書評 「私物化」される国公立大学

株式会社リュディアです。「私物化」される国公立大学 を読みましたので感想です。書籍版と Kindle 版へのリンクをつけておきます。

岩波ブックレットですのでページ数の少ない小冊子です。見出しに「改革はここまで大学を壊してしまった」と書かれています。

私の正直な感想ですが昔に自由を満喫した大学教員や研究者が「昔は良かった」と言ってるようにしか感じませんでした。今のやり方にも問題はあるのでしょうが、今のやり方になったのは大学の自治の名の下に著者たちの世代がダメな大学運営をしてきたからではないでしょうか。

同じ出身大学でなぁーなぁーで人を連れてきて、お互いに論文を引用し、知り合いがプログラム委員の国際会議や学会で査読が通りやすくなったり、というようなことをしていた時代もあるのですよね。大学の教員募集は実質内内で決まっていて、外部から募集した形にしないと文科省が煩いから形だけ募集しているという話も聞いたことがあります。

定年近くになってから文句を言わないでご自身が現役のときに改革すればよかったのにと思います。国立の教授ですから63歳が定年で以下のWikipedia を見る限りではもうすぐ定年ですよね。もはや現役ではなく余生です。

一応、最後まで読んだのですが、あまり後味のよいものではありませんでした。愚痴っぽくてすみません。

では、ごきげんよう。


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