たかはし

月光に花一輪が美しく だから花で花で飾ろう

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燦たるサンタリ黒桟革

SANTARIホールカットシリーズ4種も残すところ3アイレットのみ。 今回はいよいよ最終章?!です。 ですがその前に残念なお知らせが。。。実はSANTARI TOKYOを主宰されている中の人こと舘さんがノルウェーに移住されることを決断され、それに伴い現在SANTARIの新規オーダーは休止中となっています。 私は今年(2024年)の1月にその話を伺ったのですが、オーダーはなんとかギリギリ間に合いました、というか間に合わせました(がはは さてさてそんな最終回?!にふさわしい

    • オーソドックスなスタンダード

      今回「オーソドックスなスタンダード」と題してお送りするのはこちらの靴になります。 先に仕様を申し上げますと、 宮城興業・謹製誂靴 デザイン:ショートサイドゴアブーツES-171(マルシン靴店オリジナル) アッパー:キップKI-20(黒) ライニング:標準#602BG(素上げ) リブ:シングル巻き ウエルト:平目付(黒) ソール:TUFFSTUD コバ:平(黒) デザインがマルシン靴店さんの留め紙型であること以外は、すべて宮城興業MTO謹製誂靴の標準的な仕様(アップチャー

      • たそがれのいろ

        黄昏。古くは「たそかれ」と謂い「たそかれどき(誰そ彼時)の略。夕暮れの薄ぼんやりとした暗さに顔の識別がつかず「誰そ彼(誰ですかあなたは)」と問いかける頃合いの意。対となる「かわたれどき(彼は誰時)」は夜明け前を表す。 逢魔時、あるいは大禍時。他界と現実を繋ぐ境目の時。 トワイライト、薄明。 明けは、黎明、払暁、暁、東雲、曙。 暮れは、薄暮、宵、マジックアワー。 その変化に富んだ日の出、日の入りの空の時間帯には多くの呼び名があります。 時計の針の進みは定量ですが、我々

        • 愛のアーチケリー

          ※2023年11月5日「その後の履き心地について」を追記しました はじまりはアーチケリー(出会い)2020年12月初頭、Arch Kerryに出会う。それはSANTARIに出会うちょうど一週間まえのこと。 なぜだか示しあわせたかのように、その月にそれぞれが大阪でオーダー会を開催。Arch Kerryが第1週、SANTARIが第2週、たしかそんなスケジュール。告知を知って早々にどちらともに予約をした。 すでにホールカットモデルを展開していたArch Kerryが本命であ

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        燦たるサンタリ黒桟革

          カンダさんちのBuFF

          今回「カンダさんちのBuFF」としてお送りするのは、このBuFF(バフ)という名の鞄についてです。 カンダさんち、というくらいですので、紛うことなく正真正銘、カンダさんのところで作られています。 カンダさんちは神戸の山手にあります。オシャレな街はずれのオシャレなアトリエです。カンダさんはそのアトリエで、オシャレな革鞄、オシャレな革小物をお作りになられています。 カンダさんちのお鞄は、このBuFF以外にも、taupe(トープ)という子を先に持っておりまして、ソチラは持ち手

          カンダさんちのBuFF

          数寄ものホールカット

          前回の「SANTARIとわたし」でもお伝えしておりましたとおり、オーダーしておりました次のSANTARIホールカットが出来上がってまいりました。ばんざい!! この靴については能書きよりも、現物を見ていただくのイチバンだと思いますので、まずは写真を見ていただきましょう!どぉ〜ん! ハイ、ジビエレザーである猪革を使ったホールカットでございます。 コンセプトは素材を生かしたワイルド&セクシー。今回はカジュアル用途を念頭に仕様は考えております。 猪革を使う発想それ自体は、猪革

          数寄ものホールカット

          言い訳のかたまり

          関西方面に「遠慮のかたまり」というローカルな言い回しがあります。意味は大皿の一つ残し、のことなのですが、今回の靴は、考えに考え抜いた、煎じ詰めた結果、消去法で最後に残った選択肢、という「言い訳のかたまり」です。理由は関係各方面に不義理をしてしまってる感がありまして、でもそれは致し方ないのですよ、という言い訳をこれから開陳していきます。 今回のテーマとなるこちらの靴はショート・サイドゴアブーツです。 ※厳密にいうと、アンクルとかデミ、というカテゴリーになるのでしょうけれど、

          言い訳のかたまり

          SANTARIとわたし

          「9足目のホールカットはSANTARIで」 舘さんとそう約束したのは12月。いつの12月だったかはもう忘れた。 思い出せないぐらい前だったのか、あるいは忘れるほど自明なこと、だったのかもしれない。 ホールカット狂のわたしは、来る日も来る日も飽きもせず、ホールカットのことばかりを考えていたとある日、SANTARIに出会った。 でも、その日のSANTARIにはホールカットはなかった。 なので、ホールカットをラインナップしてもらえるようお願いした。 だから9足目のホール

          SANTARIとわたし

          黒桟革で靴を誂える

          タイトル写真は、私が実際に愛用している黒桟革の革靴です。右から型押し黒桟革・白色のホールカットと型押し黒桟革・黒色のホールカットと、型押し黒桟革・茶色のジョッパーブーツです。 今回「黒桟革で靴を誂える」と題し記事を書くのは他でもない、この孤高の革の、そのポテンシャルの高さについて知ってもらえたらと思い、感じたことを綴ります。 結論を先に申し上げると、【革好きの靴好きなら、黒桟革で一足は誂えるべきだ】です。 これから実際に黒桟革の革靴を所有して感じたことや、皆さんが気にな

          黒桟革で靴を誂える

          LIGHTBULB試着記

          【2022年11月追記】 「ジャパンレザーアワード2022」において、見事「フットウェア部門フューチャーデザイン賞」を受賞されました! おめでとうございます! LIGHTBULBとは、義肢装具士の野口さんと、靴職人のよめせんさんがコラボレーション、3D技術×ビスポーク靴で世界市場に挑戦、という志ある靴ブランドです。 今回、お二方のご好意で、3D遠隔測定→足判定→適合ゲージ靴の貸し出し、という、遠隔計測体験と、ゲージ靴でのフィッティングを試させていただきました。 (ちなみに

          LIGHTBULB試着記