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【ブルベ記】BRM1005近畿400km河内長野 琵琶一③ スタート~フォトC1ビワイチ起点の看板

スタート地点、南海三日市町駅

スタート会場に2時間前に到着。
その間トイレに行ったり、ドリンクの調達をしてたりしてるうちにわらわらと人が集まってきた。

受付でブルベカードを受け取る。
わかってはいたが今までで一番コントロールが多い。
カードを開けるとぎっしり文字が埋まってる。
これをこれから埋めていくのだ。

しかし今まで参加した5回のブルベのうち4回でピンクのカードである。
いろいろな色のカードがあるみたいだけど、これは主催団体ごとに決まってるのかな。


ポイントぎっしり


ブリーフィング受けた後、車検を済ませてスタートの合図を待つ。
フロントライトを1つだけ点灯して受けると「もう一つもつけて」と言われる。
これは初めてだった。
人によって団体によってやり方がいろいろ違うんだなあ、と思いつつ、運営へのしっかり度が伺えてがぜん緊張感とやる気が高まった。


いよいよ最後の400kmの旅へ

午後17時55分、定刻より若干早いがスタートの合図が出た。
今回のコース、スタート地点からしばらく上りで、脚慣らしには程遠いくらいの激坂も含まれている。
たまたま前の方で出たが、上りは苦手なのですぐに抜かれるかと思いきやそうでもない。
上りきるとここから海抜ゼロ近くまで下り基調。
おそらく前から4番目あたりを走ってた。

18.9km地点で車道から歩道に上がり橋を渡るのだが、上がり忘れてミスルート。
夜は視界が悪いから細かい道だとわかりにくい。

下り区間が終わると信号峠。
途中一緒になったHiroyukiさんと近畿ブルベのお話をいろいろ聞きながら進む。
話によると、しばらくは信号峠が続くらしい。
さすがは大阪、中心を離れていても街があって交通量が多い。
下りで稼いだグロスはみるみる落ちていく。


日本で2ヶ所だけの商店街国道を進む

街中に入りいきなり目の前にアーケードがあらわれた。
今回の目玉スポットの商店街国道だ。
交通量の多い国道170号線がいきなり商店街に、正に転生した、ワープした気分。
アーケード内なので徐行して進む。

この商店街、瓢箪山中央商店街というところで、夜にもかかわらず開いているお店や人通りもあり、活気があるのがわかる。
最近、商店街のシャッターが昼間でも下りてるなんてニュースにも取り上げられることがあるが、ここに限っては縁がなさそうだ。


アーケード内は徐行


商店街国道はこの国道170号線とあともう1つ、長崎県長崎市の浜町に国道324号線があり、全国で二つだけというとても珍しい道。
こんな道自分で興味あって調べるか、その土地で生活しない限り縁のない道だ。
こういうコースをぶち込んでくれるからブルベは楽しい。

途中「ドーン」と花火のような音が何度か聞こえる。
遠くの建物の屋根上から時々空に花開く様子が見えた。
どうやら花火大会らしい。
その建物を超えて、これで目の前に見える、と思った午後8時に終わったらしく、叶わなかった。


そのあとも信号の多い幹線道路を走りPC1、セブンイレブン枚方渚西2丁目店に到着。
時刻は20時25分、走行時間2時間30分でグロス19.9km/h、貯金48分である。
スタートの直後の上りを終え下り切るところでグロスは22km/h台あったが、信号峠で下降。
信号を通過しようとすると赤信号になって止まることも多く、タイミングが悪かった。
次のPCまでは距離20kmほどと短いので買い物だけ済ませて早々に出発した。


黒糖わらびは食べるタイミングを失ってお持ち帰りした


PC1だとまだ休憩も団子状態


先を急ぐにあたりにやってみたこと

今回の目標の1つでに228km地点の白髭神社で日の出を見る、というのを掲げていて、そのためにはいつもよりペースを上げる必要があった。
そのためにやれることと言えば、速度を速くするか止まっている時間を減らすかだ。
前日のGrupettoでたまたまその話をしたら「補給は座ってするんだよサドルの上で」という話題になった。
減速してもいいから走りながらサドルの上で食べれば、食事中も進んでることになる。
要求グロスの15km/hって自転車からすればゆっくりだから補給しながらでも走れるよ、と。
その話を聞いて、それやってみよう、となりここまで補給のおにぎりは走りながら食べている。

PC1で買ったおにぎりを口に頬張りながらPC2へ。
走りながら食べるコツは、一口を小さく、よく噛んで食べること。
それだけで消化が楽に速く進み、胃腸への負担も減る。
日常でご飯食べた後に眠くなる、という症状が出るのだけど、これも一口小さくよく噛んでを実践したら眠気が明らかに軽くなっている。
あとおにぎりで補給するなら海苔のないものを選ぶこと。
海苔があると口に含む量を調整しにくかったり、上顎に貼りついたりして食べにくいし、消化の負担も大きいからだ。

途中、伏見大手筋商店街でお祭りをやっていて押し歩きの交通規制。
アーケード入口では「乗ってもいいけど歩行者には気をつけてね」と言われたのに、しばらく進んだところの警備員には「下りてくださーい」と言われた。
おいおい。


通過したのは21時過ぎで交通規制中


後で気づいたですが、この大手筋の少し南に映画「君の膵臓を食べたい」のロケ地でポスターの写真の場所でもある伏見であい橋がある。
このお話、小説も映画も好きなので、先を急いでなければ寄って行きたかったな。


真ん中の写真の橋ね


ほどなく68.0km地点のPC2、セブンイレブン伏見深草墨染町店に到着。
時刻は21時20分、グロス19.9km/h、貯金1時間7分、プランより15分早着と順調なペースで来ている。
ここでスタッフの米澤さんが迎えてくれた。

夜も深く涼しくなってきたのでみそ汁を補給。
ブルベの夜のみそ汁は最高だ。


ブルベの夜のみそ汁はどうしてこんなにおいしいのか


ここのPC、交差点を曲がってすぐのところにあるせいか、気づかずに素通りしてしまう人がちらほらいた。
みんな戻ってきてたからよかったけど。


京都を脱出、いよいよビワイチへ

PC2を出てしばらくすると高速脇の路地に入り上りが始まる。
これを超えれば琵琶湖だ。
途中で国道1号線に合流し逢坂峠を進む。
小倉百人一首第十番、蝉丸の

これやこの 往くも帰るも わかれては
知るも知らぬも 逢坂の関

と詠まれた、その逢坂だ。
琵琶湖への下りの途中には詠んだ蝉丸を祀った蝉丸神社もある。


2年前に通った時の写真


実ははじめに今回のルートを確認したときは逢坂峠ではなくて、もう一つ北の大関越を通り琵琶湖へと抜けていた。
その後ルート変更されたのは知っていたが、ここがその対象になっいたとは知らず、走りながら心配になり、立ち止まってルートを確認。
ナビのルートは最新だったので合っているのだが、記憶との違いに戸惑っていたのだ。
結果違っていたのは頭の中だったわけなんだけど、思い込みってつくづく怖いなと思った。


逢坂を下り、京阪電車の併用軌道の交差点を越えたら大津港口の交差点に到着。
ここを右に曲がるといよいよビワイチの開始だ。
後から一人追いついてきたので二人でまずはフォトチェックのビワイチ起点の看板を目指す。
ご一緒してたのはたねがしまんさん。
バイクを見て「Xに上がってたあの写真のだ」と気づきフォローさせていただいた。

ちなみに前回の600kmブルベでご一緒してたKTHさんに「近江ちゃんぽんは食べて」とオススメされたので瀬田大橋手前にある近江ちゃんぽん亭御殿浜店で食べようとしてたのだけど、進むのに夢中で気づかずに通り過ぎてた。
気づいたとしてもラストオーダーの21時30分過ぎていたのでどちらにしてもアウトだった…。
残念。

87.8km地点、フォトチェック1のビワイチ起点の看板に到着。
時刻は21時44分、グロスは18.2km/h、貯金1時間4分である。
グロスが落ちたのはPC2の休憩が長かったのと逢坂峠をダラダラ上っていたからだろう。


暗いわ


実は当初フォトチェックの場所をこっちの「ビワイチ出発の地」の碑だと勘違いしていた。
ナビに立てたフォトチェックのマークの地点は起点看板のところだったのに。
たまたま記念に撮ったけど、後でこっちが正しいフォトチェック1と気づき「なぜ自分で入れた情報を信じないっ」と自分にプンプンした。


こっちが記念撮影になった


夜のビワイチ、それは虚空との対話。


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