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【ルネ・ラリック/小早川秋聲/藤田嗣治】2021年に行ってよかった美術館・展覧会・アートイベント
こんにちは。
一年が終わるにあたって振り返ってみると、少なくない回数美術館や展覧会に足を運んでいました。また、「見る」だけでなく「買う」が少し身近になった一年でもあり、今年に入って初めてアート作品を購入しました。
今回は、今年行った美術館やアートイベントの中から、いくつか選んで簡単な感想を添えました。
アートに特に詳しい訳でもないわたくしめの主観的な感想や自分用の備忘録的な要素が多分にありますので、気になる部分がありましたら何卒お許しください。
ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて
会場:東京都庭園美術館
会期:6月26日~9月5日
初めての庭園美術館。旧朝香宮邸を改築して美術館にしたとのこと。
展示品を見る前に、クラシックな部屋の柱や壁、調度品に目がいってしまう。香水塔や大食堂のようなパブリックな場所も素敵なのだが、入ってすぐのお手洗いや寝室のお風呂のような生活感のある場所もタイルなどがかわいくて見てしまう。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68866192/picture_pc_574214db4abf705932f84cc0b6098eca.jpg?width=1200)
ルネ・ラリック自身もこの邸宅の設計に関わっている。
一点物のガラス工芸だけでなく、美しいものをより多くの人に、よりハイクオリティに届けようとする考えや行動に惹かれた。(コティ社の香水瓶など)
そんな私の駄文よりこちらの公式の紹介動画の方が2兆倍わかりやすくなっております。
フジター色彩への旅
会場:ポーラ美術館(箱根)
会期:4月17日~9月5日
藤田嗣治の展覧会は前回の東京都美術館(2018)から3年ぶり。
ポーラ美術館所蔵が多かった。調べてみると215点所蔵とのこと。
今回は藤田の旅をテーマに、各地でフランス時代の裸婦や、中南米、中国、沖縄などで描かれた作品を紹介。
妻に当てたアメリカからの手紙がいくつかあって、その中の端々に書かれたサクッと描くイラストが滅茶苦茶かわいい。
Independent Tokyo 2021
会場:東京ポートシティ竹芝
会期:8月7日~8月8日
よく見ているアート紹介サイトのタグボート主催のアートイベントがあると知り見に行く。
実際に描いている人がブースにいて手に入れることができる絵を見ることができる機会は今まであまりなかったので新鮮。気になる絵をじっと見たくもあるが、作者の方々がその場にいるとちょっと緊張もする。
出展アーティスト165名とのこと。
これだけあると、自分の中でピンとくる作品もいくつかはあるもので、逆にどんな作品に興味が湧くかを考える機会にもなった。
会場を2周ほどしたが、最初に目にとまった鈴木潤さんの絵を購入させていただいた。
キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート
場所:東京都庭園美術館
会期:9月18日~11月28日
ルネラリックリミックスから2回目の庭園美術館。待ち時間に庭園を歩くのも楽しい。庭のモニュメントが地元出身の安田侃さんのものでちょっと誇らしい。(勝手に)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68866166/picture_pc_0db33850ec0b79ebd06ae3ad522740dc.jpg?width=1200)
大食堂にウェッジウッド、妃殿下寝室に女性作家が描いたボタニカルアートというように、かつて朝香宮邸であった展示室と展示物の組み合わせに意図があるのが興味深い。
ボタニカルアートのことは知らなかった。美しさと学術的正確性の様式美。
新館にあったカンパニースクールのアジアの作家が描いたボタニカルアートも特徴があって魅力的。
ということでこちらも公式紹介動画の方を御覧頂いたほうが良いかと思います。
小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌
会場:東京ステーションギャラリー
会期:10月9日~11月28日
入場一枚目の「山中鹿介三日月を拝する之図」からまず絶妙にかっこいい。「十代後半の作品」とのこと。う、嘘だろ。。甲冑の結び目のディティールなどに目が行く。
その他、お腹がまるまるしいお坊さんなどかわいく、コミカルですらある。
西洋風な「恋知りそめて」と中国風の「語られぬなやみ」。雰囲気の似たアンニュイな表情の女性たち。展示場所はバラバラであったが一対の絵のよう。
その他、旅先の情景など。作品のはじめから終わりまで月がいつも登場する。
「國の盾」は、最初のスケッチも一緒に展示。メモがあったりシワなどに×がついていたりと創作の痕跡を見ることができるのが新鮮。実際の作品の方は、感想としては月並みだがしばらくじっと見入ってしまう。
晩年の作品、「天下和順」は色々あった人生の最後のハッピーエンド風に思える。ワイワイガヤガヤ飲めや歌えや踊れや感。皆幸せそうだ。
「國の盾」で有名になった小早川秋聲のアーティスト人生の始めから終わりまでを作品とともに紹介することによって、戦争画家としてだけではない、本来の小早川秋聲の作家としての全体像を描き出した展覧会と言えよう。(などと言ってみる)
ちなみに、これだけ作品名を挙げて書けたのは、覚えてたわけでもメモしていたわけでもなく、図録を購入したから。(アフィリエイトではありません↓)
その他、今年2021年に訪問した展覧会・展示会
WAVE TOKYO 2021@3331 Arts Chiyoda
マニュエル・ブルケール 20世紀パリの麗しき版画本の世界@目黒区美術館
三菱の至宝展@三菱一号館美術館
北斎づくし@東京ミッドタウン・ホール
OPEN STUDIO 2021@ART FACTORY城南島
そして、年末には、天野タケルさんの作品も購入させていただきました。(オンラインで購入)
来年、2022年は、引き続き展覧会めぐりと、更に気になったアートを少しづつ購入していきたいと思います。
庭園美術館の展示を通して、キュレーションの技術や意図といったところについても気にしながら見ていきたいと思います。
来年の展覧会では、こちらが早速気になります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68867835/picture_pc_2961f7ed826410ba8154fd82df228d03.jpg?width=1200)