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【復刻】一点もののドット絵を求めて【裏ドット絵アドベントカレンダー2023】

※本記事は消滅した旧自サイトのブログに投稿していた、ドット絵アドベントカレンダー2023 へのエントリー記事の復元になります。


さて裏ドット絵アドベントカレンダーです。

今年はロックマンの誕生日だとか何とか言ってロールちゃんを描くわけにもいかないので(参考1参考2) 、12月22日って何があるかなと調べてみたら、今日は冬至だそうですね。

この絵の使い方は記事の後半で

「一点もののドット絵を求めて」と題しまして。

いやそれ何ぞ?という話ですが。

好きでドット絵をやっている筆者、アナログ絵を羨ましく思うときがあります。ずばり原画があるって良いなという点です。

これまで何度かギャラリーの展示に参加したことがありましたが、デジタル画の代名詞のようなドット絵ですから、リアル展示の際はデジタルデータをプリントアウトして作品としていました。

Gallery IYN 様『青と藍の境界線2022』より
AAA Gallery 様『旅する展示会』より

しかしいくらでも複製できるデジタル画とちがって、やはりアナログイラストの原画が飾ってあると、作家さんが実際にこのキャンバスに手を加えたんだなというプレミア感、偶然の筆跡を発見するような臨場感があり、会場に足を運ぶ価値が高くなるように感じられるのです。

そんな羨望もあり、ドット絵を展示することに対してはそれなりに試行錯誤してきました。原画のような「一点ものの作品」としてドット絵に会いに来てもらうために試みてきたことを記述します。

1.工作する

プリントしたドット絵に加工を加えるパターンです。

立体的にしたり、

参考:

点字を打ってみたり、

レイヤーを作ってみたりしました。

下層
上層

上層は透明印刷。切り絵にしても面白そうですが、ドットのギザギザを忠実に残して切るだけの気力は湧かない。

作品ごとに工夫するのは、楽しさはありつつも手間が勝って個人的にはあまり定着していません。

2.操作してもらう

これはデジタルの特性に振り切ったものになりますが、ドット絵でクリエイティブコーディングを行うことにも力を入れてきました。

ランダム関数で見るたびに異なる模様を生成してみたり、

鑑賞者がみずから動かしてドット絵に変化を加えてもらうような仕掛けも施したりしました。

マウスの軌跡が黒く塗られます

先日のコミティア146ではタブレットを持参して、こうしたインタラクティブアートの展示も行ってみました。

タッチした箇所が動いたりするドット絵。なお動かなかったりもする。

3.手刷りする

ドット絵をアナログ作品にしたものとして、アイロンビーズやクロスステッチなどを思い浮かべる方もいるかと思います。しかし自分の描く絵はドット絵にしてはサイズの大きいものが多く、これを手作業で一ドットずつアナログに落とし込むのは無茶だなと思っていました。

アナログ要素を加えるのに一番しっくり来たと思ったのがシルクスクリーン印刷をすることでした。

今のところ一番よくやっているのが、描いたドット絵を減色してシルクで多色刷りするものです。

元のドット絵
減色修正後

減色はツールの力を借りたのち軽く手直ししています。

薄い色から濃い色へ、3度に分けて手刷りします。以下、軽くメイキング。

一色目
二色目
三色目を乗せて完成

ドット絵らしいエッジを残しつつ、多色刷りによる微妙なズレがアナログっぽさを醸し出している、と思います。

ポストカードサイズのドット絵は筆者の都合により発送可能なときだけ通販を開いています。

ちなみに、印刷にはレトロ印刷のJAM様にお世話になっています。シルクスクリーンがこれだけ手軽にできるのはすごい。

某所のドット絵展覧会でもドット絵のシルク印刷が行われていたと小耳に挟んだので、ドット絵とシルクスクリーンの親和性はやはり高いのだろうと思います。

おわりに

さしあたり、こんなところでしょうか。

来年はひとまず6月にグループ展示を予定しているので色々、構想を練ろうと思っています。

さて最後にドット絵ARです。

スキャン(orタップ)でARカメラが起動します

↑こちらからスマホ等でカメラを起動して、冒頭のGIF画像(↓再掲)をカメラを通してご覧ください。意味が分かるかと思います。

ゆず湯に入ってかぼちゃを食べましょう

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今年のドット絵アドベントカレンダーは端まであるようで何よりです。



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