お店で食べた飯のZINEを不定期で作っています。
『緑水的飯の巡回録』というZINEを不定期ペースで作っている。私が訪れたお店と料理について、文章と絵で綴るルポタージュだ。
私なりの「つくりかた」をまとめてみる。
▫️絵
料理を写真に収め、相棒のミリペンで描く。
紙は無印良品のスプリングB5ノートを愛用。
描けたらPhotoshopあるいはprocreateで着彩。写真を線画と一緒に読み込み、スポイトで色を拾うとものすごく早く着彩出来る。
▫️装丁
装丁も全て自分で編集する。
これまで6作作っており、毎回最適解を模索して編集してしまうので、全てのデザインにバラツキがある。6作目からは印刷通販に依頼するようになり、製本の時間は無くなった。
装丁はZINEの体裁を決める要で、ZINEをつくる醍醐味はここに凝縮されているんじゃないかなぁ。
▫️文章
文章作成はGoogleテキストを使う。
オンラインで編集できる事がかなり強くて、出先でもどこでも書けるのですごく便利。
ブックマークを付けると書きかけの文章にジャンプできるし、校正機能もかなり役に立つ。
書き物を職業としているわけでもないので、文章はどれもとっ散らかっている。
言い回しに不自然な箇所がないか校正を依頼することもあるが、文章力を鍛えることを特にしないので「とっ散らかり具合」を武器に自由に楽しく書く。
素材とするお店については「前から気になっていた」「口コミで話題で行ってみた」という書き出しは一切しない。
読み手にとってかなりどうでもいいし、なにより情報通ぶった感がある(偏見)。
お店の特徴、料理の味の感想を中心に書くようにしている。けれども「サードウェーブって何だっけ」とか「バレンタインでチョコを渡す相手がおらん」とか、ポリシーとして書き出しに使用しない「前から気になっていた」を上回るような蛇足の数々で書く傾向があるので、そこんところは今後どうにかしなければならない。
ZINEとして成り立った完成品を手に取ってくれて、絵をチラッと見てくれたら満足で、文章はあくまでも補い……かもしれない。
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今ではもう存在しないお店を題材にすることがあったり、作品を作って何年か経つとお店が閉まる事がある。
書き連ねてきたものの店舗の雰囲気や当時の心情、食べた料理を思い出すと感慨深いものがある。
それらをまた食べたいと思っても二度と味わうことは出来ない。もの寂しさが心をくすぐる。