“『2022年問題』供給過剰で地価暴落?” 都市農地はこう変わる/倉橋隆行【読書メモ】
神奈川のラジオ局 FMヨコハマの「ここが知りたい不動産」というチョイ番組に出演する、不動産コンサル会社の社長の著書。車通勤だった頃にこのラジオを聞いていて、社長のしゃべりがうまくて面白かったので、1冊読んでみました。
2022年すなわち来年、都市部に優良宅地が大量供給されるという『2022年問題』を中心に書かれた本です。
ルース的おもろかったとこ3選
①都市農家は来年、30年間農業をする義務が満了
→1992年にはじまった「生産緑地」という税制優遇の制度を受けた農家は、その代わり30年間農業をする義務があった。来年それが満了するので、土地を手放すことが一斉に可能になる。
農家側としても、納税と地価下落の両方のリスクを背負うので、売却タイミングも難しい。
②都市部の農地が大量に売られ、地価が下がる
→都市で農業を続けても収益を上げ続けることは難しいので、多くの農家が土地を売却することが考えられる。そうすると、地価が下がる可能性がある。ただし一時期に宅地の造成が集中すると、建設費は下がらない。残念。
③過疎・過密の2極化は進む
→優良な宅地が増えれば、商業施設としても、より人口の多い(=売上が増える)ところに出店する。より便利なところにはさらに人口が集中し、人口集中地域とそうでないところの格差が広がることになる。
こんな人におすすめ
実家が「生産緑地」制度対象の農家の人
郊外の一軒家にあこがれている人
(2021年3月29日読了)
※僕の読書メモは本の”要約”ではなく、僕が個人的に『珍しい表現だ!メモしとこ~』と思ったことベスト3を挙げています。"要約"ではないため、全然ネタバレできていません(いいんだか悪いんだか 笑)
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