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自己理解の壁を乗り越える。「ジョハリの窓」で紐解くZ世代の悩み

こんにちは、れーらです!

前回のブログでは、3ヶ月間の活動を通して見えてきた私たちが解決すべき課題「自己理解と自己開示の欠如」についてお話ししました。

今回は、その課題をさらに深掘りし、「なぜ若者は自己理解が難しいのか?」をジョハリの窓というフレームワークを使って解説していきます。


ジョハリの窓とは?

そもそもジョハリの窓とは、自分と他人から見た「自分の特性」を4つの窓に分類し、自己理解のレベルを可視化するツールです。

ジョハリの窓と自己理解

4つの窓は、それぞれ以下の要素で構成されています。

  • 開放の窓: 自分も他人も知っている領域。

  • 盲点の窓: 他人は知っているが、自分は知らない領域。

  • 秘密の窓: 自分は知っているが、他人は知らない領域。

  • 未知の窓: 自分も他人も知らない領域。

自己理解を深めるためには、「未知」の窓を小さくし、「開放」の窓を広げていく必要があります。「未知」から「開放」へ移動させるには、他者からのフィードバックが不可欠です。

私たちは、それぞれの窓から別の窓への移動を以下のように定義しました。

  • 未知 → 開放:メンタリング

  • 未知 → 秘密:新しい経験

  • 秘密 → 開放:自己開示

  • 盲点 → 開放:フィードバック

  • 未知 → 盲点:ヒアリング

なぜ若者は自己理解が難しいのか?

では、なぜZ世代の若者は自己理解が難しいのでしょうか?

私たちは、その原因をジョハリの窓を使って以下のように分析しました。

若者の自己理解が不足しているプロセス
  1. 身近に聞き上手がいない(未知の窓から盲目の窓への移行が少ない): 周囲に自分の話をじっくり聞いてくれる大人が少ないため、「盲点の窓」に移動する特性が少ない。

  2. 自分がFBに対し向き合えない、または身近な人がFBが得意ではない(盲点の窓から開放の窓への移行が少ない): たとえフィードバックをもらっても、素直に受け止められなかったり、具体的な改善策に繋げられなかったりする。また、周囲にフィードバックを適切に伝えられる人が少ない。

  3. 開放の窓が少なく(自己理解が低く)、自己理解への足掛かりが不足し、内省した時に言語化できない(未知の窓から秘密の窓への移行が少ない): 自己理解の土台となる「開放の窓」の情報が少ないため、内省しようとしても、自分の特性を言語化できない。

Z世代特有の自己理解の難しさ

さらに、Z世代には、自己理解を難しくする特有の要因があると考えています。

Z世代の多面性

一つ目は、Z世代の多面性。SNS等で複数のアカウントを使い分けるなど、複数の「顔」を持つZ世代は、ある特性がAというコミュニティでは「秘密の窓」に属していても、Bというコミュニティでは「開放の窓」に属している、ということが起こりえます。そのため、自分が本当に大切にしたい特性を見失いやすく、将来どの特性を活かしていけば良いのか分からなくなる可能性があります。

Z世代は情報過多により自己理解度を過小評価

二つ目は、情報過多による自己理解の過小評価。デジタルネイティブであるZ世代は、情報収集能力に長けています。しかし、ショート動画など断片的な情報に触れる機会が増えたことで、「自分はまだまだ知らないことがたくさんある」と感じやすく、自己理解度を過小評価してしまう傾向があります。結果として、「未知」や「盲点」の窓が実際よりも大きいと思い込み、不安に陥ってしまうのです。

私たちは、自己理解を促すサービスを創る

私たちは、ジョハリの窓というフレームワークを通して、Z世代の自己理解の難しさを分析しました。そして、彼らが抱える「自己理解と自己開示の欠如」という課題を解決するために、私たちだからこそできるサービスを創りたいと考えています。

引き続き、私たちの挑戦を見守っていただけたら嬉しいです。

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