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10年ぶりに『インターステラー』を観た、ハンス・ジマーの音楽が最高
SF小説『三体』を読んでいる最中、随所に「なんとなく既視感があるなぁ」とぼんやり考えていたのだが、それが映画『インターステラー』だと思い出した。
『インターステラー』は、クリストファー・ノーラン監督&脚本のSF映画で、のちにノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者キップ・ソーンが科学コンサルタントとして監修している。
あらすじなどの詳細はWikipediaに委ねるとして、2014年の公開当初、これは映画館で観なければ後悔する!と思い立ち、劇場へ観に行った。それはものすごい衝撃体験だったことを覚えている。
「ラザロ計画」のため、ワームホールを抜けて最初に降り立った「水の惑星」で、山脈のように巨大な波に気づく瞬間は夢に出てきた。
さらに、主人公クーパーと高知能ロボットTARSが、ブラックホール「ガルガンチュア」に取り込まれ紛れ込んだ高次元世界で、本棚の裏側から必死にメッセージを送る閉塞感。これまた夢に出てきてうなされた。
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画像はCOLOSSALのサイトより引用。
「いつか絶対また観よう」と思っている間に10年が過ぎてしまった。
しかし『三体』を完読した記念と、その記憶が新鮮なうちに観なければと奮起し、Apple TV+でレンタルして鑑賞した。
気づけば約3時間、画面に張り付くように見入っており、エンドロールが流れる頃には肩と眉間に力が入りすぎてガチガチ、瞬きを忘れて目がパシパシ、どっと疲れた。なんてすごい映画だ。
小説『三体』が中国で連載されていたのが2006年だそうなので、2014年に公開された『インターステラー』の方があとに制作されている。
『三体』が『インターステラー』の制作にどの程度影響を与えたのかは調べていないが、随所に共通する点が見受けられて、楽しくなった。
(本来は両作品の共通点を書こうとしていたが、力尽きた)
さて、『インターステラー』はストーリーへの没入感が格別なのだが、それには映像の壮大さに加えて、劇中で流れている音楽も影響していることは言うまでもない。
作中の音楽を制作したのはハンス・ジマー。代表曲がありすぎる多作の作曲家で、日本で特に有名なのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマだろうか。
クリストファー・ノーラン監督の映画では他に『バットマン』シリーズや『インセプション』などでも作曲を担当している。
ハンス・ジマーの作る音楽が、映画の世界観を力強く支え、ストーリー展開に緊張感や高揚感を際立たせている。もし音楽なしで『インターステラー』を観たとしたら、まったく違う印象になり、物足りなく感じると思う。
そんなハンス・ジマーが歴代作曲した音楽の数々が演奏され、本人もステージに上がるというワールドツアーが2014年頃から開催されている。
私も今年のドバイ公演に行こうと計画していたが、都合がつかなくなり諦めていたところ、待ちに待ったヨーロッパツアー HANS ZIMMER LIVE THE NEXT LEVELが発表された!
ツアー日程は2025年10月のドイツに始まり、2026年3月のポルトガルまで。
ちょっと先すぎて行けるかどうかわからないや、と思いながらもいくつかの公演チケットを見てみると、ステージ正面エリアの良席がすでに驚くほど売れてしまっている。早すぎないか?
来年末の予定なぞ見えていないが、思い立ったが吉日、とかこつけてロンドン公演のチケットを買った。ライブの感想文を書く日が待ち遠しい。
(余談)
トップの写真は、2016年に種子島マラソンを走ったときのもの。
種子島火縄銃の号砲でスタートし、島を縦断しながらエイドで特産品を味わい、ゴールの種子島宇宙センターを目指すという楽しい大会だった。