運動経験ゼロの私がジム2ヶ月間通い続けてみた
タイトルには運動経験ゼロと書いたが、実はゼロどころかマイナスである。
高校時代引きこもり&現職は絶賛リモートワーク中で運動しないから。
そんな私がなぜジムに行き始めたのか。
それは……
ゴスロリが着たかったから。
実は引きこもっていた頃からゴスロリは着たかった。
ゴスロリは物にもよるがちゃんとしたものは大体30000円以上する。
社会人になってぽんと買える財力を得たことと、ちょうどよく好きなデザインのものがセールで半額だったことで、買う勇気がもりもり湧いてきてしまい……衝動的に買ってしまった。
衝動的に買ったはいいものの、超絶似合わない。
フリーサイズだから着れないことはないとはいえ、
鏡に映ってるぶよぶよの脂肪の塊が退廃的で美しい憧れのゴシックロリータを着るのは無理があった。
ゴスロリそのとのは綺麗で美しいけれども、着こなすことができなければ痛々しいだけになってしまう。
それだけは絶対に嫌だった。
そんな呪いとも言えるような執着が私の心と脂肪を燃やすことになった。
私の身長は158センチで当時の体重は55キロ。
数字だけ見れば一応標準ではあるが、20代の平均体重は51キロほどらしい。
体重よりもショックだったのが体脂肪率。
体脂肪率は30%あった……誤魔化しようのないぶよぶよである。
実は、痩せるためにジムに行くことにした…というよりもたまたまジムの前でぼへーっとしてたら、ジムのトレーナーに声かけられてまんまと2週間体験に参加したのが始まりだった。
それがきっかけで筋トレを始めたがもちろんそれだけじゃ痩せないので食事制限もやり始めた。
あすけんという食事管理アプリを入れて、栄養バランスを考えつつも1日の摂取カロリーを1600キロカロリー程度に抑えた。
何気にこれが体重減少に一番効いたかもしれない。
食事制限はしんどかったし今でもたまーーに食べ過ぎてしまうが、慣れてくると今までが食べ過ぎていることに気付けた。
内臓に負担がかかっている感覚や不快感がはっきりと掴めてきて、食べ過ぎてるのに脳が欲しがるから食べるみたいな無茶な食べ方をすることがかなり減った。
ジムでは、まず代謝を上げるために腕、胸、背中、腹、脚の全身を鍛えた。
例えば、チェストプレスは25Lbから。
その重さですら私には苦痛だった。
有酸素運動は運動経験マイナスの私にはやれる体力など到底なく、最初の2〜3週間くらいはジムの行き帰りの自転車以外ノータッチだった。
ちょっと自転車漕いだだけでも心拍数が140bps超えてしまう程度には貧弱で、ランニングマシーンを使ってみるも、やった後の倦怠感がしんどくてちょっと挫折……
クロストレーナーというペダル付きのランニングマシーンみたいな機械を使ってみたところ、地面との摩擦などがない分比較的楽にやれた。
すぐには体力はつかないので、2ヶ月経った現在も無理なく週に一回程度有酸素運動として取り入れている。
正直、ジムで筋トレをするとトレーナーに「筋肉効いた感じしますか?」と毎回問われるが、全然わからなかった。
素直に「私感覚鈍くて効いてるとか全然わからないんですよね」って言ってみたら、トレーナー曰く「鍛えることで神経が発達していくと気づけるようになる」らしい。
トレーナーの言った通り、ジム通い初めて1ヶ月過ぎたあたりから筋肉が効いているという感覚が掴めてきた。
人体はなかなかにすごかった。
2ヶ月経った今……
体重は51.5kgで3.5kg減少し、30%あった体脂肪率は25.3%まで減った。
数字だけ見るともう少し減らせるんじゃないかと思ったが、維持することが大事なので気楽にやりながら出せた結果としてはなかなかだった。
マシンでかけられる負荷が大幅に上がった。
下記の種目(それ以外にもあるが)を10〜15回を3セットやっている。
・チェストプレス 25Lb→80Lb
・レッグプレス 70Lb→125Lb
・シーテッドロウイング 25Lb→70Lb
・ラットプルダウン 25Lb→70Lb
・アブコースター 無負荷→5kg
・バイセプスカール 10Lbを支えてもらいながら^^;→25Lbを自力で
私の場合、パーソナルトレーニングではなくトレーナーが毎回変わるシステムで、私個人の成長を全て知る人はいないがために、1、2回しか見てもらったことのないトレーナーには「運動経験あります?相当筋力強いですね」と言われるようになっていた。
じ、人体凄すぎ……!!!!
トレーナーに褒めてもらえるのもとても励みになった。
その他には、昨日一年ぶりに会った人に痩せてて誰だか気づけなかったと言われた。
しかし、一年前の体重と今の体重は変わっておらず………
脂肪が落ちて筋肉がついたことで引き締まった体になっていたことが分かった。
恥ずかしいのでお腹だけだがなかなかの変化だ。
これからもっと変わるんじゃないかとワクワクしている。
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こんな感じで、食事制限と筋トレをすることで体の贅肉はかなり減った。
それだけじゃない。
心の贅肉を削ぎ落とし、心のコルセットを締めて矯正できるようになった。
もはや、そうできなければ痩せられていないしこの記事は書いていない。
私にあった心の贅肉はちょっとくらいサボったっていいでしょみたいな怠け心と、かけられる負荷を早く増やしたいという見栄と欺瞞だ。
筋トレ前のストレッチをサボったら普段ならなかったはずの筋肉痛に襲われて死んだ。
見栄と自己欺瞞でかけられる負荷を増やしたら、効かせたい筋肉に効かないどころか違うところが痛くなった。
思えばこんな感じで今までは等身大の自分に合った努力をしてこなかった。
それでいつも続かなくて失敗して、だけど見栄だけは張りたくて……また同じことを繰り返すアホだった。
そんな自分にコンプレックスがあった。
憧れの服に見合う自分になりたい。
見栄と怠慢による物理的な痛みと過去の情けない経験、なりたいものになるという意志が繋がり、手抜きするのを一切やめようと決意した。
それからはストレッチは常に欠かさず、トレーニングは1回1回、筋肉の調子を見た。
どれだけ回数や負荷を増やしたところで、一つ一つの動きや自分の体を大事にしなければ全く意味がない。
少しの差異に気づく目と勇気を持ち、間違ったことを素直に修正し、正しくあろうとする意識が芽生えた。
そんな意識と心持ちが筋肉に届き、筋肉もコルセットとして役目を果たし、体を引き締めることに成功した。
美は1日にしてならずということ、小さな積み重ねを大事にすることの大切さを物理的に筋肉が教えてくれた。
ありがとう筋肉。