うっとりする程に恐ろしい 北野武監督『ソナチネ』(1994)
フィルムの中に治められたこの男の魔力は凄まじいもんよ。見る者をシッチャカメッチャカにする。
あっさりと。さらりと。それでいて映画のイタズラ心は華麗に映し出す。この男はフィルムの化身。
あらすじ村川組組長の村川(北野武)は親分組長から沖縄の友好組織の抗争が激しくなったので応援を言い渡され、行くことになったのだが次々と血が流れていき離れのとある空き家に身を隠す事になる。
そこでやることも無しで退屈をまぎらわすために、無邪気に、この上なく広がる青の海と空の間で白い砂浜の上で相撲を