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奈良へお参りに・後編/2022年5月

奈良市内に宿泊し、迎えた2日目の朝。

やはりどうにも早く目覚めます。朝食まで時間があり、朝風呂に入ったり部屋でのんびりヨガに勤しむ。

もしや、巡礼の旅をして生きる人生にシフトすれば、健康的な規則正しい生活をして生きていけるのかもしれません。仕事はリモートで可能。前向きに考えようと思います。


それはともあれ、朝日を浴びつつ近鉄奈良駅へ。そこから電車に乗ること15分。生駒駅に到着。

ここからケーブルカーに乗り換え。

可愛いが過ぎる。


お参りが目的の私には晴れがましい限りですが、山頂にある生駒山上遊園地に向かう子供達にとっては、ワクワクした気持ちでいっぱいの乗車となる筈。

他にも種類があり、近鉄電車のホスピタリティには脱帽。子供達の喜びの為なら、私の気恥ずかしさなど実にどうでも良い事です。

このケーブルカーに乗り、二駅。宝山寺駅で下車。

改札を出て道なりに進むと、門前町に。
山に向かって階段が続きます。住宅やカフェなどの飲食店・旅館・ヨガ教室なども並ぶ姿が、整然としてとても美しい街。

この先に居られる存在が徹底した清浄を好まれるからなのか、もしや此処に住まうとそうしたくなるのか…?などと、勝手にぼんやり考えつつ、

暫く続く階段


階段を上り切ると、目の前にパッと開ける灯籠の並ぶ参道。

街から、信仰の道へ
一ノ鳥居


天部の存在の為に、大変に立派な鳥居が在る(天部=古代インドの神々。弁財天・大黒天・毘沙門天・歓喜天など)


本日は、宝山寺にお参り。

ここは、役行者も空海公も修行された場にある霊場。

惣門をくぐり、中門をくぐると


目に入ってくる境内と、その背にある大きな崖の存在。この場の気に圧倒されて、暫し茫然。凄いところに来てしまったと思った。

この写真では伝わらないのでは無いか。口惜しい


本堂には、御本尊の不動明王。

本堂の手前・右には菅公も祀られている(写真では小さいけど、白抜きの梅の神紋)。京都では勿論だけれども、奈良の霊場でも度々お目にかかる。菅公の人気は、凄いとしみじみ。


本堂の手前左手に鳥居があり、

その鳥居をくぐって隣には『生駒聖天』と呼ばれている、歓喜天。

奥が拝殿。有難くも中まで入ってお参り。
拝殿の前にある木彫りの巾着


天部の存在は皆、怖いとも難しいとも言われる。特に歓喜天に関しては、拝むのを避ける宗派もある(某宗派の坊さんも過去に言っていた。恐ろしくてよっぽどの覚悟が無いと無理だと)

しかし、神が怖いのは当たり前ではないのか。畏怖の念を持たずにお参りするのは、歓喜天に限らずどの存在であっても不敬。

そして、お参りして終わりじゃない。日々の精進と感謝の気持ち、身の清浄(住まいも含め)無くしては、心願成就は難しい。それはごく当たり前の事なのに、それを忘れてしまっている人に対しての戒めではなかろうか。


それはともあれ。有難くもお参りして、これでまだ終わらない。

かの崖に、とても有難い存在が目視で確認出来る。(マジか…)心が震えた。本当に、何て凄いところに来たんだと思った。

ダメ元で写真を撮る。

スマホの限界


無理を承知でズーム↓

スマホの限界


私はiPhoneを愛している。初代が出た時から使っている。いつもずっと頑張ってくれている。だから、出来ない事があるのも知っている。

「遠くは、目視以下。」

今後巡礼の旅をして生きるなら、良きカメラの購入を検討したいと思う。

宝山寺のリーフレットより↓

言葉を失う尊さ。弥勒菩薩


かの崖は、役行者が梵文で書いた般若経を納めた事により、般若崖はんにゃ くつと呼ばれている。空海公も修行をされた場所。崖へは立入禁止となっていたけれども、常人が立ち入れるような場では無いのは、一目瞭然。恐るべし、古代の超人達。



そして、奥の院へお参り。

本堂・拝殿を右手に見ながら、石段を上っていく。
ずっとお地蔵さんが両脇に並ぶ。
更に奥へ。整備されていて上りやすい。



奥の院に。本堂には、不動明王。

とても静か。

右手に進むと、白龍弁財天社が。

ここでも弁財天様にお参り出来て、凄く嬉しい!


奥の階段を上ると、大黒堂にお参りが出来ます。

写真は此処まで(個人的に憚る)


色んな不思議な兆しがありました。生駒山は、古来より霊山。故にお行儀良く参る必要があり、戒めもあって「生駒山は怖い」と言われているのかもしれない。

もう胸がいっぱいです。また是非お参りしたい。有難う御座いました。


この後は、先程の門前町でランチをして、お参りの幸せを噛みしめる。


京都に帰るのにはまだ早い時間。昨日見た、眩しい春日のお山のエネルギーにもう一度近づきたく、近鉄奈良駅まで戻る。

奈良公園を眺む、奈良県庁に隣接するスタバで暫しのんびり。

木彫りの鹿


久しぶりの奈良。とても楽しかったです。京都が好きで暮らしているけれど、奈良の骨太の信仰には毎度恐れ入る。素晴らし過ぎる。

まだまだ知らない土地もたくさんある。この先、たくさんお参り出来たらとても嬉しい。

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