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Wrapped Kitties 概要

昨日一昨日と気になる DeFi ネタをメモってきたのですが、せっかくなのでもう 1 コンボ繋げておこうと思います。

今日取り上げるのは(DeFi と言えるか怪しい気はしますが)↓ こちらです。

端的に言うと、WCK(Wrapped CryptoKitties)というトークンを分散型で発行するスキームです。で、この WCK というのは、

CryptoKitties(ERC721)トークンにペグされた ERC20 トークン

です。

発行ルールはとてもシンプルで、「1 CryptoKitties トークンを WCK コントラクト に譲渡(ロック)すると、その代わりに 1 WCK が発行される」という感じです。

もちろん、逆の取引も可能です。つまり、1 WCK を焼却することで、WCK コントラクトにロックされている CryptoKitties トークンの中から好きなものを 1 つ選んで取り出すことができます。


「どんな CryptoKitties トークンを突っ込んでも発行されるのは 1 WCK」という、かなり思い切った固定レートではありますが、平凡な CryptoKitties トークンを ERC20 トークン化することで間接的に流動性を高めようというのはシンプルでおもしろい発想だなと思います。需要がほぼなく、取引所やオークションで流動し難い平凡な NFT は死に資産と化しがちですからね...

また、WCK コントラクトにロックされている CryptoKitties トークンは WCK コントラクトが保有している状態になっているだけなので、既存の explorer を介して簡単に閲覧することができます。巧いですね。


ちなみに、この記事の執筆時点で

・総発行量は 50,798 WCK
・1 WCK の価格は約 0.0008 ETH(Uniswap)
・CryptoKitties のオークションに出品されている CryptoKitties トークンの最安価格は 0.001 ETH

という感じでした。

WCK の発行量が予想よりかなり多くてびっくりしています... そして、Wrapped Kitties を使えば、公式より安く CryptoKitties トークンを手に入れることができるんですね。おもしろいです。


CryptoKitties はもうそんなに流行っていないと思うのであれなんですが... Wrapped Kitties のスキームに関しては応用が効きそうだなと思うので、他で活用できるシーンについて考えてみる価値がありそうだなと思います。

考えます。

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