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2024年に読んだ本とおすすめ本
2023年は新しい生活環境や職場に慣れることに必死で、全然本を読めていなかった。
2024年は、移動時間や休日を意識的に読書にあて、年間目標数はだいたい達成できた(※)ので、完読した本とその中からのおすすめ本を記しておく。
※和書のみ。洋書は未達。来年は洋書をもっと読みたい。
ビジネス実用書・自己啓発
「THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法:コロンビア大学ビジネススクール特別講義」シーナ・アイエンガー(著)ニューズピックス 2023/11/20発売
「REAPPRAISAL(リアプレイザル) 最先端脳科学が導く不安や恐怖を和らげる方法」内田舞(著)実業之日本社 2023/9/29発売
「「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法」ジル・チャン(著)ダイヤモンド社 2022/6/28発売
「ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」」平井一夫(著)日本経済新聞社 2021/7/13発売
「仕事を人生の目的にするな」平井一夫(著)SBクリエイティブ 2024/10/6発売
「最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法」鈴木祐(著)クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2018/7/13発売
「一生自由に豊かに生きる! 100歳時代の勝間式人生戦略ハック100」勝間和代(著)KADOKAWA 2023/3/29発売
「クリティカル・ビジネス・パラダイム――社会運動とビジネスの交わるところ」山口周(著)プレジデント社 2024/4/26発売
再読「「日本版ジョブ型」時代のキャリア戦略 38歳までに身につけたい働き方のかたち」加藤守和(著)ダイヤモンド社 2021/8/18発売
再読「ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考」高橋祥子(著)ニューズピックス 2021/1/6発売
【おすすめ】「人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法」アーサー・C・ブルックス SBクリエイティブ 2023/2/27発売
人生・キャリアの後半戦に入ったということは、自分の身をもって痛感している今日このごろ。これまでと同じような働き方や価値の探求は無理があるよなぁと思っていたところ、本書がこれからの身の振り方・考え方に一案を投じてくれた。
人生後半の次の山に飛び移るタイミングを見誤らず、手放す勇気を持っていられる人でありたいと思う。
自伝・伝記・旅行記
「指先から旅をする」藤田真央(著)文藝春秋 2023/12/6発売
「WOWとYeah 小室哲哉 ~起こせよ、ムーヴメント~」神原一光(著)小学館 2024/5/15発売
「ロバのスーコと旅をする」高田晃太郎(著)河出書房新社 2023/7/25発売
「バッタを倒しにアフリカへ」前田ウルド浩太郎(著)光文社 2024/5/17発売
【おすすめ】「小倉昌男 祈りと経営: ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの」森健(著)小学館 2016/1/25発売
聴いていたポッドキャストで本書が紹介されていたことから知り、のめり込むようにして読んだ。
「宅急便の生みの親」と言われる小倉昌男さんの、豪胆な経営人生の裏に抱えていた苦悩と悲しみ。社会福祉活動に私財を投じた使命感が、丹念な取材と丁寧な筆致から痛いほどに伝わってくる。読後にしばらく放心状態となる一冊。
経済・社会政治・その他
「人新世の「資本論」」斎藤幸平(著)集英社 2020/9/17発売
「書いてはいけない」森永卓郎(著)三五館シンシャ 2024/3/7発売
「文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る」松原隆彦(著)山と渓谷社 2019/2/16発売
「普通をずらして生きる ニューロダイバーシティ入門」伊藤穰一・松本理寿輝(著)リンクタイズ 2024/4/1発売
「原発事故 最悪のシナリオ」石原大史(著)NHK出版 2022/2/18発売
「完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語」スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ(著)岩波書店 2021/2/17発売
「日本人にどうしても伝えたい 教養としての国際政治 戦争というリスクを見通す力をつける」豊島晋作(著)KADOKAWA 2024/7/20発売
「職業は武装解除」瀬谷ルミ子(著)朝日新聞出版 2015/5/7発売
【おすすめ】「紛争地で「働く」私の生き方」永井陽右(著)小学館 2023/2/28発売
著者は、「テロや紛争のない世界」の実現をビジョンとして掲げ、ソマリアやイエメンといった熾烈な紛争地の最前線において、テロ組織からの投降兵や逮捕者を脱過激化し、社会復帰へ導くという活動を続けている。既存の武装解除プログラムが全く通用しないテロ組織へのそうした取り組みは、国内外で高く評価されているが、それは常に、仲間の死や絶望と隣り合わせのなかでおこなわれている。それではなぜ、著者はこれほどまでに危険な仕事に向き合い続けるのか?紛争の最前線で、著者が終わりの見えない憎しみの連鎖を解いていくという前代未聞の挑戦を続ける真の目的が、今明かされる。
映画でも漫画でもなく、いまこの時代に実際に紛争地へ幾度となく足を運び、活動をしている著者の実行力と志の高さに震えるほど衝撃を覚えた。
著者が活動母体としているNPO法人に寄付せずにはいられないほどの感銘。
小説・フィクション
「プロジェクト・ヘイル・メアリー(上下巻)」アンディ・ウィアー(著)早川書房 2021/12/16発売
「境界線」中山七里(著)NHK出版 2020/12/16発売
「アマテラスの暗号」伊勢谷武(著) 2019/3/1発売
「ドゥルガーの島」篠田節子(著)新潮社 2023/8/18発売
「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈(著)新潮社 2023/3/17発売
「運転者 未来を変える過去からの使者」喜多川泰(著)ディスカヴァー・トゥエンティワン 2019/3/28発売
【おすすめ】「あなたの人生の物語」テッド・チャン(著)早川書房 2012/8/25発売
【おすすめ】「息吹(文庫版)」テッド・チャン(著)早川書房 2023/8/2発売
「三体」三部作の読破体験が素晴らしく、それを契機に、読み終えず放置していたSF作品を読もうと思い立ってテッド・チャンを引っ張り出してきた。
世にも不思議なSF短編が綴じられた両作とも、世界観や設定を掴むのに頭を捻りつつ読み進める必要があり、読後に「えっ、どういうこと」という言葉が思わず漏れる。
物語を読み直すか、解説サイトに頼り解釈を得て賢くなった気分になるか、非現実的な世界に妄想逃避行するのに最高のSF小説。
長くなってしまった。
来年はもう少し小刻みに読書録を記そうと思う。たぶん。