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ありのままの自分を受け入れる瞬間が、始発点

こんにちは。月咲です!皆さんお元気でしょうか??
フィンランドでは、遂に気温もマイナスになり、外もかなり暗くなってきていますが、私は元気で過ごしております。チームとしてはここ3試合負けが続いてしまっているので今週末の試合でしっかり勝てるように、いい準備をして臨みます。個人的には、去年より伸び代を感じる部分もあり、同時に毎週「ここを伸ばせる」と感じることもたくさんあり、かなり濃いシーズンになっているので、そんなこともまた12月ごろにシーズン前半の振り返りとして書けたらと思います。

今日は、久しぶりに、近況報告ではないnoteを書こうと思います。題して、「ありのままの自分を受け入れる瞬間が、始発点」。最近、アイスホッケーや仕事をしながら、自分が今どういった状態であるかを客観的に見てそれをしっかり受け入れることの大切さを改めて実感し、考えてみたら、今までも上手くいかないことがあったり挫折したりした時に、それに向き合って受け入れることができた瞬間から跳ね返って向上できたな、と思ったので、自分へのリマインダーという意味も込めて記事にしておこうと思いました。

ポジティブ思考って、自分を無理に肯定することではない

何かうまくいかなかったことがあったとします。例えば、今日の試合でいいパフォーマンスができなかった、結果を出せなかったとか。仕事で、うまくいかなかった、期待されていたようなアウトプットができていなかったとか。本当に日常的に、いつでも、誰にでもあることだと思います。

そういう時、私は普通に少し落ち込むし、かなり負けず嫌いな性格だと自覚しているので、簡単に清々しい気持ちにはなれません。ただ最近は、その時に自分がどうそれに対応するかが、その後自分がどうなるかの鍵だと思っています。無理やりそれでも自分はうまくいっていると肯定して進み続けるか。一旦自分と向き合って「こういう結果だった」と受け入れた上でまた歩み始めるか。このマインドの持ち方の違いだけで、自分の次のパフォーマンスに大きな違いが出ることを実感してきました。

スポーツではポジティブ思考が大事と昔から無意識のうちに何度も聞いていたこともあって、うまく行かなかった時も、マイナスなことを言わないようにと、「自分はここがうまくできていたから大丈夫だ」とか「こうやって言われたけどでも自分はこんなにすごいんだ」とか思って前に無理やり進もうとしていた時期がありました。多分、その時はまだ、自分を信じることと、起こったことを客観的に観察して事実として受け入れることの境界線が上手く引けていなくて、事実を受け入れる=自分を否定する、と感じてしまっていたのだと思います。自分で受け入れてしまったら、その事実自体が自分自身の価値、みたいな感じになって、それに耐えられないからこそ無理やりにでも自分を肯定しつづけようと思っていたのかなと。

ただ、うまくいっていない時に、その事実を覆い被せるように無理やり、「それでも自分はこうなんだ」と思い続けるのも、結構大変なんです。ポジティブなようで、自分が本当は目を逸らし続けている部分がずっとチラつくので、何か重いものを抱えたまま前に進んでいる感じ。道に大きな岩が立ちはだかっていて、パワーだけじゃ突破できないって分かっていながらも、ひたすら自分には岩を突破できるパワーがあるって言い聞かせて足を動かして同じ場所を突き進む感じ。だけど自分はこの道を前に進む力があることを自覚する(自信を持つ)のと、目の前の岩はパワーだけじゃ突破できないことを知る(事実をそのまま受け入れる)のは別物である!と気づいた今は、そういう時こそ、無理に自分を励まそうとするのではなく、今おかれた状況を客観的に見つめて認識することを意識しています。そうすることで、心が軽くなって、身軽に前に進むことができる気がします。

痛いところと向き合って受け入れられた瞬間、すでに自分は次に向かって進んでいる

そうはいっても、向き合うのってかなりエネルギーがいります。その瞬間はいつでも心がキューッとなります。その状況の度合いにもよりますが、自分の力不足だなとか感じた時こそ、その事実としっかり向き合うのは痛いんですよね。だけどその分、向き合って受け入れた瞬間、めちゃめちゃスッキリします。

そんな時に大事だな、と思うのが、客観的事実として受け入れること。起こった出来事を自分自身の定義だと思わないこと。自分を責めたり批判したりするために向き合うわけではない、と知っておくこと。

向き合おう、と思って向き合うまではめちゃくちゃ憂鬱に思うこともあるし気が重いんですが、いざ向き合ってみたら、自分はこのたった一つのシンプルなことにものすごく心を持っていかれてたんだ、って気づくこともよくあります。そして、今自分がいる時点から何をするのがベストなのか、が明確に分かってきます。何かうまくいかないことがある、とか小さい挫折、っていうのはそこから跳ねるための起爆剤でチャンスなんだなあって、いざ自分がそこにいるときはそこまで考える余裕はないけど、思います。

自分を客観的に見るために私がしてること

前提として、自信を持つことってとても大事で、そのための努力だよなと私は思っているので、日常的に練習とか自主トレとかに取り組む時は、最終的にはこの積み重ねが体に染み付いて、自分を信じる力になって、結果になるって思いながら取り組んでいます。

ただ、いつも自分の主観だけで「自分はこういうプレーヤーだ」とか、仕事でも「自分はこれがうまくできている」とか思って突き進むと現実と主観のギャップが生まれることも多くあるので、定期的な客観の目ってやっぱり大事だなと実感している日々です(これはアイスホッケーでも仕事でも最近ものすごく実感します)

うまくいかないことだけではなく、今よりさらに上に行きたい、と思うときも、その客観の目で飛躍できたりするなと思います。

最近だと、自分がプレー中にもう少し周りを見た状況判断ができるとさらによくなると頭で分かっていたつもりでも、コーチと話した時に具体的に指摘されて、そこで改めて自分ごととして実感・認識。そこから具体的に練習で意識することや練習前の習慣に新たに取り入れることが変わったり。

仕事でも、自分ができていると本当に思い込んでいたことに「こうじゃない?」といってもらって、より良い方法とかもっとクオリティ高いパフォーマンスができることに気づいたり。本当は自分で気づくのがベストだけど、自分が今うまくできてるって思い込んでることが結構あるから、指摘してもらってそこで気づけるのは本当に大事。

主観だけじゃない俯瞰の目で定期的に自分と向き合うことが大事と分かった今は、自分で意識してそういう時間も作るようにしてます。別にこれをしたほうがいいとかベストだっていうわけでは全然なく、日常的に何をしてるか今年はどんな感じで向き合ってるか紹介して締めたいと思います!

一つ目は、チームではコーチとしっかりコミュニケーションをとって定期的にフィードバックを聞きに行くこと。海外に出てからは特に、コーチが何を考えているか・自分がどういうふうに見えているかしっかり知っておくことももちろん、自分が思っていることを伝えること(主張しないと、これでいいか、と思われることもある)がすごい大事だなと思って、コーチのタイプによって頻度や聞き方は変わるものの出来るだけフィードバックを求めに行きます。ハーバード時代にコーチによく言われていた言葉で、Ask more, you'll get more. (求めれば求めるだけ、自分自身も得ることができる)というのがあって、日本にいたときはつい、個別でミーティングしてもらうとか、コーチの時間をとって「これしてください」というのに気が引けたりすることもあったんですが、今は積極的に、「今週中にフィードバックセッションできたりする?」とか、「ビデオミーティングしたいんだけどいい?」とかいうようにしています。そして大体のコーチは喜んで答えてくれます。ただ、むやみやたらに聞きにいくのではなく、今は自分で頑張ったほうがいい、と感じることもあるので、そこは直感に従うことにしてます。

2つ目は、ノートに書き出す。私は常にノートを持っていて何でも書いているので、今までいろんなフェーズがあって、その度に書き方のスタイルとか向き合い方は違っていたんですが、最近は、パフォーマンスとか目標達成という点に関して、①定期的な目標設定 ②日々の目標設定と振り返り ③定期的な振り返りと再設定 みたいな感じで書くことが多いです。①は月ごとに、自分の大きな目標の再確認と、そのために今月どんな目標を達成したいか、そのために日々何ができるかをいくつかの項目に分けて書いておきます。②は(ほぼ)毎日寝る前に、月の目標に沿って、今日よかったことと、明日できることをノートに書き出します ③は月の終わりや、定期的な試合の後に、振り返りをしてそれに基づき細かい目標の設定を変えたり追加したりします。大切なのは、振り返りを定期的にちゃんと入れてそこで自分を客観的にみて、現実と目標が離れすぎていないか確認・調節することかなと思ってます。真面目か、って思われるかもですが、全然そんなことはなくて自分に強制しているわけではないので、必ず毎日やらなくてもいいし、むしろ今は、「必要だな」と感じるタイミングがくるのでその時にしっかり書き出す感じです。何より、これやると頭がすっきりして、自分が今考えるべきことが明確になります。あと、ノートに手書きで書くのがいいんですよね、、、個人的に。iPadとか色々導入した時期もあったけど、結局、黒いペンで、紙に、思ったことを自由に書いていくのが気持ちいいんです。

3つ目は、自分の実際のパフォーマンスをしっかり見る。アイスホッケーだったら、自分の試合のビデオ。仕事だったら、自分のアウトプットを、少し時間をおいてから読み直す、とか。試合のビデオは本当に気づきが多いし、それをもとにコーチとミーティングできたりするので、自分のいいタイミングで見るようにしています(多分結構いろんな人がしてる)。

と、色々書いてますが、どれもやるときに大事なのは自分が心地いい状態でいることかな、と思います。いやいややってたら、どうしても気分がそっちに引っ張られるし、まずは自分のエネルギーを溜めていい状態で向き合うこと、っていうのが結構大切。甘いもの食べたりコーヒー飲んだりしながらとかでもいいし、自分が大事〜って思えると、より自分のために行動できると思うので、まずは、take care of yourselfですね。あ、マインドフルネスもいいです。大学時代から瞑想はしていたけれど、今年からUpmindで毎日習慣化できるようになって、より、過去のことに捉われすぎずに今何ができるかを考えられるようになってます。

ということで、ここまで色々書いてきましたが、私自身、いろんな人に気づかせてもらうことが本当に多いし、まだまだ自分自身と向き合って伸びていける部分が多いなと感じているので、今日もしっかり自分と向き合って、前に一歩進める1日にしたいと思います。

何だか長くなってしまいましたが、今日もお付き合いいただきありがとうございました。皆さんにとって、今日も素敵な1日でありますように♡

月咲


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Lunasa Sano | 佐野月咲
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