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MEETING #07 青木将幸さんと〝いま、ミーティングをファシリテートすること〟 [録画データと、あとがき]

青木将幸さんは「ミーティング・ファシリテーター」の先駆けの一人。僕にとっては、ワークショップやファシリテーションを学び合ってきた、年下の大事な友人です。「4月以降の仕事は一旦すべてなくなった」「〝ファシリテーター廃業宣言〟を出した」という彼の現在地点と、あと図らずも晩年に向けての課題を聞かせてもらった。
音源と録画データを公開します。

私は熱中症かなにかで寝込んだあとで、げっそりやつれている。音源の再生をお勧めします。二人ともよく黙るから放送事故のような空白が幾度もありますが、ただ間が長いだけなので、安心して聴いてください。

では、あとがきを。

多くのミーティングや講座がオンライン化して気づいたけど、自分はミーティング中の他のメンバーの〝横顔〟が好きだったんだなと。正面から見た表情でなく、俯いた口元、他の誰かにジッと目をやっている様子が。
多分他の人たちも、そんな互いの様子を横目になにかを察したり気づいたりしながら、これまで当たり前のように極めて情報量の多いミーティングを交わしていたわけですよね。

と、つい失われたものについて語り合いたくなるけど、彼自身は「以前のようなミーティング、以前のようなファシリテーションの仕事はもうない」と割り切って、早5ヶ月。ねむい話を交わす場所にはいない。
理想や〝べき論〟に捕われず、サッサと次の行動選択へ移ってゆくあたり、屋内が大半の仕事ながら、マインドはアウトドアの連中に近いよな...と思いながら聞いていました。

駆け出しの頃の彼が、みんなが参加しやすい場づくりに必要と考え「屋上で発生練習をしていた」という話を聞いたことがあります。本人から。
そんなふうに磨き上げてきたものや積み上げてきたいろんなものが、これまでのようには有用でなくなって、AirPodを耳にさし、Zoomの機能にすごく詳しくなっている姿を見ると一瞬切なくなってしまう......けど、「いやいやそういう話じゃない」と思い直す。

前のMEETINGでトエックの伊勢さんが話していた、「ほとんど思い通りに行かない」「思い通りに行かない事態をどう受け入れるか」だったかな(意訳)。

「本当は」みたいな言葉は出来るだけ使いたくない。ワークショップにもミーティングにも。他人にも社会にも〝べき論〟はもとより、ノスタルジーも抱きたくない。ただ精一杯生きてゆけるといいよな、と思いながら彼の話を聞いていた90分でした。

いま、難しい仕事を求めているようです。難しい相談・依頼をどうぞ。:-)
>青木将幸ファシリテーター事務所


*次回MEETINGの予定はこれから。9月はそれと別に気合を入れたい場があって。9/19, 20(土日)「別々の場所で、同じ時代を生きている私たちが、くつろいで学び合う 第7回・箱根山学校」。お申込〆切 9/7(月)12:00。ご一読ください。