「ストレス食い」を救う!? 高フラバノールココアの驚きの効果
ストレスがかかると、ついつい不健康な食べ物に手を伸ばしてしまいがちです.しかし、そんな「ストレス食い」の悪影響を和らげる方法があるかもしれません😊
新たな研究*で、フラバノールが豊富なココアを取り入れることで、脂肪分の多い食事による血管への悪影響を軽減できる可能性が示されました.
*参考文献📖 Baynham R, et al. Food Funct. 2024;15:11472-11490.
この記事では、この研究の詳細と実生活での活用法についてご紹介します💡
フラバノールとは?
フラバノールは、ベリー類や緑茶、未加工のココアなどに含まれるポリフェノールの一種で、血圧を調節し心血管の健康を守る作用が知られています.具体的には次のような食品に多く含まれています.
●緑茶・紅茶
●ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーなど)
●リンゴやナッツ類
●未加工のココアパウダー
今回の研究では、このフラバノールが脂肪分の多い食事による悪影響を抑える可能性が示されました.
研究の概要
★対象者と方法
・参加者:18〜45歳の健康な成人23人
(平均年齢21.57歳、男性11人、女性12人)
・実験内容
1. 脂肪分の多い朝食を摂取
(バタークロワッサン2個、チェダーチーズ、牛乳)
2. その後、フラバノールが多いココアと
少ないココアのいずれかを飲むグループに分けられた
3. さらに、ストレスのかかる数学テストを実施し、
血管機能と心拍数、血圧をモニタリング
★フラバノールの量
高フラバノールココア:エピカテキン150mg、総フラバノール695mg
低フラバノールココア:エピカテキン6mg未満、総フラバノール5.6mg
研究結果
1. 血管機能の改善
低フラバノールココアを飲んだグループでは、ストレスによる血管機能の低下が90分後まで続いた.
高フラバノールココアを飲んだグループでは、血管機能の低下が抑えられ、ストレステスト後30分および90分時点で有意に良好な血管機能が確認された.
2. 心拍数と血圧への影響
ストレステストによって全員の心拍数と血圧が上昇しましたが、高フラバノールココアを飲んだグループでは、その影響が軽減されたことがわかりました.
実生活での活用法
1. 高フラバノール食品を取り入れる
・未加工のココアパウダー:可能な限り加工度が低いものを選びましょう
・緑茶や紅茶:1日2杯程度で十分なフラバノールを摂取できます
・ベリー類やナッツ:スナックとして取り入れることで健康的な間食に
2. 毎日のフラバノール摂取目標
ガイドラインでは、1日400〜600mgのフラバノール摂取を推奨しています.
★達成例
・緑茶または紅茶を2杯
・ベリー類を1カップ
・純度の高いココアをスプーン1杯加えた飲み物
ストレス対策としてのフラバノール
1. ストレス食いとの付き合い方
脂肪分の多い食事を完全に避けるのは難しいですが、フラバノールを一緒に摂取することでその悪影響を軽減できます.
例えば、忙しい日の朝食にクロワッサンを食べる場合でも、高フラバノールココアを添えることで健康リスクを減らせる可能性があります.
2. 小さな変化が大きな効果に
ストレスを感じやすい日々の中で、健康的な食品を選ぶ意識を少し変えるだけでも大きな違いを生む可能性があります.
プレッシャーのかかる仕事や試験前にフラバノールを意識した食事を取り入れることもおすすめです.
まとめ
ストレスがかかる場面での「ストレス食い」は避けにくいものですが、フラバノールが豊富なココアを飲むことで、脂肪分の多い食事による悪影響を軽減できる可能性があります.
日々の食生活にフラバノールを取り入れ、ストレスフルな時期を健康的に乗り切りましょう.
あとがき
現代社会では、ストレスと無縁でいることは難しいですが、小さな工夫で健康を守ることは可能です.
この記事が、日々の生活を少しでも豊かにするヒントになれば幸いです.
ぜひ、次のストレスフルな日にはフラバノールを意識してみてください.