2度目のがん闘病中の私を好きになってくれた人
なんでだろう...2度もがんになっちゃった。
1度目は卵巣がん。子宮卵巣全摘。子供は産めなくなってしまった。
2度目は甲状腺がん。甲状腺全摘。ずーっとお薬が欠かせない。
最初の卵巣がんの手術後に、3年お付き合いをした彼がいた。
一生、恋愛も結婚もしないと思っていた私が、彼のおかげで前向きになれた。お別れしちゃったけど...
これから先、こんな私でもいいと言ってくれる人と出会うことができたら幸せだなぁと考えられるようになった。
人間とは欲が出てくるもので、30代、最後の年に出会いがあれば...なんて思っていたら、知人の紹介で知り合った人がいた。
しかし...
またまた、がんになってしまった。
せっかく出会いはあったが、今度こそ、本当に恋愛、結婚は諦めた。
1度ならまだしも、2度もがんなんて...
恋愛じゃなくて、他に楽しいことを見つけよう‼︎
でも、人生捨てたもんじゃないですね。
知人から紹介された人に食事に誘われた‼︎
その人の時間と労力をムダにしないために、会う前に病気のことは伝える決心をした。
子供が産めない+2度目のがんの闘病中なんて、自分だったら、なんと答えていいか、すごく言葉を選ぶだろうと思い、できるだけ明るく伝えることにした。
その人は、お薬に詳しい人だったので、自分が使ってきたお薬、これから先、必要になるお薬を順序立てて話してみた。
この薬ってことは、こうなんだね...という感じで、なんとなく察してもらえて、話しやすかった。
気をつかわれるのは嫌だったので、断られることを覚悟で全てをきちんと説明をした。
ビックリすることに、何度かお会いして、その話を聞いた上で、彼は私を好きだと言ってくれた。
「これから一緒にお散歩したり、疲れたらカフェでひと休みしたり、お料理したり、穏やかにのんびり生きて行こう。
2人で楽しいこと、たくさん見つけよう。
もし、luruが子供を育てたいなら、色んな形があるから、2人で考えていこう」
こんなに幸せで、いいのだろうか。
あったかい言葉をもらってしまった。
本当に子供できないんだよ。
これから、がんの手術が待ってるんだよ。
ご家族のことも考えてほしい。
と、何度も確認してしまった...
彼は、大丈夫だよ、悪いところはとってしまえば安心だし、ずっと支えるからねって、優しすぎる人。
私は人との出会いには、恵まれているとしみじみ思ってしまう。
この人を大切にしよう。
こんな風に言ってくれる人はなかなかいない。
ケンカをしても、この言葉を思いだそう。
そして、ずっと一緒にいられますように。
退院したら、彼に会いに行こう。
きっと、大きく手を広げて「おかえり。がんばったね」って、笑顔で抱きしめてくれるはず。
同じ病気で、不安な気持ち、何もかも諦めそうになっている方がいらっしゃったら...
お腹の大きなママや、幸せそうに手をつないでいる家族を見ると、未だに心が締め付けられそうになるけれど...
こんな私でも、好きって言ってくれる人が現れたので、きっと、側で支えてくれる誰かがいるはずです。
みなさんが、一日一日を笑顔で過ごせますように。