。
ロラゼパムとの相性はいいのか、コンサータと合わせて飲むと非常に落ち着いて1日を過ごすことができました。
現在は、別件でロラゼパムと相性の悪い薬を服用している為、一時的に使用を中止しています。
★ペロスピロン
抗不安薬や抗うつ薬として使用される薬の一つです。主に不安障害やうつ病の治療に用いられます。
ロラゼパムが諸事情で使用できないので代わりに処方されました。
お年寄りや子供にも安心して使用できる…と言う事を言っていて、そんなに強い薬ではないそうですが…
処方開始して日が浅い為、効果の程はまだ不明です。
4.まとめ
薬物療法は、ADHDの症状を緩和する一助として重要ですが、同時に認知の歪みの改善や症状以外の困り事にも対処する必要があります。
副作用や身体への負担も考慮しながら、主治医との相談を重ねながら適切な治療法を選択することが大切です。
ADHD治療薬の種類や使用方法、副作用についての情報を正しく理解し、適切に利用することが、心強さや安心感に繋がると思います。
ご参考までに。