日本語教育に関わる人が考えるべきニュース

リュディアです。日本語教育に関わる方、これから関わるかもしれない方全員がこのニュースは読んでおくべきだと思いました。

えどきたさんのXの投稿をまとめたこたつ記事なのですが、いろいろと考えさせられました。語学教育の根本と、実質、移民政策を進めている国のシステムの双方に関わることだと思います。

いくつか印象に残った部分を引用します。興味のある方は元ニュースを読んでください。

翻訳アプリ使わんと小学生低学年か幼稚園年長さんくらいの会話しか出来ないベトナム人。生まれてからずっと家庭や園で日本語を見聞きしてる日本人の幼児の方が、むしろこの人よりも全然話が通じる(そのまま引用)

自分に置き換えて考えると、英検4級では、日本語が通じない・使えない海外で働こうとは思わんよね?せいぜいやっても、言語能力をあまり必要としない工場などの単純労働とかを選ぶよね。ところが仲介派遣業者がそのレベルの人を、『新聞配達?アホでもできるっしょ』って送り込んでくるわけよ

新聞配達と日本語がいかに難易度の高いものなのか、全く理解してない糞バカの極みの所業なんだけど、まずベトナムは漢字圏じゃない上に、母国語が海外では通じない独自言語なわけ。だから配達先の表札の漢字が読めずに文字の形で覚えるしかなく、しかもややこしいのが英語表記や、縦横バラバラ表記の表札が多いこと

日本語学校で習うような綺麗な主語、述語のついた日本語を話す人は実際にほとんどいないし、それに和製英語や方言が入れば何を言っているのかわからない状態になる

どの職種でもそうですが、(技能実習生を受け入れる際は)N2以上の日本語能力(わからない日本語を日本語で調べることが出来る)を最低ラインにして欲しいところです。(日本政府は)こうした現実を踏まえて、問題解決に進んで欲しい

結局、そういうことなんですよね。いつもの偉い人が現場のことを何も考えずに人が足りなければ、安い給料でも働く、日本より貧しい国の人を連れてくればいい、いや、むしろ彼らは来日したいだろうから、来日させてやろう、という感じなのではないでしょうか。

日本の学校はどこもそうなのですが、義務教育の内容を理解していなくても中学を卒業できる高校で欠点をとっても留年しない大学もお金を払えばだれでも卒業できる、という状態です。他の学校も同じような感じなのかもしれませんね。ここに書かれているN2を最低ラインにしてほしいところというのが現場の声なのではないでしょうか。

英語教育も同じですよね。私は仕事で英語を使いますが、学校で習ったような英語を使うのは日本人だけです。単語難しい、何言ってるのかわからない、と最初のころは言われました。今は慣れてきたので崩れた英語になってきましたが、今の方が現場で使えます。長い時間をかけて何を教えてるのでしょうか。シェイクスピアを読みたいわけではなくて、使える英語を身に付けたいのに。

おそらく、このような声は無視されて、これからも同じ状態が続くのだと思うのですが、本当に辛そうな話です。人間のブローカーみたいなのが問題なのかもしれませんね。来日してくれた外国人の方も、その方を使う側も皆が不幸になりますね。非常に考えさせられるニュースでした。

では、ごきげんよう。


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