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MIMMIのサーガあるいは年代記(プロモーション)

 このつまらぬ「MIMMIのサーガあるいは年代記」を少しでも読んでくださった方々には、重ね重ね深謝するところです。さらに、”スキ”してくださった方々には厚くお礼申し上げます。
 
 さてこのサーガは、MIMMIが宇宙の皇帝となるまでを叙述するものですが、未だ地球という惑星において過ごした幼児期のわずかな挿話にしか至っておりません。
 
 ところで伝え聞いたところによりますと、SF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』が去る10月15日に本邦においても封切られたそうですね。
 いうまでもなくこの作品は、SF界伝説の古典作品です。その原作を「ワーナー・ブラザース」様が膨大な制作費をつぎ込んで映画化した超大作ということです。わたしは原作を読んだことも、この映画も未見ですが、予告編だけは目をとおしました。
 
 予告編によると、なんと、なんと、このMIMMIのサーガと粗筋が重なる箇所かいくつかあり、驚倒し打ちひしがれたのであります。
 
 できれば10月15日以前に、わたくしのサーガでMIMMIが宇宙に進出する場面を描き、「『砂の惑星』がMIMMIサーガを真似た!」と”浅ましくも”批難したかったのですが、無念なことにこのサーガの進捗は、冒頭に既述のとおり遅々とした歩みです。
 こういった愚痴の類いはまったくもって愚かであると、重々承知しているのですが、要するに間に合わなかったの一言に尽きます。ですから、プロットを大幅に修正し、かつMIMMI幼児期の挿話のいくつかを略して少女期から改めて叙述することにしました。早い話が、ストリーを端折るということです。
 
 映画『砂の惑星』で”砂虫(サンドワーム)”が登場しますが、このサーガでもよく似た巨大怪獣が登場したとしても許してください。あのミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『モンスターハンター』でも”砂虫”に似た怪獣が登場するのですから、このサーガの場合も許されるのではなかろうか、と密かに考えています。
 
 なお、省略した挿話から、一つをあげておきます。
 
 お爺さんが桃子に乗馬を習わせるために大金をはたいて買った馬は気性がすこぶる荒く、人を近づけず誰も乗りこなせない駻馬でした。ところが桃子は、その巨大な黒馬「黒王」が自分の影に怯えていると悟り、夜になってから角砂糖と鞭で手懐けて乗りこなし、桃子にだけは従順になった、という挿話があります。
 
「あれっ! どこかで聞いたぞ」という方が、仮にもおられるとしたら、それは幻覚幻聴の類いでありましょう。もちろん、これを知ったお爺さんは、「桃子よ! ノーベル賞はもちろんであるが、お前に相応しい王国を探すがよい。この国はお前の居場所ではない」と、叫んだことはもうお約束ですね。
 
 くどい弁解もここで終わりにして、桃子の少女期にとびましょう。第二章「はたしてMIMMIの少女時代はどうであったか」の幕開けです。

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