良いイラストレーターって何だろう?「選ばれる」ために出来ることを考えてみた
こんにちは。LINE Fukuoka イラストチームの下川です。
イラストレーターと一言で言っても、それぞれ仕事への取り組み方は千差万別です。
多種多様なイラストレーターがいる中で「この人に依頼したい」「もう一度頼みたい」と思われるために何ができるでしょうか。個人・会社勤め共通して出来ることはないか、自分なりに考えて取り組んでいることを書いてみます。
★期待されているものを予測する
イラストレーターに依頼したい人は様々です。
指示書がしっかり書き込まれていることもあれば、とりあえずイラストを頼みたい……とふんわり考えていることもあります。
前者の場合は指示通りに作業すればOKですが、曖昧な部分がある場合は何を期待されているのかを考える必要があります。
要望を的確に言語化できる依頼者ばかりとは限りません。依頼内容をヒントに、想像を膨らませたり調べたりすることで内容を具体化することも必要です。
要望をより具体的にするためには、コミュニケーションを取ることも大切です。ヒアリングや提案等を行い、依頼者が何を求めているのかを出来るだけ整理します。
ポートフォリオ作りも考え方は同じ
ここまで依頼を受ける場合の話を書きましたが、「期待されるものを予測する」ことは、ポートフォリオ作りでも大切だと考えています。
求められているものを予測してそれに合った内容を準備することができれば、相手にも伝わるものです。
★目標は期待を少しだけ超えること
何を期待されているか整理できたら、その期待を少しだけ超えることを目標に定めることにしています。
仕事としては、予定通りの期日・クオリティで出来上がっていれば基本的には問題はありません。
そこに、クオリティ面で手間を掛ける・予定より早めに仕上げる・別案を提案するなど……何か1点でも「思った以上に良い」と思わせることで、+αの付加価値をつくることができます。
★日頃から準備できること
上記を実行するためには、日頃からの準備が必要です。
私は主に、アイディアの引き出しを増やす・絵柄の幅を増やすの2点を意識しています。
①アイディアの引き出しを増やす
アイディアの引き出しを増やしておけば、急な依頼にも適切な提案ができる可能性が上がります。
以前も紹介しましたが、私はPinterestを使用してカテゴリごとにどんどんストックして、必要な時に見直しています。
②絵柄の幅を増やす
絵柄の幅が増えていくと、当然自信を持って対応できる案件も増えていきます。練習として、普段とは違う絵柄のイラストを観察して真似てみたり、新しいツールを試してみたりと日々試行錯誤しています。
「自分の絵柄」について思うこと
色々なテイストや絵柄で描くという練習をしていると、オリジナルな「自分の絵柄」が育たないのではないか?と不安になる時もあります。
私の考えですが、完全に自分のオリジナルな絵柄というのはほとんど無く、今までに触れた物から良い部分をどんどん取り入れた結果が「自分の絵柄」になっていくのだと思います。
なので不安になった時は、良いと思った物を取り入れてどんどん変化させていくことが、イラストレーターとしてのスキルアップにも繋がっていくと考えて、とりあえずやってみる!ことにしています。
★良いイラストレーターとは?現役イラストレーターに聞いてみた
LINE Fukuokaのイラストチームでは、主にイラスト制作・LINE公式スタンプのディレクションという2種類の業務を担当しています。
イラストレーター・ディレクターそれぞれの視点から「良いイラストレーター」とはどんなものか、アンケートを取ってみました。
ディレクターからの回答
イラストレーターからの回答
いくつか抜粋して紹介させていただきました。
私も日々試行錯誤しながら、良いイラストレーターになるべく小さな一歩を積み重ねて行ければと思っています!
★まとめ
ここまで、イラストレーターとして働くなかで“選ばれる“ために取り組んでいることについて書いてきました。
期待されているものを予測し期待以上のものを実現することが、そのための1つの方法だと私は考えています。
多くのイラストレーターの中から「この人に依頼したい」と思わせることは、特別な強みになります。仕事の上でも有利に働きますし、自分の進みたい方向へ向かうときの助けにもなると思います。
自分の仕事を充実したものにするためにも、今できることから取り組んで行ければと思います!