見出し画像

アニメのロストテクノロジー化の懸念

アニメーターが労働搾取されているという記事を見て思っちゃったこと。
「AIで代わりを作ってしまおうという流れが来るのが怖いなー」
呪術廻戦とか鬼滅の刃などの超絶作画は未来に遺って欲しい!
「熱」は継承して欲しい。


アニメーターのロストテクノロジーの危機

色んな事情から短絡的にAIを選びそう

個人的には、30分のTVアニメが大量生産されている状況は異常に思える。

もう少し予算出して1作づつをクオリティアップして欲しいとも思うが、出資する側とすれば、1つのアニメに大金を投資して失敗するより、大量生産して1本でも当たる方が良いのも分かる。

ゲームも同じだし。
続編か人気のIPで、流行りの企画で早く作った方が可能性が高いからな。

アニメの制作会社も、固定給で社員を雇うのはリスクが高いので、フリーを使うことになる。
そもそも、質が高いスタッフの数が限られているし、クオリティの高い実績がある制作会社も少ないだろうし、後進育成まで手が回らないだろう。

それぞれの事情からAIを選びそう

製作委員会方式の問題

製作委員会は、出資者が何社か集まってリスクを分散させ、製作費を集めやすい良いシステム。しかし、その反面、さまざまな問題がある。

・大きな予算のアニメより、低予算アニメをたくさん作りがち
・出資比率が低いと儲けも少ない
・製作委員会に入れないアニメ制作会社は、ヒットしても儲からない
  ⇒現場のアニメーターも儲からない
  ⇒更に低予算のフリーやバイトを使うので教育も行きわたらない
・船頭が多いと意見が通らずに革新的な物が作られない

@DIME

ゲーム業界との違い

ゲームとマンガ、アニメの市場規模

・マンガ
 2019年の日本国内の市場規模は5000億円。
・ゲーム
 2020年の日本国内の市場規模は、1.8兆円。
・アニメ
 
2018年の日本国内の市場規模は「広義では」1.1兆円。
 
この中には、商品化権5000億円、パチンコ・パチスロ3000億円が含まれ、8000億円は7割で製作委員会が持っていく。実際のテレビアニメの売り上げは1100億円。劇場アニメは400億円。
 合計1500億円が、アニメ単体での市場規模。

マンガ、テレビ、アニメの市場規模

結局、ゲームとアニメの制作の市場規模は10倍違う

ゲームの1.8兆円に対して、アニメは「商品化するプロダクトを持つ一部の制作委員会」が売り上げの7000億を取り、アニメの製作会社が勝負する実際の市場規模は1500億円しかない。
10倍違えば、収入もかなり差が出るし、アニメーターは生活できない。

ゲームとアニメの市場は10倍違う

アニメ、ゲーム、漫画の販売チャンネルの違い

ゲームは販路が多く当たるとでかい

ゲーム業界では、コンシューマで作るのは敷居が高いが、他にも、PCやスマホ向けに小規模開発が可能で、コロプラにゃんこ大戦争Fate、パルワールドなど、個人でも少人数の開発者でも、小さな予算でも、一発で億万の金を手にすることが可能。

その後の開発次第で、巨大企業も作れる。

ゲームは当たるとドデカイ

マンガも販路がありチャンスはある

マンガは、出版社への持ち込みの敷居は高いが、ネット投稿同人誌コミケなど販路は多い。
また、他より初期コストが安く、個人で作りやすい点もある。
ゲームもそうだが、個人で当てれば、かなりの額を独占できる。

マンガもチャンスは多い

アニメは制作費が高く販路が少ない

アニメは、多くの人に見てもらうために「放送」をしてもらう必要がある。
まだまだ、販路が少なく、何より制作には時間も費用も高い。
個人や小規模での自主制作アニメは、他と比べ敷居が高い上に、市場規模も少なく、販路もなく、参加者も限られている現状。
YoutubeやTickTock、Twitterのショートアニメも、可能性はあるものの、まだまだ、市場としてはこれからだ。

アニメ制作は制作コストが高く販路も少ない

アニメは無理ゲー?

ゲームは販路が多く製作費も安い割に当たるとでかいが、アニメは販路が少なく制作費が高く、ヒットしても利益が低い無理ゲーのように見える。

アニメは無理ゲー?

なぜ、アニメ業界を目指すのか?

TVアニメとゲームアニメの違い

ゲームとアニメのアニメーターの役割は、PCを使うかどうかなど以前は違う技術を求められたが、デジタル化された現在は、かなり近い職業だと思う。
しかし、あえて儲けの少ないアニメ業界を目指すのは、なぜだろう?

アニメーターはスキが優先される職業

それは、スキが優先する職業だからだとは思うし、凄く理解できる。

アニメーターはスキが優先される職業

アニメの制作コストは下げられるか?

AIや最先端技術でコストを下げる?

普通に考えるとAIでコストをどんどん下げられると思う。ただ、「AIでコストを下げると、AIがアニメがロストテクノロジーになって人が作れなくなる」になっちゃう気がする。
もちろん、機械生産に置き換わってロストテクノロジーになっちゃったジャンルはいっぱいある。PCだって車だって農業だって、人の手では難しくなっていく。今の小型化されたCPUとかGPUとかのナノテクは機械でしか作れんし、そもそも、電気が無くなったら、かなりのものがロストテクノロジーになり、文明が崩壊するのは確定している。
だが、そうであっても、本や動画としてでも残せれば、良いのだが。。。

AIでコストを下げるとロストテクノロジーになる?

紙芝居アニメでコストを下げる?

バストアップを多用し口パクやカメラ演出、文字や一部のパーツを動かすなど、全てをアニメーションさせるのではない、マンガとアニメの中間の手法で作られた監禁区域レベルXなどで実験が行われている。
これが市民権を得られれば、コストは下げられるかもしれない。
アニメーションとは別の新しいジャンルとして売り出した方が良いと思うが。。。
そもそも、コストを下げても超絶作画の技術は残らないかもだけど。。。

紙芝居アニメでコストを下げる?

新しい市場は作れるか?

ショートはアニメを救うか?

SNSでのショートアニメは収益化できる可能性がある新しい市場だが、マンガやコントの方が費用対効果が高いかな。
アイデア、ストーリー、キャラ、絵コンテ、セリフ、パワーワードがヒットのために重要とは思う。
ここに商機が出てくれば、ショートで10秒以下の渾身の超絶作画をぶちかましても良いのだが。10秒でも枚数は凄くなるが。そこは緩急と気合で。

ショートアニメは新市場?

Vtuber(アバターアニメ)はアニメの新市場になれるか?

Vtuberもアニメーターが活躍できる新市場になりえると思う。
今は、トーク中心だが、トークの中にキャラ性をUPする超絶作画アクション(アニメーション)を取り入れたりして新しい表現をできるのではと思う。
競合も多いので、ヒットのためのアイデアが必要。
ただ、今後、VRやARが流行れば、アバターアニメ市場は拡大すると思う。
これらをモーションキャプチャーではなく、アニメーションで行うことは現実的なのかは分からないが。。。(個人的には2Dのスパインアニメーションに可能性はあるかもとは思う)

アバターアニメは新市場になれるか?

Webtoonはアニメの新市場になれるか?

漫画より、アニメに近い動きのあるWebtoon。
そこにアニメーションを加えることで、アニメーターを目指す人の受け皿になる可能性はある。
そこには、アイデア、ストーリー、キャラ、絵コンテ、セリフ、パワーワードなどが求められる。

Webtoonはアニメの新市場になれるか?

アニメーターよ、大志を抱け!

情熱とアイデアでチャンスが広がる世界!

TVアニメがどうしても作りたいと思っている人も多いと思う。

自分の好きな漫画やゲーム、映画をアニメ化したいと思う人は、TVか同人という選択がベターかもしれない。

しかし、オリジナルアニメを作りたい、監督したい、キャラデザインをしたい、アニメーションで表現したいと思っている人は、TVアニメにこだわる必要はなく、アイデア次第で色んな市場が用意されている。

俺がやるなら、ショートアニメ

まったく絵心が無い俺も、このnoteに書いている色んな妄想や夢日記や、過去のバックパック旅行を紹介する4コマ漫画を作るとか考えたことがある。
まずは、そのネタをためて、4コマ漫画をショートアニメするのも良いな。

下手でも「熱」さえあれば、何とかなるとお花畑な俺だが、妄想記事を書くだけでも凄い時間がかかっているので、ネタを仕込みつつ、将来のために練習しようかなと思っている。

個人の遊びで初めてみるのもいいんじゃないかな?

ショートアニメやろうぜ!

まずは、ゲームキャラのアニメーションで練習するわ。

現在のアニメーションスキル。。。

ここからショートアニメにたどり着けるのか?

いいなと思ったら応援しよう!