本屋さんへの憧れと畏敬
私は本がある空間が好きだ。
本屋さんも図書館も本が売りのカフェも服屋さんの片隅に置かれた本も、自分の本棚も。
見せる前提の公共の場で少しでも本が置いてあれば、どれどれと見てしまう。
逆にプライベートな場で本があったら目を背けてしまう。それは個人的なものでジロジロ見たら失礼なんじゃないかと思ってしまうから。でも興味はすごくあるから、見てはいいかと聞いてから、見る事も多い。
私は私の蔵書をあまり見られたくないと思っている。あまりにも個人の趣味嗜好が出過ぎているからだ。
幸い夫は人の本棚に全く興味無いし、子どもはまだ小さい。
本棚は自分の心を写す鏡だと思っている。少なくても私の本棚はそうだ。好きな作家は偏るし、実用書はその時々の不安や興味を映し出す。
そんな私だけど、いつか本屋さんを作りたいと思っている。それも小さい本屋。自分の趣味嗜好全開の本屋さん。
私が今好きな本はこれで、おすすめはこの本ですよ!と言える空間があったらどれだけ幸せな事だろう。自分の好きを素直に言えるようになりたいという願望が強いのだろう。
こうありたい、こうあらねばならないがまだまだ根強く残っている私。
そんなの蹴飛ばして、好きな本だけ並べた本屋になりたい。
どんどん無くなる地域に根ざした本屋さんを見ていると簡単には言えない事だけど。