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イタリアの革

日本にも様々な良質な革はありますが、世界を代表する革と言えば、やっぱりイタリアの革かなと思います。そうとなれば日本の職人も(私も)その革を使いたくなります。

ところが、日本人にはなかなかいい革をまわしてもらえないのが実情らしいです。日本の大きな革輸入会社の社長の Iさんは、どうにか日本にいい革をまわしてもらえないかと、かなりの努力をされていると聞きました。

どんな努力か、知るところを大まかに言えば、度々イタリアに行って、革会社の人と『コニュニケーション』をとるのだそうです。聞けば当たり前のような話ですが、この当たり前の事が特に日本人にとっては難しい事です。I さんは、日本の職人の技術をアピールしたり、希望を伝えたりして、やっと、フランス、ドイツなどと並んで『いい革』(革のいい部分)をまわしてもらえることになりました。

そして日本において Iさんは、大手メーカーだけではなく、革を勉強する学生や個人の職人にも同じようにいい革を公平にまわしてくれます。そこには、日本の素晴らしい革製品を海外にもっともっと広めたいという気持ちが込められているそうです。

日本の革製品の技術はとても高いと思います。私は海外のバッグを分解したことがありますが、見えない中の部分は全く手をかけていません。ゴミすら入っていました。また表からは綺麗に見えても、裏側は気にかけていません。しかし、日本製品は中まできちんと手をかけ綺麗にし、表も裏も同じようになっています。実質的には必要な事ではありませんが、職人の『心意気』ではないでしょうか。表を輝かせる『隠し味』と信じたいものです。

ふぅ

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