義務教育で教えて欲しかった、、!UXデザインのあれこれ
ももやんです。今回はUXデザインの教科書という本について簡単にまとめます🐻❄️
📕UXデザインの教科書について
この本のテーマ
UXデザインの基礎知識やUXデザインをする上で使える手法を紹介している本。
🌟UXデザインとは
ユーザーが嬉しいと感じる体験になるように、製品やサービスを企画の段階から理想のユーザー体験を目標にしてデザインしていく取り組みとその方法のことです。
🌟UX白書の期間モデル
ユーザーと製品やサービスの関わりの期間によって、UXは大きく変化します。ユーザーの過去に類似商品を使った、事前に資料から情報を得た、などの過去の経験もUXには重要な期間になります。ユーザーの過去の状況も含めて整理したモデルが、UX白書の期間モデルです。
1. 予期的UX
製品やサービスを実際に使う前のUXのこと。ユーザーが利用前に広告やクチコミで見たり、店頭で店員に聞いたりすることで、製品やサービスを使った体験を想像することです。iPhone13の広告を見たときに、シネマモードで動画撮影したら楽しそうだな〜とかきっと思いますよね💭予期的UXは、製品への期待という形で製品への評価がされます。このUXは後の3つのUXに影響します。
2. 瞬間的UX
まさに製品を使っている最中のUXのこと。使っている最中の体験は、操作がうまくできないことでイライラするなど、ユーザーの反応は感情的なものになります。新作ゲームやるぜ!って思ったのにフリーズしたらちょっとイラッとしますよね、、瞬間的UXでは、直感的で感情的な反応に基づいて製品の評価が形成されます。
3. エピソード的UX
製品やサービスの利用後に、その体験を振り返る時の体験のこと。何かするために使ったのにうまくできなかった、全然違う目的で使ってみたら意外にも役に立ったなど、1つの体験エピソードとして語ることができる期間が対象です。エピソード的UXは、主にユーザーの行動とその結果に対する心理的な判断に基づいて評価されます。
4. 累積的UX
製品を利用している、いないにかかわらず、全ての時間を対象として、使用期間全体を振り返る時の体験のこと。このUXにはさまざまなエピソード的UXを含んでいます。累積的UXの評価が良いと会社自体のイメージも良くなることがあり、次にサービスや製品との出会いが生じる際に、予期的UXに影響する要因になります!Apple製品ばっかり使ってきたけどほんと神、今度のiPhone13も気になるな、、といった感じですね😉累積的UXは、ユーザー自身と製品の関わりを全体的に振り返ることによって、主に意味的・理念的な価値判断に基づいて評価されます。
🌟UXデザインのプロセス
1. 利用文脈とユーザー体験の把握
📝利用文脈とは
ユーザーが製品やサービスを利用する際の状況や背景、利用前後で起こるさまざまな出来事のつながりのこと。周囲の人との関わり方、関連するサービスや製品などあらゆることが含まれます。
なにする?
この段階では、対象ユーザーの行為について、人々の利用文脈における行為の実態や状況を調査し、調査結果をデータ化、データの整理をします。
どうする?
定量的調査と定性的調査を主に行います。定量的調査とは、アンケートをとったり、アクセスログを解析したり、収集したデータを数値化して、統計的に分析する方法です。一方で、定性的調査とは、ユーザーへのインタビューをしたり、観察したりすることで得られる、数値では表現されないデータを収集する方法です。
💡ポイント
調査対象は広く設定し、サービスや商品を使わなくなった人も対象にすると良いです。また、調査の際には、人々の文化的・心理的な背景も一緒に調査することで、よりリッチな情報を得られます。
2. ユーザー体験のモデル化と体験価値の探索
なにする?
この段階では、ユーザーの調査結果を分析してユーザーモデルを作成します。モデルを作成できたら、ユーザーが製品からどのような体験価値を感じているか、などユーザーの観点から市場や製品の分析を行います。
どうする?
ペルソナを作成したり、タスク分析やジャーニーマップなどを作ったり、膨大な情報から典型的なユーザーの利用文脈を視覚化します。
3. アイデア発想とコンセプトの作成
なにする?
ユーザーの本質的ニーズを満たすアイデアを発想し、UXデザインのコンセプトを考えていきます。この段階でのコンセプトは、どのようなユーザーの、どのような体験価値を感じてもらえるようにした、どのような文脈で用いる、どんなものかがわかる程度で大丈夫です🔥
💡UXデザインのコンセプト
デザインのコンセプトは以下全ての視点を含めたものにしましょう👀
1. ユーザー体験の視点
2. インタラクションの視点
3. 製品・サービスの品質の視点
4. ビジネス・仕組みの視点
どうする?
ユーザーの体験価値、ビジネスの提供価値どちらも含めたアイデアを発想します。体験価値にはバリュープロポジションキャンバス、ビジネス観点に基づいたアイデア整理にはリーンキャンバスなどを使用すると良さそうです😉
この時、ユーザーの体験価値とビジネスの体験価値は同じものになります!ユーザーの体験価値だけを優先するとビジネスとして成り立ちづらく、ビジネス観点のみを優先するとユーザーのUXをガン無視してしまう可能性があります、、なので、ここではユーザーの体験価値=ビジネスの体験価値となるようなアイデアを出していきましょう!!
4. 実現するユーザー体験と利用文脈の視覚化
なにする?
ユーザーのモチベーション、利用環境を含む利用文脈、利用に対する反応を検討し、UXデザインのコンセプトを視覚的に表現していきます。製品・サービスの機能的な要件もここで考えていきますが、この段階では製品の具体的な機能や操作は決めず、ますはUXを詳細化することが大事です✏️
どうする?
体験談型バリューストーリーや9コマシナリオ、ストーリーボードなどの手法を用いて徐々にUXを検討します。アクティングアウト(寸劇)を行って、ユーザーの行動を演じてみるのも良いです👏
5. プロトタイプの反復による製品・サービスの詳細化
なにする?
この段階では、実際に開発するコンセプトを選定し、デザイン対象物の決定をします。その後、プロトタイピングを行い、ユーザーや社内の協力者・開発者からフィードバックを受け、ブラッシュアップしていきます。
どうする?
前段階で決めたUXコンセプトのコンセプトテストを行い、実際に開発するコンセプトや機能を定めます。そしてプロトタイプを作成し、ブラッシュアップしていきます。プロトタイピングの段階は以下の4つです。段階を追うごとにデザインや機能を具体的にしていきます。
1. 構造の検討段階
ストーリーボードやユーザーストーリマップに合わせたスケッチを行う。
2. 振る舞いと認知の検討段階
ペーパープロトタイプを作成し、想定したタスクをユーザーが行う一連の流れを、一通り想定した初期プロトタイプを作成する。
3. 見た目のデザインの検討
FigmaやXDなどのツールを使用してプロトタイプを作成する。
4.デザインの洗練段階
ツールを使ってモックアップを作成し、可能な限り主要なUXの問題点を発見・改善していく。
💡コンセプトテスト
作成したUXコンセプトが魅力的か、ユーザーのニーズに合っているかをアンケートやインタビューを通してテストすること
6. 実装レベルの制作物によるユーザー体験の評価
なにする?
ユーザーに実装レベルのプロトタイプを操作してもらい、評価を行ってもらいます。
どうする?
UXメトリクスやインパクト分析を行い、提供するUXが十分なものであるかを判断します。ここで提供するUXが十分なものかを判断します。リリース時期が迫っていたとしても、ブランドや製品のイメージが悪くなってしまう可能性もあるので、リリース時期を遅くすることも検討すると良さそうです😰
💡UXメトリクスとは
目標とするUXが実現できているかどうかを評価・判断するために、複数の観点から評価尺度と評価指数を策定し評価結果を数量化するもの
7. 体験価値の伝達と保持のための基盤の整備
なにする?
体験価値や目標とするUXを一貫して計画・実施できるようにデザイン指針を作成、製品やサービスのリリース後に長期的にユーザーの利用状況を把握できるような基盤を整備します。
どうする?
ブラインドガイドラインを作成し、デザイン指針を定めます。一貫した体験価値を提供したり、一貫したデザインをするにはある程度のルールが必要ですよね📕長期的モニタリングでは利用履歴やログを解析し、目標としているUXを実現できているかを検証します。検証結果に基づいて、改善や時期バージョンの開発などの判断を行っていきます。
💡ポイント
ガイドラインでは、製品やサービスの体験価値を強調するのにふさわしい表現(トーン&マナー)と、体験価値の観点から避けるべき表現(タブー)のポイントなどについて言及すると良いです
おわりに
難しい、、!手法ありすぎ、、!ここに書かれている以外にもたくさんの手法が書かれていました🙏詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください〜!頭に叩き込んでUXマスターになります!!
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