小学生でも分かるMMTの「お金」の話ーMMTってホントに正しいの？

この記事に対する反論記事だよ！みんな見てあげてね！

　やあ、みんな。なんだか「MMT」とかいうよくわからない理論をえらそうに話している人がいるみたいだね。「政府はお金をいくらでも作れる！」とか「税金なんて集めなくてもいい！」とか言ってるらしいよ。ふーん、そんなに世の中は甘くないんだけどね。

1. 「お金をいくらでも作れる」って本当かな？
　MMTだいすきっこの人たちは、「国は好きなだけお金を印刷（いんさつ）できるから、お金は無限（むげん）にあるんだ！」って主張してるんだって。たしかに「刷（す）る」こと自体はできるよ。でもね、紙切れをいくら増やしても、それでみんなが喜ぶ「本当の価値」は増えないんだ。国が何枚お札をすっても、その国にある食べ物や建物、サービスとか本物のモノが増えないと、みんな「こんな紙、もういらないよ」ってなって、お金の価値が下がっちゃうんだ。これを「インフレ」っていうんだけど、インフレがひどくなれば、結局、困るのは国民みんななんだよね。

2. 「税金はお金を集めるためじゃない」って変じゃない？
　MMTの人たちは、「政府はお金を作れるから税金はお金集めじゃないんだ！」なんていう奇妙なことを言ってるんだってさ。へえ、ずいぶんと都合がいい話だね。実際は、税金は国にとって「信頼」を保つ大事な仕組みなんだ。国民は税金を払うことで、社会のサービス（道路、学校、病院など）に必要なお金がしっかりと回っていくんだ。税金は国民がお金に価値を感じ、国がその価値を安定させるためにも必要なんだよ。「お金ばらまき放題なのに税金はおまけ」なんて、そんなウソみたいな話を信じちゃだめだよ。だって、もし政府がバカみたいにお金をばらまいて、そのお金の価値が下がったら、税金でのコントロールも意味がなくなっちゃう。お金の信頼がなくなると、外国から物を買うのも難しくなるし、外国のお友だちに「お前の国のお金、もう信用できないよ」って言われちゃうんだ。

3. 「借金からお金が生まれる」って、そりゃ一部はそうだけど…
　「お金は借金で生まれるんだ！」ってMMTの人は言うけど、それは銀行が貸し出しをするときに一時的にお金が増える仕組みをただ大げさに言ってるだけ。もちろん、銀行は預金からお金を貸すわけじゃなくて、貸し出し時点で口座に数字を入れて新しくお金を作る仕組みがある。でもそれは「返さなくていいお金」が増えるわけじゃないし、すべては「信用」っていう「返す約束」で支えられているの。返す約束が守れないと、お金を作った分だけ問題が起きるだけなんだよ。「ほら、借金すればお金が増えるじゃん！」なんて言って、借金まみれで遊んでいたら、いつか返せなくなって困るのは自分たちだよ。みんなも、「宿題をためるだけためて、後でどうにかしよう！」なんて考えたら後で泣く羽目になるでしょ？

4. 「政府は何でもできる」なんてウソだよ
　MMTの人たちが一番アホらしいのは、「政府はお金なんかいくらでも作れるから、何でもできる！インフレにならない程度にやればいい！」とか言ってること。じゃあ、なんで世界中の国はみんなそんなことしてないの？ アメリカだってヨーロッパだって、中国だって、いくらでもお金を刷ってみんなを幸せにしよう！とはやらないのは、そんなことしたら「お金の価値」が壊れて、国内も海外もみんなが困るからなんだ。お金の価値がめちゃくちゃになったら、外国からものを買うとき「そんな紙くず、いらないよ。もっとましな通貨で払ってくれ」と言われちゃう。世の中はつながってるから、自分の国だけ好き勝手にやったら、あっという間に信用を失うんだ。

5. 政治を変える？ お金の話をわざと誤解させるのはやめようね
　MMTを信じて「この政党がわかっている！」「あの政党はダメだ！」なんて、子どもの考えみたいだね。政治はそんな単純じゃないし、いろんな経済学者も議論している難しい問題なんだ。もちろん政府はお金をコントロールする力はあるけど、何でも思いどおりになる魔法のステッキじゃない。
「国債」とか「中央銀行」とか、複雑な仕組みがいっぱいあるのに、全部すっ飛ばして「政府が何でもできる！」なんておとぎ話を鵜呑にしたら、後で痛い目見るのは国民全員だよね。

　まとめると、MMTの主張は、

• 「お金は無限だ！」→ そんなことすると、お金の価値がなくなる。

• 「税金はお金集めじゃない！」→ 税金は国の信頼とお金の価値を支える大事な要素。

• 「借金が元でお金は増える！」→ 単純に借金できる分、お金は信用で増えるけど、返せないと困るだけ。

• 「政府はなんでもできる！」→ 世界中そんなことしてないのは、やったら大変なことになるから。

　小学生のみんな、こんな都合のいい話、世の中にはないってことさ。「お金はいくらでもあるから何でもできる！」なんて夢みたいなことを言う人がいたら、「じゃあなんで世界中それをやっていないの？」と聞いてみようね。世の中は甘くないし、そんな「打ち出の小づち」みたいな理論は通用しないんだよ！！