One point＊EIYO☝🏻 #10 ~アスリートに知っておいてほしい栄養のこと~

さて火曜日はワンポイント栄養です🍅

今日はアスリートの問題となっている
「Low energy availability」(以下LEA)についてお話していきます。

以下日本スポーツ振興センターHP引用↓

『Energy availability(利用可能エネルギー) とは、食事からとる摂取エネルギーから運動により消費されるエネルギーを引いた残りのエネルギー 量をさします。これは基礎代謝や日常活動に使用可能なエネルギー量です。つまり、「low energy availability」とは、運動によるエネルギー消費量に対して、食事などによるエネルギー摂取量が不足 した状態をさし、この状態が続くと、卵巣を刺激する脳からのホルモン分泌(黄体形成ホルモンなど) が低下したり、骨代謝などを含む身体の諸機能に影響を及ぼすと考えられます。』

https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/resources/jiss/column/woman/seichoki_handobook_5.pdf

RED-S (相対的エネルギー不足)により起こる影響

つまり、LEAにより身体に様々な影響を及ぼすのです。

今までは女性アスリートに多いとされていましたが、男性アスリートにも見られることが分かってきました。
LEAになりやすいと言われる競技は下記のとおりです。体重を制限することでパフォーマンスが上がったり、点数が付けられるため見ための美しさが求められたりする競技では、無理な減量とトレーニング量に見合っていない食事によりエネルギー不足の状態になりやすいと考えられます。

《LEAのリスクが高い競技》
･トレーニング量の多い競技(陸上長距離、水泳など)
･重力競技(マウンテンバイク、スポーツクライミング、スキージャンプなど)
･階級別競技(柔道、レスリング、重量挙げ)
･審美系競技(新体操、フィギュアスケート、アーティスティックスイミング)

LEAになってもパフォーマンスに有利なのだから、やっぱり食べるのが怖い。そんな選手もいるかと思います。
しかし、今は良かったとしても数年後数十年後の自分への悪影響ははかりしれません。
骨粗鬆症になって歩けなくなる。月経不順により、妊娠出来ない身体になってしまう。身長が伸びなくなる。
様々な影響が現れます。
ではLEAを防ぐために何が必要なのか？

単純に運動量を減らし消費されるエネルギーを減らす
もしくは
食事から摂取するエネルギーを増やす
このどちらかが必要です。

ただ、これは選手1人で管理していくことはなかなか難しいことです。

私は
エネルギーが不足した状態は危険であるということを選手が自覚し、さらに指導者は選手がそのような状況に陥らないようにサポートしていくこと

が大切だと思っています。

1人ではどうしようも出来ない部分が多くあります。
周りの指導者や保護者などがしっかり選手を見て向き合うことが大切です。

選手の皆さんは身体を犠牲にしてまで結果を追い求めるのではなく、結果を追い求めつつも自分の身体を第1に考えて欲しいなと思います。

ぜひ知っておいてほしい話でしたが、なかなか奥が深い話なのでさらっとしかここには書いていません。

低エナジーアベイラビリティー、相対的エネルギー不足、アスリートの三主徴などのワードで調べて頂けたら論文などが沢山出てくるかと思います。

気になった方はぜひ調べてみてください‪‪☺︎‬

ではまた次回お楽しみに👋