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朝方夢遊の感染症。

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AM 5:09

青紫色した朝空は不安そうな寂しい顔をしている。
毎日違った色の筈なのに
毎日同じ色をしているように見える。

そんな気がした。

そんな感情は、
多分だけれど僕のものかもしれない。

不安な感情を空に押し付ける、

なんて、さ

嗚呼、

やっぱりどうかしている。

またこの時間。

「朝方夢遊の感染症。」

君は目の下を黒くして、
悪戯顔で僕を指差した。

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AM 5:23

嗚呼、

また、だ。

また、内側から音が する。

形になりたい言葉達が

僕の胸を叩く音だ。

表現力が形になりたくて
部屋に散らばった。

また、

回収、しないと。

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AM 5:39

ノートを広げて言葉を列に完成させる為、
掻き出しては書き出す。

「感染症ってコレのこと?」

PCにタイピングする後姿は、
クスリ、と笑った気がする。

朝方夢遊する僕を君は食べてしまうのかな。
なんてぼんやり想った。

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AM 6:03

作品を創ることに大きな意味は無い。
僕の息を回収して形にして置かなければならない気がするからしている。
多分だけれど
僕の息は

誰にも理解されないだろうし、
理解されたくないし、
いや本当は

本当は、さ。

ほんの少しだけ


理解されたいんだ。

そう、多分。

「何時までも夢遊していなよ」

君を残して身支度を始める。

そんな朝。


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