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一撃に元気をもらう

前回 に引き続き、記事を書く元気がないときは元気が出るものについての記事を書いていこうと思います。

今回は、Battle Of The Year 2005 にて Best Show を獲得した、一撃のショーケースです。多くの B-boy の記憶に刻まれているだろう、伝説のショーケースですね。

もうね、正直このショーケースはスキルとか構成とかそういう話じゃないと思うんです。会場をロックしてしまったんです。

特に、KATSU さんソロから最後のルーティンへの流れ。

まず、KATSU さんのソロは、ソロなんですけど、ソロじゃないんです。音、観衆の声援、一撃というチームの在り方、あの場にいる一撃メンバーの「ぶちかませ...!」という心の声(想像)、自分の中では、それら全ての要素が揃っているからこそ、あのソロが成立していて、そこに鳥肌が立つんです。これを "音ハメ" などという陳腐な言葉で表現するのは失礼に値するとすら思います。

今思えば、音楽が好き過ぎて聴き続けていたから、音ハメをしようと思ったんじゃなくて、次に何の音が来るか知ってたから純粋に楽しんでいた感じです。
音楽をずっと聴き続ける中である時から音を分解して聴くようになりました。ハイハットの音だけ、キック、スネアの音だけ、純粋に "この音かっこええなー" とか。聴けば聴くほど、「この音なんやろーっ」て、その音についてめっちゃ研究してましたね。
ダンサーっていうのは、ダンスがメインだけどダンスをするときの音を自分でつくるって発想は当時俺たちにはなくて、発想自体も変化していったきっかけが 2005 年でしたね。

ダンスと同様、音に対しても深く向き合ってきた人間が、呪縛から解き放たれて「自分がつくった音でダンスができる」という状況を手に入れた高揚、あのソロからもひしひしと伝わってくるように思います。まさに、テクノロジーの進化による表現の拡張。

そして、ソロの後の最後のルーティン。音の展開含め、このルーティンが始まっていく流れ、自分は、KATSU さんのソロと同等にここが好きです。あそこに自分がいたら、どれだけ身体が疲れていようと、全てを忘れてムーブできるんだろうな... と明確に想像できます。ルーティンが始まる瞬間に漂うあの空気感、高まりの極まりでしょうね...

はーーー...

ダンス続けます。そして、今年こそは音つくります。


よし。元気出てきた。やっていきます。


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