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献血に行ってみた

献血をしてみたい!

年の終わりに振り返りをして
さて、2025年はどんな一年にしようかと考えたときに
色々とやってみたいことが頭に浮かんだ

仕事のこと、遊びのこと、など
いくつかの分野に分けて色々書いたその中には
喉の奥に刺さった小骨のような
指先に刺さった小さな小さなトゲのような
別に気にしなければ気にならないけど
気になりだすと15分くらいは頭の中を占拠して
だけど3歩歩くと忘れてしまうような
そんな他愛もない「やりたかったこと」が2つ書かれた

ひとつは「合気道を習う」
もうひとつは「献血をする」

そう、僕はいつからか、献血をしたい!と思っていたのだ

献血との出会い

出会いなんて書いてみたものの
正直、いつ献血に興味を持ったのかは覚えていない

小学生のころには父親が休みの日に出掛けては
「献血行ってきた」と夕方に帰る姿を見て
献血ってもんがあるんだなーと感じていたことは覚えている

「血を上げるだけでおやつを食べて過ごせるらしい」
おやつを好きなだけ食べることが許されていなかったぼくは
「大人になればそんなことが許されるのか」と多少の憤りを感じたものである

ぼくにとって献血の印象はその程度だった
しかしながら改めてこうして考えてみると
「おやつを食べられる」という点が「小骨」となって
ぼくの胸の奥底に刺さっていたのかもしれない
(おやつくらい買える、立派な大人だが)

とにもかくにも「献血をしたい!」と
ぼくは心のどこかで願っていたのだ

友人の献血自慢

いや、別に本人は自慢していたわけではないだろう
日常のワンシーンとしてInstagramにUPしただけのはずだ

しかしそれを見たぼくは
また小骨のことを思い出してしまい
ついに2025年のやりたいことリストに
「献血に行く」を書き込んでしまったのだ

友人Sの投稿がなければ
きっとこの小骨はずっと刺さったままだったと思う
この場を借りてお礼を言いたい、ありがとう

献血に行ってみた

かくして、ぼくはついに献血に行ったのだ!

「帯広すずらん献血ルーム」なる施設を調べ上げ
受付日時も下調べOK!
年始早々にスケジュールも押さえて体調も万全!
いざ行かん!献血ルームへ!!

、、と意気込んで家を出た
献血前に美味いラーメンを食べて腹を満たし
午後の受付開始を待って入館!

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ぼく「はじめてなんですが、、」
受付「アプリで登録はされましたか?」
(なんのことだ?)
ぼく「いえ、全くはじめてで、献血をしてみたくて」
受付「そうなんですね!ありがとうございます!」
   ご案内しますので、お好きな飲み物を持って
   あちらでお待ちください」
==========

ふむふむ、この自動販売機は無料で飲めるのか
いいじゃないか、いいじゃないか(貧乏根性丸出し)
コーヒーでもいただこう

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受付「血を抜く前にこちらの問診票をご覧になり
   何かあれば教えてください」
ぼく「あー、、あ!18番が該当しますね
   ヨーロッパに住んでいたことがあって、、」
受付「そうなんですね、では献血はできませんね」
ぼく「・・・はい?」
==========

献血が、できない??
全くの想定外である

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受付「この項目に該当する人からの献血は
   狂牛病の関係で国が認めていないんですよ」
ぼく「四半世紀も前の話なんですが、、、」
受付「そうなんですよねぇ、、
   いつかはできるようになるかもしれません」
ぼく「調べたらOKみたいなことは?」
受付「ないんです
   いつかはできるようになるかもしれません」
ぼく「じゃぁ、ぼくは協力できないと?」
受付「そうなりますね、、」
==========


・・・・。

その時初めて知ったのだが
どうやらこういうことらしい。

それならそうと、
もっと分かりやすいとこに書いてくれたらいいのに、、
問診票答えるまで内緒にせんでも、、
せっかく楽しみにしてきたのに、、😂
(完全に自分の下調べ不足)


というわけで、献血に行ってみたのだか
結果、血を提供することは叶わず
当然おやつを食べることも叶わず
ただコーヒーを1杯飲んだだけで
泣く泣く帰路についたのだった

小骨は取れた

残念ながら、やりたいことは叶わなかったけれど
行動したことで分かったことがある

ぼくは、献血することができない

この先の人生で何かの拍子で
「お客様の中でA型の方はいますか!!」
なんてドラマみたいなシーンに出くわしても
残念ながら、ヒーローにはなれないのだ

ヒーローになるチャンスは一つ失ったけれど
刺さった小骨はするりと抜け落ちた
それだけで、行動した意味はあったと思う

やりたいことリストに書いて
それを一つずつ実行していくというのは
結果がどうであれ
明日の自分が身軽になるために
必要なことなんだな


よかった、小骨が一つ抜けて

おやつは明日にでも買いに行こう

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