たかはし

月光に花一輪が美しく だから花で花で飾ろう

たかはし

月光に花一輪が美しく だから花で花で飾ろう

記事一覧

燦たるサンタリ黒桟革

SANTARIホールカットシリーズ4種も残すところ3アイレットのみ。 今回はいよいよ最終章?!です。 ですがその前に残念なお知らせが。。。実はSANTARI TOKYOを主宰されて…

たかはし
2日前
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オーソドックスなスタンダード

今回「オーソドックスなスタンダード」と題してお送りするのはこちらの靴になります。 先に仕様を申し上げますと、 宮城興業・謹製誂靴 デザイン:ショートサイドゴアブ…

たかはし
8か月前
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たそがれのいろ

黄昏。古くは「たそかれ」と謂い「たそかれどき(誰そ彼時)の略。夕暮れの薄ぼんやりとした暗さに顔の識別がつかず「誰そ彼(誰ですかあなたは)」と問いかける頃合いの意…

たかはし
11か月前
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愛のアーチケリー

※2023年11月5日「その後の履き心地について」を追記しました はじまりはアーチケリー(出会い)2020年12月初頭、Arch Kerryに出会う。それはSANTARIに出会うちょうど一…

たかはし
1年前
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カンダさんちのBuFF

今回「カンダさんちのBuFF」としてお送りするのは、このBuFF(バフ)という名の鞄についてです。 カンダさんち、というくらいですので、紛うことなく正真正銘、カンダさん…

たかはし
1年前
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数寄ものホールカット

前回の「SANTARIとわたし」でもお伝えしておりましたとおり、オーダーしておりました次のSANTARIホールカットが出来上がってまいりました。ばんざい!! この靴については…

たかはし
2年前
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言い訳のかたまり

関西方面に「遠慮のかたまり」というローカルな言い回しがあります。意味は大皿の一つ残し、のことなのですが、今回の靴は、考えに考え抜いた、煎じ詰めた結果、消去法で最…

たかはし
2年前
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SANTARIとわたし

「9足目のホールカットはSANTARIで」 舘さんとそう約束したのは12月。いつの12月だったかはもう忘れた。 思い出せないぐらい前だったのか、あるいは忘れるほど自明なこ…

たかはし
2年前
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黒桟革で靴を誂える

タイトル写真は、私が実際に愛用している黒桟革の革靴です。型押し黒桟革・黒色のホールカットと、型押し黒桟革・茶色のジョッパーブーツです。 今回「黒桟革で靴を誂える…

たかはし
2年前
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LIGHTBULB試着記

【2022年11月追記】 「ジャパンレザーアワード2022」において、見事「フットウェア部門フューチャーデザイン賞」を受賞されました! おめでとうございます! LIGHTBULBと…

たかはし
2年前
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燦たるサンタリ黒桟革

燦たるサンタリ黒桟革

SANTARIホールカットシリーズ4種も残すところ3アイレットのみ。
今回はいよいよ最終章?!です。

ですがその前に残念なお知らせが。。。実はSANTARI TOKYOを主宰されている中の人こと舘さんがノルウェーに移住されることを決断され、それに伴い現在SANTARIの新規オーダーは休止中となっています。

私は今年(2024年)の1月にその話を伺ったのですが、オーダーはなんとかギリギリ間に合い

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オーソドックスなスタンダード

オーソドックスなスタンダード

今回「オーソドックスなスタンダード」と題してお送りするのはこちらの靴になります。

先に仕様を申し上げますと、

宮城興業・謹製誂靴
デザイン:ショートサイドゴアブーツES-171(マルシン靴店オリジナル)
アッパー:キップKI-20(黒)
ライニング:標準#602BG(素上げ)
リブ:シングル巻き
ウエルト:平目付(黒)
ソール:TUFFSTUD
コバ:平(黒)

デザインがマルシン靴店さんの留

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たそがれのいろ

たそがれのいろ

黄昏。古くは「たそかれ」と謂い「たそかれどき(誰そ彼時)の略。夕暮れの薄ぼんやりとした暗さに顔の識別がつかず「誰そ彼(誰ですかあなたは)」と問いかける頃合いの意。対となる「かわたれどき(彼は誰時)」は夜明け前を表す。

逢魔時、あるいは大禍時。他界と現実を繋ぐ境目の時。

トワイライト、薄明。

明けは、黎明、払暁、暁、東雲、曙。
暮れは、薄暮、宵、マジックアワー。

その変化に富んだ日の出、日の

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愛のアーチケリー

愛のアーチケリー


※2023年11月5日「その後の履き心地について」を追記しました

はじまりはアーチケリー(出会い)2020年12月初頭、Arch Kerryに出会う。それはSANTARIに出会うちょうど一週間まえのこと。

なぜだか示しあわせたかのように、その月にそれぞれが大阪でオーダー会を開催。Arch Kerryが第1週、SANTARIが第2週、たしかそんなスケジュール。告知を知って早々にどちらともに予約

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カンダさんちのBuFF

カンダさんちのBuFF

今回「カンダさんちのBuFF」としてお送りするのは、このBuFF(バフ)という名の鞄についてです。

カンダさんち、というくらいですので、紛うことなく正真正銘、カンダさんのところで作られています。

カンダさんちは神戸の山手にあります。オシャレな街はずれのオシャレなアトリエです。カンダさんはそのアトリエで、オシャレな革鞄、オシャレな革小物をお作りになられています。

カンダさんちのお鞄は、このBu

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数寄ものホールカット

数寄ものホールカット

前回の「SANTARIとわたし」でもお伝えしておりましたとおり、オーダーしておりました次のSANTARIホールカットが出来上がってまいりました。ばんざい!!

この靴については能書きよりも、現物を見ていただくのイチバンだと思いますので、まずは写真を見ていただきましょう!どぉ〜ん!

ハイ、ジビエレザーである猪革を使ったホールカットでございます。

コンセプトは素材を生かしたワイルド&セクシー。今回

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言い訳のかたまり

言い訳のかたまり

関西方面に「遠慮のかたまり」というローカルな言い回しがあります。意味は大皿の一つ残し、のことなのですが、今回の靴は、考えに考え抜いた、煎じ詰めた結果、消去法で最後に残った選択肢、という「言い訳のかたまり」です。理由は関係各方面に不義理をしてしまってる感がありまして、でもそれは致し方ないのですよ、という言い訳をこれから開陳していきます。

今回のテーマとなるこちらの靴はショート・サイドゴアブーツです

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SANTARIとわたし

SANTARIとわたし

「9足目のホールカットはSANTARIで」

舘さんとそう約束したのは12月。いつの12月だったかはもう忘れた。

思い出せないぐらい前だったのか、あるいは忘れるほど自明なこと、だったのかもしれない。

ホールカット狂のわたしは、来る日も来る日も飽きもせず、ホールカットのことばかりを考えていたとある日、SANTARIに出会った。

でも、その日のSANTARIにはホールカットはなかった。

なので

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黒桟革で靴を誂える

黒桟革で靴を誂える

タイトル写真は、私が実際に愛用している黒桟革の革靴です。型押し黒桟革・黒色のホールカットと、型押し黒桟革・茶色のジョッパーブーツです。

今回「黒桟革で靴を誂える」と題し記事を書くのは他でもない、この孤高の革の、そのポテンシャルの高さについて知ってもらえたらと思い、感じたことを綴ります。

結論を先に申し上げると、【革好きの靴好きなら、黒桟革で一足は誂えるべきだ】です。

これから実際に黒桟革の革

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LIGHTBULB試着記

LIGHTBULB試着記

【2022年11月追記】
「ジャパンレザーアワード2022」において、見事「フットウェア部門フューチャーデザイン賞」を受賞されました! おめでとうございます!

LIGHTBULBとは、義肢装具士の野口さんと、靴職人のよめせんさんがコラボレーション、3D技術×ビスポーク靴で世界市場に挑戦、という志ある靴ブランドです。

今回、お二方のご好意で、3D遠隔測定→足判定→適合ゲージ靴の貸し出し、という、

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