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2024年に読んだ本とおすすめ本

2023年は新しい生活環境や職場に慣れることに必死で、全然本を読めていなかった。
2024年は、移動時間や休日を意識的に読書にあて、年間目標数はだいたい達成できた(※)ので、完読した本とその中からのおすすめ本を記しておく。
※和書のみ。洋書は未達。来年は洋書をもっと読みたい。


ビジネス実用書・自己啓発

人生・キャリアの後半戦に入ったということは、自分の身をもって痛感している今日このごろ。これまでと同じような働き方や価値の探求は無理があるよなぁと思っていたところ、本書がこれからの身の振り方・考え方に一案を投じてくれた。
人生後半の次の山に飛び移るタイミングを見誤らず、手放す勇気を持っていられる人でありたいと思う。


自伝・伝記・旅行記

聴いていたポッドキャストで本書が紹介されていたことから知り、のめり込むようにして読んだ。
「宅急便の生みの親」と言われる小倉昌男さんの、豪胆な経営人生の裏に抱えていた苦悩と悲しみ。社会福祉活動に私財を投じた使命感が、丹念な取材と丁寧な筆致から痛いほどに伝わってくる。読後にしばらく放心状態となる一冊。


経済・社会政治・その他

著者は、「テロや紛争のない世界」の実現をビジョンとして掲げ、ソマリアやイエメンといった熾烈な紛争地の最前線において、テロ組織からの投降兵や逮捕者を脱過激化し、社会復帰へ導くという活動を続けている。既存の武装解除プログラムが全く通用しないテロ組織へのそうした取り組みは、国内外で高く評価されているが、それは常に、仲間の死や絶望と隣り合わせのなかでおこなわれている。それではなぜ、著者はこれほどまでに危険な仕事に向き合い続けるのか?紛争の最前線で、著者が終わりの見えない憎しみの連鎖を解いていくという前代未聞の挑戦を続ける真の目的が、今明かされる。

Amazon紹介文より

映画でも漫画でもなく、いまこの時代に実際に紛争地へ幾度となく足を運び、活動をしている著者の実行力と志の高さに震えるほど衝撃を覚えた。
著者が活動母体としているNPO法人に寄付せずにはいられないほどの感銘。


小説・フィクション

「三体」三部作の読破体験が素晴らしく、それを契機に、読み終えず放置していたSF作品を読もうと思い立ってテッド・チャンを引っ張り出してきた。
世にも不思議なSF短編が綴じられた両作とも、世界観や設定を掴むのに頭を捻りつつ読み進める必要があり、読後に「えっ、どういうこと」という言葉が思わず漏れる。
物語を読み直すか、解説サイトに頼り解釈を得て賢くなった気分になるか、非現実的な世界に妄想逃避行するのに最高のSF小説

長くなってしまった。
来年はもう少し小刻みに読書録を記そうと思う。たぶん。

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