Lunzi in UK

2023年1月から英国在住。日本法人での勤務を経て30代後半で英国本社に転籍し、プロジェクトマネジメント業に日々奮闘。 noteは、老後の自分に宛てた日記。

Lunzi in UK

2023年1月から英国在住。日本法人での勤務を経て30代後半で英国本社に転籍し、プロジェクトマネジメント業に日々奮闘。 noteは、老後の自分に宛てた日記。

マガジン

  • 本とポッドキャスト

    読んできた本と、好んで聴くポッドキャストの記録。

  • 旅と音楽

    今昔の旅の記憶。日本や海外で訪れたライブや、お気に入りの音楽の記録。

  • 海外で働く

    グローバル企業の英国本社に転籍し、働く中で出会う人や事柄の記録。海外にいながらにして海外出張多め。

  • イギリス生活

    イギリスでの暮らしの中で考えたことなど。

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イギリスに来るまでの経緯

日本法人時代も含めて、勤続10周年を迎えた。 自己紹介代わりに、ここに来るまでの経緯を記しておこうと思う。 人生最初の海の外は、イギリスだった 2000年代初頭。母親の知り合いのつながりで、ロンドンに住む日本人ーイギリス人夫婦の家にホームステイさせてもらった。国内旅行すらほぼ行ったことがなかったのに、一人で国際線に乗り、よく行ったなと思うし、家族もよく送り出してくれたなとも思う。高校生の夏休みだった。 Zone6から2へ、毎日電車とバスを乗り継ぎ、通ったロンドンの語学学

    • 宇多田ヒカルの曲で好きな歌詞3選

      愛聴しているポッドキャスト「夜ふかしの読み明かし」で、宇多田ヒカルの歌詞を読み明かす、という回があり、番組パーソナリティの3人がそれぞれ選んだベスト3曲の歌詞について語るのを楽しく聴いた。 宇多田ヒカルの楽曲は、あの衝撃すぎたデビューから現在に至るまで、途中少し離れた期間がありながらも聴き続けている。 キャッチーなメロディや透明感のある歌声に耳が傾きがちだが、彼女の豊かで繊細な感受性から紡ぎ出される歌詞がとにかくすごい。 名曲・名歌詞がありすぎるものの、「夜ふかしの読み

      • 初音ミクのワールドツアー10周年記念 MIKU EXPOに行ってきた

        バーチャルシンガー・初音ミクのワールドツアー、「HATSUNE MIKU EXPO」が4年振りに開催されている。ヨーロッパはロンドンを皮切りに、ブリュッセル、パリ、アムステルダム、デュッセルドルフ、ベルリンの6都市を巡るというので、ロンドン公演へ行ってきた。 私は、日本で開催されている「マジカルミライ」に一度だけ行ったことがあるが、ワールドツアー版のMIKU EXPOは初めて。 最近のボカロ曲はあまり知らないけど、せっかく初音ミクがロンドンに来るので久々に観ようとチケットを

        • 人から学び、人に学ばれる、そんな1週間だった

          私の職務経験の中で、最も苦戦した人間関係ランキングの3位には入るであろうメンバーが会社を去ると知ってから数日。 全面的には喜べない、という複雑な感情は薄らぎつつあり、もう悩んだり怯えたりしなくてよいのか、と思うと心が軽くなっているのを感じる。 言葉や姿勢が、私が大事にするものとはあまりにもかけ離れた価値観の人がいるものだ、という点で学びになった。 できればもう一緒に働きたくはないが、多分またそのうちに、さらに輪をかけて手強いタイプの人に巡り合うだろう。 そのときは、軽やか

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        イギリスに来るまでの経緯

        マガジン

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          13本

        記事

          チームにとってTOXICなメンバーが去ると知ったとき、どう反応するか

          年内最後の出張を終え、しばらくは心穏やかに仕事を進められそうだな、と安堵していたのも束の間。 来年の案件が動き出し、キックオフのための調査や準備に着手することになった。そのプロジェクトで、およそ半年振りに、協働に苦労する社内関係者とチームを組むことになった。 彼女は、とてつもなくクセも当たりも強いタイプの人で、昨年の私は何度も悔しく悲しい思いを経験し、彼女から受けた言葉や態度について上司に報告する際、涙を流したことも少なくない。 オンライン会議で久々に彼女と顔を合わせ、早

          チームにとってTOXICなメンバーが去ると知ったとき、どう反応するか

          取るに足らないことを記しておく

          年内最後の出張を終えて数日が経ち、アメリカ西海岸とイギリスの8時間の時差ぼけをようやく解消しつつある。 出張前に書き留めておこうと下書きしていたが、出張準備やプロジェクトのキックオフなどで忙しない日々が続き、すっかり放っていた。 頭の片隅をよぎっては刹那に消えていくような取るに足らないことを記しておく。 採用面接に関わることになった 日本法人から英国法人に海外転籍してきてまもなく丸2年となる。 私は部下を持たないマネージャー職なので、自分のパフォーマンスに集中していればよ

          取るに足らないことを記しておく

          10年ぶりに『インターステラー』を観た、ハンス・ジマーの音楽が最高

          SF小説『三体』を読んでいる最中、随所に「なんとなく既視感があるなぁ」とぼんやり考えていたのだが、それが映画『インターステラー』だと思い出した。 『インターステラー』は、クリストファー・ノーラン監督&脚本のSF映画で、のちにノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者キップ・ソーンが科学コンサルタントとして監修している。 あらすじなどの詳細はWikipediaに委ねるとして、2014年の公開当初、これは映画館で観なければ後悔する!と思い立ち、劇場へ観に行った。それはものすごい衝

          10年ぶりに『インターステラー』を観た、ハンス・ジマーの音楽が最高

          9月が終わる前に

          冬の始まりを告げるような冷たい雨が降り注いだ日だった。在宅勤務の金曜の日暮れ、仕事に一区切りをつけて外へ出ると、思わぬ寒さに手がかじかむ。いよいよ長く暗い冬がやってくる。 数ヶ月の短期出向を終え、同僚が日本へ帰って行った。 同僚を通して、渡英してから私自身が直面した困難や驚きを思い出し、そこから得てきた学びや経験を再発見することができた。 海外という環境もあってか、日本で関わっていたとき以上に深い話を重ね、普段ならあまり訊いたり言わないことも踏み込んで話題に出した。 そん

          9月が終わる前に

          ユジャ・ワン×ロンドン交響楽団を聴く

          年初にユジャ・ワンのピアノを聴いて以来、もう一度彼女の演奏を聴きたいなと思っていたところ、今度はロンドン交響楽団のシーズンオープニングでショパンを演奏するというのでチケットを取って行ってきた。 仕事を強制的に終わらせて向かった先は、ロンドン東部にあるBarbican Centre。ロンドン交響楽団とBBC交響楽団の本拠地であるらしい。 ロンドンで、がっつりとオーケストラの演奏を聴くのは初めて。客席をざっと見渡したところ、シニア層が半数以上、仕事帰りの人々や学生らしきグルー

          ユジャ・ワン×ロンドン交響楽団を聴く

          海外で働く日本人の経験談が聴けるポッドキャスト2選

          海外で暮らす日本人のYouTubeチャンネルは多数あれど、ポッドキャスト番組となるとそこまで多くはない。 そんな中でも、私が愛聴しているポッドキャストで、海外で働く日本人のリアルな経験談を聴くことができる番組・エピソードを紹介したい。 Uno To Sano 週末国際電話番組紹介にもある通り、異なるバックグラウンドを持つ女性2人が、社会や文化、キャリアについて話し合っている番組。私が彼女たちと年齢が近いということもあり、身近な感覚で聴ける。 番組がリニューアルされた頃から、

          海外で働く日本人の経験談が聴けるポッドキャスト2選

          秋の訪れ、別れ、寂寥感

          9月に入り、空気が夏のにおいから秋のものに変わった。 ときおり、残暑のかけらのような日射をぶり返すこともあるが、日の出は遅くなり、日の入りは刻々と早くなっている。 青々としていた芝生には枯れ草が目立つようになり、木々の葉っぱも乾燥し黄土色に衣替えしている。 変化の多い職場にいると、人との別れは頻繁に訪れる。 イギリスからアメリカにポジションを得て転籍していく同僚。 出向を終え、昇進して母国へ戻っていく同僚。 年老いた両親の近くにいたいとアーリーリタイアして祖国へ帰る同僚。

          秋の訪れ、別れ、寂寥感

          ようやく『三体』全巻を読み終えた

          Netflix版『三体』を一気見したのを契機に、未読のまま数年放置していた原作版『三体Ⅱ 黒暗森林』『三体Ⅲ 死神永生』も読破するぞ!と息巻いてから早5ヶ月。ようやく全巻を読み終えた。 気が遠くなるほど長かったが、とてつもなく面白かった。 『三体』を読み終えた人生で良かった、と思えるほどに素晴らしい読書体験だった。 直接的な解説がされずに、登場人物の対話から読者の予測力・思考力を試すような流れに膝を打ち、一体どうしてそんな発想が浮かぶのと度肝を抜かれることもしばしば。 ビ

          ようやく『三体』全巻を読み終えた

          英語のシャドーイングにおすすめのポッドキャスト3選

          ポッドキャストは英語のシャドーイングに向いている最高の教材だと思う。 多種多様なコンテンツが無料で聴ける上に、日常で話される英語の発音練習に使える。 10年近くいろいろと聴き浸っている中でも特にお気に入りで、英語のシャドーイングに向いているエピソードを紹介しよう。(文中、敬称略) ①エマ・ワトソンのイギリス英語が美しく、質問や相槌の仕方が素晴らしい 女優のエマ・ワトソンが、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイにインタビューした際の対談。 エマ・ワトソンの話すブリテ

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          海外転籍という道を選んでよかったこと

          日本国外で働く方法はさまざまある。 私がイギリスに生活拠点を移し、働くことになった「海外転籍」という選択肢について、よかったことを記しておこう。なお、これらは私の主観的な意見であって、所属元や転籍先、家族の状況に応じて受け取り方は百者百様であろうことを付記しておきたい。 ①人事関係のサポートが心強い、特に就労ビザ取得「海外転籍」とは、日本法人を退職(除籍)して、グループ会社の海外法人に雇用されることと定義しておく。転籍先の国の通貨で給与が支払われ、その国の労働法に従い、税金

          海外転籍という道を選んでよかったこと

          グローバルな環境で働くときの、ちょっとしたコツ

          「2時間後にグローバルのシニアリーダーとの1on1があるんだけど、話す内容を相談させてくれない?」と日本人同僚からチャットが来た。 久々に在宅勤務をしている金曜日、会議も少なく余裕があった私は準備を手伝うことにした。 シニアリーダーとの30分のイントロで話すべきアジェンダや英語スクリプトはAIに吐き出させつつ、同僚自身のストーリーに合うように内容を調整していく。 自己紹介のスライドは作ったものがある、というので見せてもらうと、「こうした方がグローバルのメンバーには伝わりやす

          グローバルな環境で働くときの、ちょっとしたコツ

          イギリスの職場での最近の雑記

          ①挨拶するか見ているイギリス人たち 「あの人は着任後初めてオフィスに来たのに、ステークホルダーに挨拶しなかった」「あの人はよく我々のデスクエリアの中心に陣取っておきながら交流せず、ブリティッシュ文化に反した態度だ」などと異口同音に聞く。 もしかしたら私の周りのイギリス人同僚に限ってかもしれないが、新参者が自ら挨拶してくるかどうかの初動を観察して、内輪であれこれ噂しているのだ。 そういうとき私は、「あ〜全然気にしてなかったけど、言われてみればそうだったね」と返し、内心では

          イギリスの職場での最近の雑記