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木の気持ち
赤い車が通る
今度は黒い車だ
日が昇ってこの時間になると
この道を通ってどこかへいくのだろう
あの人間はニコニコしながら歩いている
散歩だろうか
わたしは動く事が出来ない
わたしのエネルギーは
大きいが、ゆっくりしたものだ
なので車やバイク、自転車に乗った人間には
届ける事が出来ない
あのようにゆっくりと歩いている
人間にしか関わる事が出来ないのだ
鳥がやってきてわたしにとまる
鳥にはエネルギーを与えやすい
わたしの近くにくるものには
わたしのエネルギーを与え
そしてまた、与えてもらえる
ゆっくり、しずかに
わたしのエネルギーを受け取ってほしい
そして、わたしのエネルギーを
届けてほしい
わたしは動く事が出来ない
土から、空気から、そして太陽から
エネルギーを生み出し
運んでくれる者をまっている
わたしのそばにきて
こころを休めてほしい
やすらいだこころをもって
だれかにとどけてほしい
わたしはうれしい
おおくのひとが
おだやかにすごし
またゆっくりと
わたしのもとに
きてくれることを
ねがっている
いそぐことも、いいことだ
はやさがあるから、ゆっくりさもある
だからとどけてほしい
いそぐものに
またゆっくりとしたじかんを
いそがなくていい
ゆっくりしたエネルギーにふれれば
ゆっくりになる
ただそばにきて
こころおだやかにすごしてくれれば
それでいい
それだけで、とどけられるのだ
さいごまでよんでくれてありがとう
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