るなの学び2020年6月~中枢神経・頸部編~
こんにちは、画像診断医/放射線科医のるなです。私は放射線診断専門医であり、核医学専門医、マンモグラフィ読影認定医も持っております。IVRは苦手ですが、読影は下手ですが好きです^^
日々の臨床の気付きを、4月上旬から備忘録及びアウトプット目的でtwitterに呟いていたのですが、思ったより反響があり、色々な先生からもたくさん勉強させていただきました。
これをtwitterのタイムラインに埋没させるのは非常に勿体ないと感じましたので、諸先生方からの貴重な返信も含めて、まとめさせていただきました。
6月の学びをまとめたいと思います^^今回は”中枢神経・頸部編です^^
こちらの記事も読んでくだされば嬉しいです😊
よろしくお願いいたします!!
*このアカウントはあくまで日常的な勉強の備忘録をまとめたものです。
*誤訳、誤った解釈をしている場合がありますがご了解の上ご覧ください。
*ある程度の医学知識が前提となっている記事です。医療関係者以外が読むと、誤った解釈をする可能性があるのでご注意ください。
*non-evidence based , experience basedな内容を一部含みます。ご了解の上、ご覧ください。
*あくまで個人の意見です。所属するいかなる団体の立場を表するものではありません。ご了承いただきたく存じます。
~中枢神経編~
*網膜芽細胞腫の頭蓋内病変
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 1, 2020
・松果体が8割、鞍上部が2割。
・腫瘍の石灰化、嚢胞あり。造影効果強い。
・治療はPNETなどに準じて。
・5才までに95%が発生。
・通常は眼病変が先行する。
DOI:10.1594/ecr2017/C-1628 pic.twitter.com/dLb7yMeyFw
網膜芽細胞腫は下垂体・松果体に頭蓋内病変を合併することがあります。ほとんどが眼病変が先行するので、診断に困ることは少ないと思われますが、稀に眼より頭蓋内に病変が先行することがあるのでPNETとともに、鑑別に考えた方がいいかもしれませんね。
*Rossette-forming glioneuronal tumor(RGNT)
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 1, 2020
・平均32才 WHO grade I
・第4の脳室壁より発生。
・嚢胞成分が多いと厚壁性の嚢胞様に見えることも。
・充実成分が多いと目玉焼き様に見えることも。
・遠隔病変が20%程度。
DOI: 10.1007/s00330-015-3808-y pic.twitter.com/qNJf4zaMZV
RGNTは最近クイズでよく見ますよね.正中に厚壁性の嚢胞様構造があるときはRGNTを考えるべきかなと思っています。あとは比較的、充実部の造影効果が強いですよね~!
*類腱線維腫
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 1, 2020
・膨隆性の強い溶骨性病変が主体の病変。
・広い移行帯、骨膜反応。
・若年~青年に好発。
・下顎骨に比較的好発。
・造影効果はある程度認められる。
DOI: https://t.co/zUrPx5srC6 pic.twitter.com/q7ep9b3qel
苦手な骨病変。"溶骨性変化が主体の骨病変""下顎骨・頭蓋骨"などがkey wordでしょうか。なかなか、自分で診断に至るのは難しそうだ~と感じてしまいます。
🍩腫瘍随伴性良性嚢胞
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 1, 2020
✅頭蓋内実質外病変近傍にできる嚢胞性病変
✅内容はentrapされたCSFと言われている。
✅髄膜腫、神経鞘腫、頭蓋咽頭腫、下垂体腺腫などで多い。
Radiology: Volume 239: Number 3—June 2006 pic.twitter.com/Omi88OBYEp
これ、よく見ますけどなかなか教科書に書いてないんですよね。嚢胞変性と書いている人も多く見ます。CSFがentrapされているというのはなんとなく納得してしまうtextureですよね!
glioblastomaの神経外転移
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 2, 2020
1. 肺・胸膜(60%)
2. リンパ節(50%)
3. 骨(30%)
GBSの神経外転移って恥ずかしながら見たこと実臨床ではありません。結構頻度高いのでしょうか?まぁ肺・骨はやっぱり血行的にどこ原発でも多くなってしまいますよね~。
そうなんですね。。
— るな 放射線科医・画像診断医 (@R19890529) June 4, 2020
じゃあ脳ドックで動脈瘤無くても安心ではないと😂 https://t.co/HZVIwFrmS1
これ結構衝撃的でした。木村先生の引用RTです。動脈瘤は破裂するものはほとんどできてから数日~数週間でできると・・・。たしかに脳動脈瘤フォローのMRIで経過観察していた瘤が破裂したのってあんまり見ないですよね・・。ってことはやっぱりどんなに脳ドックとかいっても、SAHになるときはなるということですね??;_;
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