小さいペットボトル
大は小を兼ねるということで、ペットボトルを買う時は大きい方を選ぶことが多い。
おしゃべりな私は喉がすぐ乾く。手元に水分がないと不安になるタイプ。
差額は20、30円なのに、内容量は3倍ほど違うというのも、大きい方を買ってしまう理由の一つだ。
さて、私は職場では基本麦茶を飲んでいる。
午後になり、眠たくなってきたら強炭酸水を投入することも多い。
そしてたまに、コーヒーも飲みたくなるのだ。
社内には豆から挽いて、丁寧にドリップしてコーヒータイムを楽しむ方もいるのだが、私はそういった用具を管理出来ないので諦めて自販機で買うことが多い。
以前は缶コーヒーが主流で、濃くて苦いか、甘くて濃いか、好みの味ではなくなかなか手が伸びづらかった。
それがペットボトルコーヒーが生まれた途端、各社コーヒーの味や香りに力を入れ始めたのか、格段にバリエーションが増えた。
それに合わせる様に、缶コーヒーも進化を遂げたている。
今までだったら開けたら飲み干すしかなかった形状だったけど、キャップ式になって持ち運び可能になったのがとても便利で良い。
話が逸れたので元に戻すと、果たしてコーヒーのペットボトル(アルミ缶含む)は大を小を兼ねるのかということ。
いつものお茶の様にコーヒーも大は小を兼ねると500ミリサイズを買って、途中で飽きて、ぬるくなって、美味しくないしもう飲めない。
そんな負のスパイラルを何回か陥ったのだ。
じゃあ何となく勿体ないけど、小さいのを買ってみるかと、コーヒーの小さいペットボトルサイズのものを買ってみた。
いいぞ、これは適温を保ちつつ、飽きずに飲める。
職場にある自販機には、その小さいサイズのペットボトルの他に、さらに小さいキャップ付きアルミ缶も売っていた。
内容量はさらに少なく170ミリ、なのにお値段は小さいペットボトルのものより10円高い!
最高級の豆、豊かなアロマの香りなどなど、その缶は高級感を前面に押し出していた。
前回の成功体験があるので、どんなもんだと試してみることにする。
飲み口は大きくなっており、煽り文句にも入っていたコーヒーのアロマが開けた瞬間から広がる。
今まで小さい飲み口では、なかなか体験できない事だ。
そして何より、量がちょうどいい。
初めて飲んだのはホットだったが、温かいうちに全部飲める量だ。
私の場合、職場でコーヒーを飲む時、何を求めているか。
それはリフレッシュだったり、眠気覚ましだったり、気分転換だったり。同じことを表現替えて繰り返しているようだが、そういう事だ。
のどを潤したい、というお茶や水に求めていることと、目的が根本的に違ったと気付いた。
気分転換の為のコーヒーに私は500ミリは多すぎた。
大は小を兼ねない事もある。
きっと思い込んでいるだけで、他にも同じようなことがありそう。
目的が違うのに、今まではこちらを選んでいたから、今度もこっちにしよう。
本当にそれでいいのかな?
人間は多くの情報を省略しながら生きているらしい。
ひとつひとつの情報を処理していると途方もない労力が掛かるので、今までの大体の情報に置き換えている。
そして普段と大きく違うところを処理することに力を使っている。
省略されている中には自分の思い込みで見逃していることも沢山あるに違いない。
見逃さない様に感度よく過ごしていきたいものだ。
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